2020年10月8日木曜日

花だより 中央教育審議会 コロナで急展開 サラシナショウマ 胡桃

 


  中央教育審議会 コロナで急展開
 文科省中央教育審議会は、新型コロナウイルス感染症対策に迫られることになった。そこで「新型コロナウイルス感染症を踏まえた、初等中等教育におけるこれからの学びの在り方について~遠隔・オンライン教育を含むICT活用を中心とした~」急遽取りまとめた。
《初等中等教育の本質的な役割》 
◎役 割
・家庭の経済的な状況や地域等に関わりなく、学習機会を保障する。
・全人的な発達・成長を保障する。
・学校は、身体的、精神的な健康を保障する安全安心な居場所である。
◎日本型学校教育の特徴
・教師が学習指導のみならず生徒指導等の面でも主要な役割を担い、児童生徒の状況を総合的に把握し、知・徳・体を一体的に育てる。
・学校や地域社会で様々な集団活動を行い、多様な他者と関わり、対話することで通じて人を育てる。
◎AI技術が高度に発達するSociety5.0時代
・教師による対面指導や児童生徒同士による学び合い、地域社会での多様な学習経験が重要。
・教師は、ICTを活用しながら、児童生徒の対話的、協働的な学びを実現し、多様な他者と共に問題の発見や解決に挑む資質・能力を育成する。
👀*オンライン授業がどんなに普及したとしても、学校が不必要ということにならない。
《今後の初等中等教育の在り方について》
◎感染症対策を講じつつ、協働的な学び合い、健やかな学びの保障に取り組む。
◎非常時の対応として、遠隔・オンライン教育やICT等を活用した家庭学習、地域社会の専門機関等と連携など。あらゆる手段を引き続き講じる。
◎新型コロナウイルス感染症が収束した後
・初等中等教育の本質的な役割を踏まえつつ、遠隔・オンライン教育等を積極的に取り入れていく。
・多様な子どもたちをだれ一人取り残すことのないように、個別最適化された学びと社会とつながる協働的・探究的な学びを実現していく。
◎遠隔・オンライン教育等の成果と課題
・様々な学習支援コンテンツを利用することで多様な学習ができる。
・教師と児童生徒がICTを活用しつながることで心身の健康状態や学習状況の把握が可能になる。
・学校再開後の学習活動が円滑に進められる。
・発達段階や習熟度の違い、障害の状態等により自発的な学習が困難な場合がある。
・家庭環境により学習の状況・成果に差が生じる。
《必要な取組》
 ポストコロナにおける新たな学びの実現のための取り組みとして、ICTの活用や対面指導と遠隔・オンライン教育とのハイブリット化による指導が示された。
《基本的な方針》
・教師がICTを活用しながら、児童生徒に対話的、協働的な学びを実現することが必要である。
・ICTを活用しつつ、教師が対面指導と家庭や地域社会と連携した遠隔・オンライン教育とを使いこなす(ハイブリット化する)ことで協働的な学びを展開する。
・その際、義務教育と高等学校における教育の違いにも留意する必要がある。
・履修主義と修得主義等の考え方を適切に組む合わせることで、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのないよう、個別最適化された学びと、社会とつながる協働的・探究的な学びを実現する。
《取組事項》
①学習履歴(スタディ・ログ)を活用した個別最適化された学び
②教師の対面指導と遠隔授業等を融合した授業づくり
③高等学校における遠隔授業の要件の見直し
④デジタル教科書・教材の普及促進と使用基準や教材との連携の在り方の検討
⑤児童生徒の特性の応じた細やかな対応
⑥個々の才能を存分に伸ばせる高度な学びの機会など新たな学びへの対応
《新しい時代の学びを支える環境整備》
●基本的な方針
「GIGAスクール構想」の実現を前提とした新しい時代の学びを支える学校教育の環境整備を図る。
●取組事項
①新しい時代の学びを支える教室環境の整備
・情報端末・教科書・ノートの等の教材・教具を常時活用できる教室用机、「1人1台の端末」や遠隔・オンライン教育に適合した教室環境
②新しい時代の教室環境に応じた指導体制
・少人数編成、教科担任制
 国としての明確な方針がこれまでになく迅速に示された。今後は、文科省、教育委員会、学校と関係企業や団体等が、これらの実現に向かって具体策を講じることが求められる。
《コロナ禍で何が変わったのか、変わるのか》
🤷‍♂️文科省の今後に向けた方針は、決して目新しいものではない。すでに、どこかで誰かがその必要性を訴えていたものばかりである。





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