2020年10月16日金曜日

花だより 文化の継承 モノから学ぶ ヒヨドリバナ

 


 🤦‍♂️テレビ東京「和風総本家」の終了が残念 
 日本の伝統文化や職人、世界に進出している日本の技術を紹介している番組で毎回欠かさず見ていました。風土や歴史から生まれた日本独特の文化は外国人からも高く評価され、興味を持たれています。この番組から、グローバル社会の中で外を向きがちですが、日本の文化をもっと知るべきと思います。
 文化の継承 モノから学ぶ  彫刻家(仏像) 吉水 快聞 
 昨今、盗作疑惑というモノが騒がれる。インターネットの普及により情報がグローバル化し、一般人でも画像検索をかければ世界中の類似のモノに容易にたどりつくことができるようになった。そして、それに対して個人がSNSを利用して「パクリだ」と発信し広がっていく。
 著作権は守られるべき権利で盗作を肯定するつもりはないが、ちょっと待ってもらいたい。優れた作品というモノが、ある日突然何もないところから現れるのだろうか。過去の影響を受けていない作品というモノはないと考える。学問もそうであるが先行研究があるから次につながっていくわけで、すべてをリセットしてゼロから生み出すというのは途方もない労力を要する。芸術にしても過去の優れた作品、技術があるからこそ新しいことにつなげていける。そうでなければ「文化」は断片的になってしまい、成長していかない。文化は過去に学び、次につなげることで確立していき、やがてそれは伝統と呼ばれるようになっていく。
 「学ぶ」ということについて 
 近年教育現場では「自ら学ぶ力を育てる」ということが話題になっている。自ら学ぶとはどういうことなのか。
①人から教わる これは人から直接教えを乞うということである。学校の授業など、最も一般的な方法である。しかし、教える側の主観が強すぎたり、一方的になりがちで自ら学ぶという姿勢は少なくなる可能性がある。
②人から盗む これは職人など実技が伴う業界でよく言われることである。芸術などの分野では言葉で伝えられることは限られているため、手取り足取り教えてくれるのは希であり、師匠や先生を見て勝手に学んでいくモノである。
③書物から学ぶ 技術書など文字化されたものを読むことで実際に本人を前にしていなくても学ぶことができる。ただ、文字で表されたことは伝わりにくいことも多い。
④モノから学ぶ これは文字や言葉でなく実際に存在するモノを通して、学ぶということである。結果は目の前にあるが、高低は分からないので推測していくことになる。
⑤経験から学ぶ これはおそらく一番身に付く学習方法かもしれない。自分自身の経験を基に学習していく。特に失敗による学習が重要である。失敗した原因を探りそれを改善し次につなげる。
 以上のようにそれぞれ長所短所があるが少なくとも学ぶという行為は自ら興味を持ち、研鑽を深めていかなければ身に付かないものである。私自身は④と⑤によって学んだという側面が強い。
 👀人から教わる授業は、あまり効果がないということです。授業改善のヒントはこんなところにもあります。今盛んに言われているアクティブ・ラーニングは、こうした考えに基づいています。今は、①~⑤の他にYouTubeやリモートから学ぶというのも追加されたようです?





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