2021年5月31日月曜日

花だより カウンセリングの極意は「共感」と「誠意」 サツキツツジ

 

 ☆カウンセリングの極意は「共感」と「誠意」☆ 
 😃教師にもカウンセリングは必須条件です。「人の心をプラスにすることができる人は、精神科医でなくてもカウンセリングができます。」「私の靴のサイズは、必ずしもあなたの靴と合うとは限りません。」これもカウンセリングの極意を教えてくれています。カウンセリングの価値観・モノサシでクラアントを当てはめようとするとそこには感情のずれができます。まず大切なことは、相手の話をよく聞くことです。
 🎶カラオケバトルという歌番組があって、カラオケマシンで採点して優勝者を決めます。機械が採点するので、プロの歌手が歌っても点数が低かったり、点数が低い挑戦者でも、「この人の歌は、心を打つなあ!」と感心することもあります。カラオケで高得点を出すには、テクニックが必要なようです。物まね芸人の青木隆冶さんは「歌唱力だけでは、人を感動させることはできない。そこに歌心(魂)が入って初めて感動させる歌になる。」と言っています。
 😊カウンセリングにおいても技法は大事です。しかし、それに走らず相手の痛みに傾聴しようとするカウンセリングマインド(共感と誠意)が大切です。大事なのは、人間性なのかもしれません。
 ブログのヘッダー画像が「東藻琴芝桜公園」になりました。


2021年5月30日日曜日

花だより 愛着関係が大事 タニウツギ

 

 ~愛着関係が大事~
 👀「しつけ」が成り立つためには、親子の特に母親と愛着関係が成立していることがとても大事です。
 😢「しつけ」は、子どもからすれば、自由が奪われ、行動を強制される行為です。わがまま好き放題だった時期から一転して、親はさまざまな課題をどんどん押し付けるようになります。子どもは、「大好きな親から見放されたくない」と、言われたことを受け入れることになります。それだけ親からの愛情を失ってしまうのが怖いのです。
 😉小学校にに入ると、親の代わりの教師が、こうしたしつけに介入してきます。しかし、親子の愛着がしっかりできている子どもは、他人(教師)でも信頼を置くことができます。教師に対する従順な態度は、親のしつけの意味がきちんと理解できている子どもに備わっている資質です。
 🤦‍♂️しかし、幼いころに親から十分な愛情を与えられなかったことで起きる「愛着障害」の子どもが増えています。「勘の強い子」や「執着心の強い子」「神経質な子」な子は特に心配です。すぐに不満を口にする子は良いのですが、がまん強くて気性の激しい子で、長期間我慢し続けて挙句、突然怒りを爆発させ、後々まで親に対する恨みを引きずることがあります。大人になってから爆発してしまうと、人生の道を誤ってしまうことになります。
 🤷‍♂️やっかいなことに愛着障害には「コミュニケーションがとりにくい」「人とのかかわりを持ちにくい」など、自閉症と似た症状があるので、専門家でも分かりにくいことです。自閉症は、親の愛情不足などの環境要因で起こるものではなく、親の接し方を変えても変化があまりありません。
 👌しかし、愛着障害の場合は、親の接し方で変わります。自閉症と違って、親が話をよく聞いてあげたり、丁寧にかかわることで改善されることが多いのです。
 😃子どもに気になる症状がある場合や不登校など、なかなか乗り越えづらい問題がある場合は、まずは親子の対話やスキンシップの時間をしっかり持つことが大切です。  

2021年5月29日土曜日

花だより スーパーティーチャー不在 セッコク

 

 授業の途中で生徒の理解度や定着度を知るために形成的評価を取り入れることで、次の手立てを講じ、落ちこぼれをなくす、そんな授業スタイルを研修テーマにしたことがありました。
 昔は、40人近い学級での一斉指導が当たり前でした。教師の神業的指導技術により、一度の説明で理解させる。そのため生徒は教師の説明を聞き洩らさないように真剣に聞かなければなりませんでした。そのため徹底した学習訓練(姿勢、話の聞き方、話し方、教科書の読み方、鉛筆の持ち方、ノートの取り方などなど)をさせられました。しかし、一斉指導の一方的な授業スタイルは、授業についていけない落ちこぼれを生みました。
 その後、授業の途中に机間巡視や小テストをして、理解度や定着度を把握(形成的評価)して、必要に応じて補足をしたり、習熟度別に分けて指導したり、個別指導をするようになりました。
 ところがギガスクール構想で授業形態が大きく変わろうとしています。端末を一人一台持つようになると、AIが一人一人の躓きを把握し、ベストな手立てを考えて与えてくれるようになります。これからの教師には、教育機器を使いこなすことが求められます。
 新卒のころ、「こんな授業ができるようになりたい。」と先輩教師の授業を感心しながら参観したことを思い出します。ところが今は、「こんな風にPCを使うんだ!」と若い先生の授業を感心しながら見ています。神業を持ったスーパーティーチャーは、もういなくなります。


2021年5月28日金曜日

花だより 一人一人の子どもを生かす工夫  アマリリス


  

 一人一人を大切にし、「よさ」を育てる授業とは?
 人間関係を深めるための教師のかかわり、一人一人の子どもを生かす工夫が必要です。
 一人一人の子どもの「よさ」を生かすために、どんなことが大切なのか。
(1)1時間の授業の中で、すべての子どもが参加できる場面をつくる。
(2)子どものつぶやきを拾い上げ、それを授業の中で生かす。
(3)子どもの間違いを生かした授業を展開していく。
(4)日頃から間違えてもよいという安心感を与えるような言葉かけをする。
(5)児童の発表のよかった点をみんなの前で評価する。
(6)子どもの意欲、自発性を授業の中で大切にする。
(7)どの子どもにも取り組める内容の発問、教材、活動を工夫する。
(8)子どもがお互いに大切にできる授業展開をする。
(9)自分のための授業であることを一人一人に認識させる。
(10)その先生の持ち味、人間性が滲み出る授業
  👀これは授業を見るときの観点(評価)にもなります。

    

 

2021年5月27日木曜日

花だより こども園は「援助」 クローバー エビネ

 

 支援>援助>指導>指示の関係 (支援の中に援助も指導も指示もある)
 こども園で保育公開勉強会がありました。学校でいう校内研で担当の保育教諭から、指導案のようなもの(日案)が配布されました。
 その中で多く使われているのが「援助」です。指導、指示というのはありません。発達段階では、支援する一つ前の段階だからでしょうか。それぞれの意味の違いをはっきりさせておく必要があります。  
「支援」の内容
①情意的支援~学習者が興味や関心、意欲を持つような教師の働きかけ
②促進的支援~学習に必然性を抱いたり、学習内容中に生じた問題場面で自ら乗り越えるための教師の働きかけ
③発展的支援~学習や活動などの広がりや深まりを期待し、新たな課題や活動の示唆を提供する教師の働きかけ
④場の支援~自ら学習活動を進めていくような時間的・空間的・物的、場の構成を図る教師の働きかけ
「支援」の方法
①人的支援~学習中に直接手助けをする。
②現象的支援~身体的接触、しぐさ、問いかけや対話、示唆、資料の提示など
③物的支援~具体物や素材、教材、用具などを意図的に提供する。
④時・空間的支援~活動時間や思考時間の保障、活動に適した場所の選定など
*意欲ある子に励ますだけの支援をしても無駄!その子に必要な支援は何かということを見極めることが大事です。時には黙って見守るだけでも支援になります。


2021年5月26日水曜日

花だより 支援・援助・指導・指示 キンギョソウ

 

 支援・援助・指導・指示
 🤷‍♀️これまでの画一的な一斉指導から、「支援」という言葉が出てきて、生活科では、指導案が支援案になるなど、現場に定着するようになりました。しかし、果たして授業は変わったのでしょうか?学習環境や教室環境を整えたり、教材準備をすることも支援です。「指導」から「支援」へ、教師は「何かを変えなければならない」という意識の転換は容易ではありません。また、意識の転換はできても、本当の意味での支援活動はできているか疑問です。「支援」の登場で「子ども主体」「子どもが主役」の授業づくりの中で、“指導することを怖がっていないでしょうか?”、“指導すべきことをしていない?”という指摘があります。支援の中には、援助や指導、指示も含まれることを忘れていけません。
◇自分の授業を振り返る
教え込み型 これには、援助も支援も見られない。
放 任 型 やらせっぱなし、活動は拡散し、ねらいからかけ離れていく。
自己満足型 教師は子どもの側に立って授業を構想し、実践に努めているが、授業は「もどき」です。子どものよさがどれだけ見えるかが鍵です。
臨機応変柔軟型 ガキ大将的支援法と黒子的支援法を兼ね備え、子どもの実態と状況に合わせて使い分けるタイプ。そのためには優れたセンサーが必要です。
優れたセンサーとは、深い児童理解と授業実践の積み重ねによって高められていくものです。高く広くアンテナを張り全体の動きを素早くキャッチすることが大切です。


2021年5月25日火曜日

花だより 正しく歩く カスミソウ 芍薬

 

 こども園では、ほとんど毎日、多少天気が悪くても散歩に出かけます。年長さんは、3~4キロは平気で歩きます。
 若松小学校の遠足は、高学年で25㎞歩きます。さすがに帰りはバスですが、朝は6時出発です。そのため1か月前から遠足のための歩く練習をします。遠足も大事な学習の一つです。若松小では、体力つくりの学習を“チャレンジ学習”と呼んでいます。
 人間にとって立って歩くことは基本ですが、車社会になって歩くことが少なくなり、最近では健康法としてのウォーキングが注目されています。25㎞も歩くと、体力はあっても歩き方の悪い子は、20㎞を過ぎた当たりから足や腰の痛みを訴えるようになります。歩かなくなると人は、歩き方も分からなくなるようです。靴底の減り方を見ると正しい歩き方をしているか分かります。
 ウォーキングのすすめ ただ散歩のように歩くのでなく、歩く姿勢やスピードなどを意識して歩く。真剣に美しく歩くためにはかなりの体力を要します。また、子どもからお年寄りまで全身運動として一番無理がなく、スポーツ経験のない人でも始められる運動です。そして、1人でできて、時間も好きなときにできる気軽さがあります。家族みんなでできるピッタリの健康法です。そのためには「正しい歩き方」を身につけることです。
 正しい足の運びは、①かかと→②足の外側→③小指の付け根→④親指の付け根→⑤親指と体重移動するのがふつうです。多くの人は、親指まで体重移動せずに小指から踏み出すので、疲れやすく、足や腰に負担がかかります。また、ウォーキングのような有酸素運動は心肺機能を鍛え持久力をアップさせます。酸素摂取量の大きな人は、疲れにくく疲労回復が早いそうです。


2021年5月24日月曜日

花だより 学級経営案 オオバナノエンレイソウ

 

 働き方改革の影響か、最近の学級経営案は、薄っぺらになっています。幼稚園・こども園にも学級経営案はあります。さらに週案、日案まで作成し、評価・反省しています。
 学級経営案は、学級の学習および生活の環境を構想し整備をはかるために学級担任が作成する計画案(プラン)です。子どもの実態に即して作成されるもので、その存在は重要です。  
 学級経営案
 学校や学級の教育目標の具現化をはかるものであり、学級における教育活動の指針となるものであって、学級全体についての総合的な見通しをもって作成することが大切です。また、学級担任自らが学級経営について振り返り反省をはかるものです。したがって、年度当初に形式的に作成し、書類の綴りの中にしまい込んでしまうものではなく、子ども達の変化を把握しながら修正をはかり、活用していくことが大切です。 
 学級経営案の記載内容として、①学校の教育目標、②学年の目標、③学級の実態、④学級の目標 ⑤学級経営の方針(学習指導、生徒指導、学習環境、家庭との連携など)⑤学級経営の計画(いつ・どこで・どうする)、⑥学級事務、⑦学級経営の評価、などがあげられます。  
 学級担任の創意をもとに、担任する学級のリーダーの育成、グループの編成と指導、係や委員会のプラン、各教科等の指導方針、教室環境の整備、保護者とのコミュニケーションの方針や方法、などを学級経営案に記述することが大切です。学級経営案以外では、週案、指導案も同じ考えです。
 これだけの内容がA41枚で収まるわけがありません。


2021年5月23日日曜日

花だより 幼稚園を軽く見てはいけない オオアマドコロ

 

 幼稚園・こども園に学ぶ
 大学は高校を、高校は中学を、中学校は小学校を、小学校は幼稚園を軽く見る傾向がある。ところが、幼稚園教育こそ、自主的・自発的な活動を重視する先端の教育をしている。さらに多様な遊びは、体力強化にもなっている。幼稚園教育に学ぶところは大きい。
 幼稚園・こども園(幼保連携型)では、
(1)子どもに不足感・欠乏感をもたせる遊び環境を用意する。
(2)偽の満足感を打ち破るために、過剰な情報・資料を提供しないようにする。
(3)大人ががまんし、子どもが求めるまで待つ。
(4)多様な体験を与えることより、自分の知らない世界に挑戦するおもしろさを味合わせるようにする。
(5)遊びの中で達成感を味合わせ、新たな意欲を生み出すようにする。
(6)挑戦意欲を維持し、無気力感を回避するために、過大な目標を与えない。
(7)個人差・個性に応じた環境を設定する。
 *遊びや仲間との関係の中で挑戦する楽しさやその結果得られる達成感を育てることが小学校段階以降における「自ら学び、考える力」につながっていくのです。幼小連携が叫ばれています。小学校の先生は、幼稚園・こども園に行って、実際に見て学ぶべきです。


2021年5月22日土曜日

花だより 親子は友だちの関係ではない ミカン

 

 ~親子は友だちの関係ではない~
 🤦‍♂️お母さんの中には「うちは友だちみたいに仲がいいんですよ」と自慢する人もいますが、それは違うと思います。友だちのように子どもと話すのが、子どもと良好な関係を保つ秘訣だというのはお母さんの勘違いです。友だちと母親は違います。
 👌友だちは、たしなめませんが、母親は、子どもをたしなめます。間違ったことをしたらその場で「それは違います」と諭すのがお母さんです。
 🤷‍♂️子どもを叱るとうまくコミュニケーションがとれなくなると思っているお母さんが結構たくさんいます。それでついつい優しくしてしまうのです。優しくする方が叱るよりずっと楽だからです。これは、運動会でビリになったら“かわいそう”に通じます。
 😢友だちのようなお母さんというのは、実は子どもを叱れないお母さんです。お母さんに叱られたことがなく、友だちのように付き合って育った子どもは、いったいどうやって善悪の判断が身に付けていくのでしょうか?
 👀いくら「人をいじめないようにしましょう」といっても、子どもは何がいじめになのか分かりません。「遊び」か「いじめ」かその境目が曖昧ことが多いのです。その場で「それがいじめです。いじめてはいけません。」と叱るのが、子どもにしたら一番分かりやすいのです。子どもは悪いことをして叱られながら善悪の判断をつけていきます。これは友だちではできません。


2021年5月21日金曜日

花だより 緑色もいろいろ(感性を育てる) セキチク

 

 新緑の候
 😃桜が散って、山に緑が戻ってきました。緑といっても、昔の日本人は同じ緑色でも、松葉色、鶯色、若竹色、苗色、萌葱色と自然の中での微妙な変化を感じ取り表現しました。
 😉四季がはっきりしている日本では、春の花見、秋の紅葉狩り、四季の移り変わりを生活の中に取り入れ楽しんできました。そんな日本人独特の感性は、欧米とは全く異なる文化を育んできたのです。こんな違いを見分けることのできる感性を教師には望みたいものです。そうすれば児童理解もできるし、授業もうまくなるはずです。
 😁そうした感性を子どもに育むことで、表現力豊かな作文が書ける。思いを込めた絵が描ける。自分の思いや考えをうまく相手に伝える話し方ができる。心のこもった美しい字が書ける。最初からできる子はいません。それを教えるのが教師です。教師の修業です。


2021年5月20日木曜日

花だより どうなる運動会? レンギョウ

 

 🤷‍♀️緊急事態宣言で運動会の開催が危ぶまれています。秋に延ばすなど、なるべく中止しないように求められています。子どもたちも保護者も地域の方も楽しみしているが運動会です。何とか開催したいものです。
 😃小さい子の「かけっこ」は、おもしろいですね。子どもたちが一生懸命走っている姿を見ると、心から「がんばれ」と声援を送りたくなります。見ている者も夢中にさせるのが運動会での徒競走です。
 🤦‍♂️ところが、ゴールしても1番や2番を決めるわけではなく、昔のように1等賞、2等賞というような賞をもらうことをやめた幼稚園や小学校が出てきました。
 ゴールには、親がビデオカメラやスマホを構えて待っているので、わが子が何番だったかは、カメラの中に残されているだけというのが多いのです。
 中にはあらかじめ子どもたちのタイムを記録しておいて、同じようなタイムの子どもを並べて走らせる学校もあります。そして、みんな頑張ったからということで、みんなに「がんばったで賞」を配るところもあります。
 なぜこうなったかというと「1等賞がとれなかった子どもやビリになった子どもがかわいそう」という親や教師の心理が働いているのです。
 昼のお弁当も親と子は別々の場所で食べるところもあるそうです。これも「運動会を見に来れなかったお父さんやお母さんがいる子どもはかわいそう」という理由だからだそうです。子どもが「かわいそう」なことは、できるだけさせたくないという気持ちは大切です。しかし、それと同じくらい「かわいそう」な状況になったときにどう耐えられるかを子どもが学ぶことも大切です。
 👍今は「かわいそう」という親の気持ちが大きくなって、どんどん子どもを過保護にしています。子どもを「保護」することと「過保護」にすることは、天と地ほどの大きな差があります。お母さんが子どもを「保護」したいというのは理屈ではなく、心の底からにじみ出てくる母性本能でしょう。でも、この気持ちをうまくコントロールしていかないとあふれる母性本能で「過保護」になってしまいます。気持ちがあふれて暴走しないようにコントロールするのが「母の品格」だと思います。 (多胡 顕氏「母の品格」より)
 


2021年5月19日水曜日

花だより 遠足延期 ヒナゲシ

 


 遠 足 
😢緊急事態宣言で楽しみにしていた遠足が延期になりました。いつになるか分かりません。
 遠足は、ただ歩くのはつまらないものです。遠足の楽しみは何でしょうか?
 ~五感で感じる遠足~ 
目~周りの景色を見ながら歩く 新しい発見がある
耳~小鳥のさえずり、風の音、街の音を聞きながら歩く
鼻~花のいい香りもありますが、たい肥のくさい臭いも嗅ぐ
手~たんぽぽを摘んだり、小川の水に触れたりする
足~足はもちろん歩くため、疲れるくらい長い距離を歩く
口~おやつやお弁当を食べるために使いますが、おうちの人に楽しかった遠足の思い出を話すことに使います。
 😊体を全部使った遠足は、思い出がたくさんできます。早く行けるといいですね。

2021年5月18日火曜日

花だより コロナ禍でのイオン北見支店 アヤメ

 

 コロナ禍でのイオン北見市支店
 😊イオン北見支店の年間総売上は100億円以上で道内ベスト5に入っています。
 東急デパートが撤退した後、北見(オホーツク管内)にデパートがなくなり、現在はイオンの独り勝ち状態です。週末ともなると、広~い駐車場がいっぱいになります。コロナ禍でも売り上げは好調、その理由は?
徹底した消費者ニーズの把握 お客さんからのクレームはチャンス(改善に生かす)
経費の節約・無駄の削除 従業員500名以上いるが正社員は60名あまり セルフレジの導入
接客態度の向上が売上の鍵 例:トイレは従業員にも使わせ、いつも清潔にしておく  
 イオンのような店舗は、グランドスーパーマーケットと言って、デパートとは取り扱っている商品に若干の違いがあります。現在、北見にはデパートはありませんが、対等してきているパワーセンター(ホーマック、ツルハ、フクハラ、100円ショップなどが一緒になっている複合店)がライバルだそうです。
 😁ちなみに「母の日」の売上は、200億円以上ありますが、「父の日」は、「母の日」の半分以下だそうです。不景気になればなるほど男性物の売上は落ちるそうで、子どもには恥ずかしい格好はさせられない。お母さんもそれなりのおしゃれはしたい!すると、お父さんの物で切り詰める?
 😂イオン北見店が、全道1の売り上げを誇るものがあります。それは、運動会のオードブルです。ところがコロナ禍で運動会が中止になったり、午前開催でお昼のお弁当を家族で食べなくなると、売り上げが減ってしまうと心配しています。
「今年の運動会は、どうなりますか?」と店長さんから、北見市内のある校長に電話があったそうです。運動会中止の影響は、こんなところにも出ています。 

2021年5月17日月曜日

花だより 千円床屋の父子 エゾエンゴサク

 

 最近は、もっぱら温泉施設と併設している千円床屋に行っています。
 🤦‍♂️昨日は、初めて床屋さん側入店しました。靴を脱いで上がります。先客が4人いました。脱ぎっぱなしの靴があったので分かりました。家に入るときと同じく、靴の脱ぎ、揃えて端っこに置き、スリッパに履き替えました。直後に小学校前の幼児と父親が入店してきました。
 👍「今日は、どうされますか?」と必ず聞かれて、いつものように、耳にかからないように、後はおまかせです。ところがです。
 🤷‍♂️父親は、子どもの髪形を細かく注文し、子どもから離れようとしません。「そこはあまり切らないでください。」といちいち指示します。飽きさせない工夫でしょうか、鏡の前には、持参したタブレットを置き、トムとジェリーの漫画が流されていました。
 😉こんな父親もいるんだ?呆れてしまう光景を目にしましたが、この父親を肯定的に見ました。なぜなら、玄関で子どもに「ちゃんと脱いだ靴を揃えなさい。」と注意したからです。

2021年5月16日日曜日

花だより すぐ受けを狙う? 薔薇

 

  😁テレビのお笑いの影響でしょうか? 最近の子は、すぐ受けを狙う! 
 参観日、授業中に笑いを取ろうと面白いことをわざと言う発言が何度かありました。首を傾げた保護者もいましたが、それに乗っかる保護者もいました。
 ~「教師の品格」が授業に表れる。楽しい授業とは、“笑い”を多くとる授業ではない。場にそぐわない発言はその場ですぐに注意しなさい。学級の雰囲気がそうさせているのではないか?もっと品のある授業をしなさい。~と担任に注意したことがありました。そう言った後、待てよ、学校の雰囲気がそうさせているのではないか、そうだとしたら“校長の責任か?”と反省しました。 
 薔薇 日本では、花といえば桜ですが、西洋では、薔薇がその美しさと芳香から花の王さまと言われています。花言葉は、赤は「愛情」、白は「純潔」、ピンクは「一時の情熱」と花の色や種類によって違います。プレゼントするのは赤いバラです。黄色いバラは避けた方がよいと言われています。なぜなら、花言葉が「嫉妬」だからです。


2021年5月15日土曜日

花だより 障がいのある子を持つ親の心 ベコニア

 

  障がいのある子を持つ親の心
「この子をだれも守ってくれない。親が守るしかないしょ!」
「校長先生、毎晩夢を見るんです。この子がある日突然、話し出す夢を見るんです。他の子と一緒に仲よく遊んでいる夢を見るんです。大きく立派に成長している姿を見るんです。でも、それは夢なんです。」
 特別支援の子の中には複雑で大変な家庭がある。障がいを受け入れ懸命に生きている親子もいれば、話して分かるような親ではない場合もあります。でも、私たちは、その子と親に寄り添っていかなければなりません。
 大学時代に特別支援学級で2週間の実習経験があります。重度の障がい児を受け入れている学級でした。実習の最終日に「ああ~、これで終わった。大変だったけど、いい勉強になった。」と実習生同士で話していると、指導教官が「君たちは、今日で終わりだけれど、親は一生この子たちと共に生きていくんだ。この子たちが、この教室にいるときだけが、ホッとする時間なんだ。君たちには、そんな親の気持ち、特に母親の気持ちは、分からないだろうなあ。」と話されたのです。この言葉は、今でも覚えています。指導教官が私たち教育実習生に一番伝えたいことだったのだと思います。
 子どもはどの子も敏感です。自分が担任の先生から好かれていないと思っていたら、そこに教育は成り立ちません。子どもは、好きな人や尊敬する人からしか学ぼうとしないからです。つまり、“信頼されている”“よさを認めてくれている”“自分を見ていてくれる”という心が通じていなければ教育は成立しないのです。親との関係も同じです。特別支援教育は特にそれが肝心です。私たち教師には、正しい認識とスキルアップ(適切な指導法を身に付ける)が臨まれていますが、根底にある「信頼関係づくり」をまず大切にしなければならないと改めて感じています。「信頼」は「共感」することから始まります。

 

2021年5月14日金曜日

花だより 基礎基本の習得をしなければ活用することはできないというのは間違い シラン

 

 「習得→活用」ではなく「習得=活用」
😜小学校のときの作文の記憶は、書く度に真っ赤になって返ってきたことしか覚えていません。助詞の使い方は、教わったのは1年生のときですが、間違えずに使えるようになったのは、大人になってからではないでしょうか。
😁漢字テストはいつも100点という子は稀で小学生の時に習った漢字は、7~8割覚えていれば良い方です。。カラオケで流れる歌詞で漢字を覚えたという人もいます。
😘時計の見方で苦労した子も、大人になれば腕時計をして、彼女との待ち合わせ時刻に遅れないようにします。
🤷‍♂️「平均」の意味や円の面積の求め方も教えるようになってから理解できたという先生もいます。
👌基礎基本の習得をしなければ活用することはできないというのは間違いで、活用する中で基礎的・基本的なことを理解することもあるのです。


2021年5月13日木曜日

花だより 作文指導(表現力)のポイント 菖蒲

 

 日本人は、表現力が足りないと言われます。評価項目の中で「表現力」の評価が一番難しいという先生もいます。
【表現力とは?】
 「これまでの経験をイメージ化し、それを基に自分の考えをまとめてきちんと話し、書ける力」 自分の気持ちや考えを表す。自分のイメージを具体的な形にする。相手を説得する。これらすべてに必要な「表現力」です。子どもの日常生活はもちろん、学校や試験でも必要な力です。社会に出てからも求められます。
【表現力が育ちにくい理由】
 多くの大人は、絵は写実的に描かなければならない。という固定観念にいまだ縛られています。そのために親や教師は、子どもの自由な表現に接しても対応の仕方がわからず、戸惑っているのではないでしょうか?
 小学生の間に多くの経験をして、それを常に学校や家庭で楽しく言語化するよう促していれば、言葉の表現力は自ずと身に付くはずです。しかし、子供の話をきちんと聞かなかったり、威圧的になったりすると、子どもは萎縮して自由な表現ができなくなります。
 表現するまでの3つのプロセス
1:経験のインプット~これまでの人生で身の回りに起きたこと、体験したこと、見たり聞いたりした情報は、すべて「経験」としてインプットされる。これが表現力のもとです。                
2:経験のイメージ化~それらの経験を受けて、自分の中にわきあがってきた印象や喜怒哀楽の感情、思い、考えをイメージすることが大切です。
3:言葉や形でアウトプット~イメージ化されたものを自分なりの言葉や形にして外に出す。このとき「考える」という作業が必要になります。
【作文で表れる「表現力」の目のつけどころ】
 ~子どもの話を最後まで聞くことが大切~
 作文を書く際に大切なのは「表現したい」「伝えたい」という子どもの気持ちを喚起させることです。そのために重要なポイントは、意外なことに日常生活で、親が子どもの話をきちんと最後まで、真剣に根気よく聞くことです。
【低学年】言いたいことを時系列で書く
 低学年は語彙が少ないため、主語と述語のみを使った表現が多いものです。「誰が」「何を」「いつ」「どこで」「なぜ」「どうやったのか」という5W1Hを使った表現はまだ難しいものです。この時期に大切なポイントは、「だいたいがおさえられている」、また「時間の順序がまちがっていないか」という2つです。
 きちんと主語と述語を入れ、「走る」「見る」「食べる」「聞く」など、動詞を正しく使えるようにする。 
【中学年】構成に注意して書く
 語彙が増え、文章を書く基礎が完成する時期です。作文では「びゅうびゅう風がふく」「あたたかい服」などの形容詞があらわれ、文章にふくらみが出ますが、まだ上手にまとめられない。この時期の作文の観点は、「要点が抑えられているか」「はじめ、なか、おわりの構成で書けているか」「なかとおわりのつながりがいいか」です。
【高学年】相手のことや目的を考えて書く
 高学年になると、論理的思考力がついてきます。また、低学年で時系列だった順序が、感動の大きさの順序に変わってきます。作文では比喩的表現も増え、書き出しを工夫するなど高度な技術も使えるようになります。作文の観点は、「テーマは明確に論理的に書かれているか」「構成は工夫されているか」「できごとだけでなく気持ちが表現できているか」「相手のことや目的を考えて書かれているか」などです。


2021年5月12日水曜日

花だより 教育環境は、教師そのもの カザグルマ

 


《教育環境は、教師そのもの》
 文章題をどうしたら解けるようになるか?漢字はどうすれば覚えられるか? 
「学問に王道なし」といいます。“勉強に手っ取り早い方法はない”という教えです。しかし、最近「HOW TO編」なるものが横行しています。それはそれでいいのですが、。教えるプロの教師なら、算数の「平均」の求め方をどう教えればいいかと思い悩むだけでなく、算数の教科とは?教育とは?ともっと広い視野で見ること、考えることも必要です。これが研修です。
 研修とは「研究」と「修養」です。「修養」とは、「自分を磨く」ことです。自分を磨くことのできる人は、自己評価の厳しい人であり、自分の言動を絶えず反省し、謙虚で驕らない人です。教育環境=教師そのものなのです。

2021年5月11日火曜日

花だより 反抗期の子ども カキツバタ

 

 反抗期の子どもに 「母の日」特集2
 私はお母さんです。あなたに「うるさいバカ」と言われたら悲しくなります。「死ね」と言われたら泣きそうになります。例え、無意識に口から出た言葉でも、お母さんは傷つきます。もう何も言い返す元気もなくなります。そんなことを言われた朝は「いってらっしゃい」を言えずに見送る時もあります。あなたは言ったことすら覚えていなくても、お母さんは忘れられません。学校へ行っていないあなたの机を見ると、ため息が出ます。反抗期だからと気持ちを整理するには時間がかかりそうです。
 小さい頃から「人が聞いて嫌な思いをすることは言ってはいけません。」と教えていたはずなのに。お母さんは、大好きなあなたに対して、その様な事は言わないはずです。もし本当にお母さんが死んだらどうするの?それでも平気でいられるの?「死ね」って言う事は、いなくなって二度と会えない事なんです。よく考えると簡単に口に出してはいけない言葉だとわかるはずです。お母さんだってあなたと同じなのです。調子が悪いときや歳の為か節々が痛い時や、あなたの知らない事で悩んだりもしています。
 あなたが遠足だとお母さんも前日からワクワクします。お弁当に何入れようかなあ。と考えます。参観日だって、見に行っている方なのに、あなたが発表する時は、ドキドキします。
 これから先、色々な人と出会い自分を磨き成長して親離れして欲しいです。成長の中で反抗期があるとするなら、人を見下すありふれた言葉ではなく、あなたなりの言い方で、かかってきなさい。お母さんもその反抗を正々堂々受けて立とうとじゃないか。
 こうした立派な母親もいれば、子育てに悩み、疲れ果てている母親、そんなことも何も気にせず能天気な母親もいます。子どもも反抗期を乗り越えて成長しますが、母親も一緒に成長します。それが子育てです。
訓子府レクレーション公園の桜 5月7日



2021年5月10日月曜日

花だより 大変そうな顔を決して見せない母 キリ

 

 大変そうな顔を決して見せない母(母の日)
 😘私が小学校3年生の時に両親が離婚しました。母は4つも仕事を掛け持ちしながら、私と弟を一人で育ててくれました。私たちの前では、大変な顔を見せずに私と弟のしたいことをさせてくれ、行きたい学校に行かせてくれました。
 😂そんな母を改めてすごいなあと思ったのは、私が高校生になってアルバイトを始めた時、お金を稼ぐことの大変さ、働くことの難しさを知ったときです。
 😍本当に感謝してもしきれないです。いつか私は、ここまで育ててくれた母に恩返しがしたいです。ママ、いつもありがとう。 読売新聞5月9日の生命保険会社の広告から
 👀「子どもは、育ってほしいようには、育たない。育てように育つ。」と言われます。「子どもは、親の背中を見て育つ。」とも言われます。子育ての結果は、10年、20年後に出ます。こんな子に育ってほしいものです。こんな親であってほしいです。
         ヘッダーの桜は、訓子府レクレーション公園(5月6日撮影)

2021年5月9日日曜日

花だより 今日は「母の日」 カーネーション

 

 🤦‍♀️コロナ禍で外出を避け、家に居る時間が増えました。そのため、お母さんは、3食の食事を作るのが大変でデリバリーやテイクアウトが増えているそうです。しかし、マイナス面だけでなく、家族団欒の時間が増えて良かったという声もあります。
 話せばわかるとは限らないが、話さなければもっとわからない
 😢夫婦の間、親子の間での会話を増やしていくことが、家庭づくりのすべての基礎になります。しかし、本当は夫婦でも親子でも何でも話せる仲でありたいものですが、それがなかなかできないものです。
 😊日々の会話を増やすには、できるだけ一緒に食事をし、お互いにその日にあったことを話すとか、一緒に家事をしたりスポーツをしたり、また地域のボランティア活動に参加したりするなどの工夫をすることが大切です。
 😁また思春期になると、男女とも身体が急速に成長し始めます。不安や戸惑いなどが無いよう身体の変化について話してあげることは親の務めです。
 😍今日は、「母の日」です。お母さんを家事から解放し、会話を増やし、家族の絆を深めることが最高のプレゼントです。


2021年5月8日土曜日

花だより 生徒指導=授業の充実 ゼラニウム

 

 😂問題のない学校(学級)はない。子どもの社会ではトラブルはつきものです。問題行動を起こす子供の99%は家庭に問題があります。しかし、家庭のせいにしてはいけません。いろいろな家庭事情の子が集まっているのが学校(学級)です。それをどう解決したり、指導したりするか、そこに教えるプロとしての力量が問われます。
 😁「この子を俺の力で・・・」と青春ドラマの熱血教師みたいなことを思ってしまいます。しかし、一人一人の家庭の中にまで立ち入って解決することは、なかなかできません。教師一人の力なんてたかがしれています。それより、大きくゆったりと構え、夢や希望を語っていればいいのです。それくらいの気持ちが必要です。教師の暗い表情は禁物です。それが子どもに安心感を与えます。
 🤦‍♂️教師の指導だけで子どもが変わると思ったら大きな間違いです。自分の子どもの頃のことを振り返ってみて下さい。いちいち先生に言われて行動していましたか?
 それより、教師の配慮に欠けた言葉で、子供や親から反感をかったり、不信感を招くことがあります。気をつけなければなりません。
 👍道徳は週に1時間です。学校に生徒指導の時間はありません。学校の9割は教科指導です。“教師は授業で勝負する”とは、生徒指導も含め、学級づくりは授業を通じて行うものです。何でも話せる雰囲気、一人一人が大切にされる授業、人の話をきちんと聞く姿勢など、授業を通して培われるものです。毎日の一時間一時間の授業を大切にすることです。

2021年5月7日金曜日

花だより へき地校は、もうない? クリンソウ

 


 30年以上も前の話です。へき地・複式教育の課題(へき地の子どもは?)
 純真で素朴、忍耐力はあるが、表現力が乏しく、コミュニケーション能力が乏しい。と言われました。
■農家の子の特徴 農家のお嫁さんは大変!
 農家の嫁は、農作業、家事、子育てと忙しい。子どもが小さくても仕事を休むことはできない。姑に預けるか、「かごの中に入れて置かれていた。」と言っていた子もいました。ですから幼少期の会話が圧倒的に少なく、語彙も少なく、発音にも問題が生じるらしく、「言葉の教室」(言語通級)に通う子が多かったのです。ところが「ことばの教室」に通級して1年も経たないうちに、他の子より、発音がよくなり、語彙も増える。なぜなら、障害が原因ではないので、正しい、適切な指導を受けるとすぐに上達するのです。
 🤷‍♂️これは昔話になりました。
 夕方5時、児童センターに迎えに来たのは、きれいに着飾ったお母さんでした。「お母さんは、どんなお仕事しているの?」と子どもに聞くと「牛飼いだよ!」と答えました。
 👀今は、作業着のまま、あわてて迎えに来る農家のお母さんはいないそうです。一日の農作業が終わるとシャワーを浴びて、化粧をしてから子どもを迎えに来る。そして、買い物をして帰るのです。今は、農家の子の特徴はありません。「へき地校」という言葉もなくした方がいいでしょう。

2021年5月6日木曜日

花だより 平成20年の時間外勤務等の縮減策 シャクナゲ

 

 時間外勤務等の縮減について 平成20年4月28日 校長室だよりから 
 働き方改革は、13年前からにすでに取り組んでいた。
 平成18年度の文部科学省が行った教員勤務実態調査においては、教員の時間外勤務に係る全国の月平均時間は、34時間となっている。教員は、その業務の特殊性から給与本俸に4%上乗せした教職調整額が支給されているため、時間外手当は認められていない。
 縮減策の目的
 長時間の時間外勤務・業務が、職員の健康及び福祉に与える影響等を考慮するとともに、職業生活と家庭生活の調和を図り、豊かでゆとりのある生活を実現していくために、時間外勤務・業務に関し留意すべき事項等を定め、その縮減を図るとともに、学校職員の心身の健康と維持を図ることを目的とする。
 縮減に向けた意識啓発と業務改善策
(1) 家庭の日(給与支給日・手当支給日)は、定時退勤(16:35)とする。
(2) 毎日の消灯・施錠時刻は、19:00を過ぎないようにする。
(3) 業務が特定の職員に集中することのないように配慮すること
(4) 業務の内容に応じ、校内の応援体制の強化に努めること
(5) 業務の緊急性、重要性、期限等に応じ、計画的に推進すること(優先順位を付ける)
(6) 業務の見通しを持ち、余裕を持って期限を設定し、計画的に推進すること
*明日のことを今日しない。1週間先の仕事ではなく、1ヶ月先の仕事を今する。
(7) やむを得ない事情を除き、勤務時間外の会議や打ち合わせ等は行わないこと
(8) 各種資料の作成等に当たっては、既存の資料の有効活用に努めること
(9) 資料等の作成は、必要最低限度にとどめること
(10) ファイリングシステムの徹底、OA機器の記録内容を明示するなど情報の共有化を図ること
(11) 会議を開催するときは、あらかじめ終了時間を設定する。
(12) 会議資料等は必要最小限とし、事前に配布すること
(13) 行事の実施に当たっては、余裕を持って早期に準備し、作業日程を明示すること
(14) ノウハウを引継ぎ、反省点を明らかにして改善に努めること
(15) 常に事業・行事の精選に努め、内容等についても見直しを図ること
(16) 校内省エネとの連動による早期退勤を図ること
*「忙しい、忙しい」と言う人は、「自分に能力がない」と言っているようなものだ。
 あれから10年以上も経ちましたが、働き方改革はいっこうに進んでいません。
5月5日 美幌神社の鯉のぼり


2021年5月5日水曜日

花だより こども園の掲示物 タンポポ

 

 こども園の掲示物
 こども園の掲示物は、先生による手書きが多い。一日の出来事やお知らせが玄関ホールや教室の前の掲示板に貼ってあって、送迎時に保護者が足を止めて熱心に読んでいます。手書きの方が温かみを感じます。常設のものはワープロで打ってありますが、フォントは、明朝体のようなかたい感じではなく、いかにも幼児受けする丸文字っぽい書体が使われています。当然先生方の手書きの文字もそうなります。
 1年生の字を見て、筆順がめちゃくちゃ、形がとれていない。と、これまで何度も嘆きの投稿をしてきましたが、その原因がわかりました。今は、1年生で字が読めない、書けない子は、ほとんどいません。こども園の年長さんになると読めて書けます。しかし、普段目にしている文字は、1年生の「かきかた」(書写)で習う字とは、大きく異なっているのです。子どもたちは、文字を図形(記号)として視覚で覚えているのです。一度身に付いたものを直すのは至難の業です。幼小連携の重要性が指摘されていますが、こんなことも大切なことかもしれません。でも、こども園の先生方に、今さら書写教育と言っても…どうでしょう?
 掲示教育の重要性
“新築の家の壁に釘を打ったり、画鋲をむやみに刺すだろうか? “何のために掲示板があるのか?”“どこにでもべたべた貼り紙をするのは学校くらいだ!”
 掲示も教育です。掲示一つでその学級のその教師の質が問われます。「見やすい」「分かりやすい」のは第一条件ですが、後先のことも考えるべきです。
 子どもの手書きが全ていい訳ではない。学校の活動は、子どもが勝手にやってよいものではない。指導があって、はじめて教育活動といえます。他の学校に行って真っ先に目につくのが掲示物です。掲示物一つでその学校の教育レベルが分かります。 


2021年5月4日火曜日

花だより 【人生案内】子どもの同級生の親 不愉快 ハナミズキ

 


 人生案内(読売新聞 5月3日)
  子どもの同級生の親 不愉快
 30代の女性。小学校4年生の息子がいます。息子の同級生の親に不快な思いをさせられました。
 息子が女の子から文房具を壊されるなど嫌がらせをうけたので担任に相談し、女子に謝らせて解決しました。翌日、女子の父親から私の携帯に電話してきて「今すぐ話し合いたい」と。父親は学校で待ち構えていて、怖くなった私は話し合いを中止。その日、その父親と母親から着信は20件も。翌朝も電話があり、夫に対応してもらって解決しました。
 1年以上経った今も、2人を見かけると復讐したい気持ちにかられ、殴りつけたくなります。母親はPTA会長もやり、娘は成績がいいそうです。私たちに勝ち目はないのですが、どうしたらいいのか。夫はもう昔のことだと言い。息子も気にしていないようです。(東京T子)
 大日向雅美(大学学長)
 「災難でしたね」と言うよりほかに言葉がない思いです。昔は子どものケンカに親は出ないのが鉄則でしたが、最近はそれが通用しないことも多いようです。両親そろってクレームを仕掛け大ごとにするケースも増えていて、嘆かわしいことです。(以下省略)
 このようなケースは、どの学校でもよくあることです。こうした事例を学年初めの今だからこそ、学校だよりなどの通信で紹介して、「あなたはどう思いますか?」と投げかけてみてはどうでしょうか。
 また、学級で毎日のように起きる子ども同士のトラブルに、お互いに謝って解決したと思わないことです。その顛末をきちんと保護者に伝えることです。そんなことまで必要なのかと思いたくなります。「こんなことをしなければならない教師には、なりたくない。」と敬遠する学生が増えているのも分かります。しかし、今はそれが大事な担任の仕事なのです。
 
 

2021年5月3日月曜日

花だより おしん(橋田寿賀子氏追悼) スズラン 

 

 脚本家の橋田寿賀子氏が亡くなって、NHKで連続テレビ小説「おしん」の出演者、小林綾子さん、泉ピン子さん、伊東四朗さんが出演して追悼番組が放送されました。最高視聴率62.9%のお化け番組でした。山形の貧しい農家に生まれたおしんが、明治、大正、昭和の激動の時代を、さまざまな辛酸をなめながら、女の生き方、家族の在り様を描いた橋田先生のドラマは、世界各国で放送され、我慢と辛抱を重ねるおしんの姿に世界中が涙しました。
 放送されたのは、昭和58年4月から59年3月まで。当時の学級通信にこんなことを書いていました。
 おしんの「しん」は、辛抱の「辛」、心情、心配、中心の「心」、親切、親交、親展の「親」、進歩、進展の「進」、新しいの「新」、真実の「真」、すべておしんの名前に込められているような気がします。
 当時の教え子たちは、もう40半ばです。40代以下は、「おしん」を知らない世代です。
「橋田先生は、『私たちの生活は確かに豊かになった、しかし、本当に幸福なのだろうか?激動の時代を精一杯生き抜いた女性の姿を今、書き留めておかなければならない。』とおっしゃっていました。」と泉ピン子さんは、当時を振り返っていました。
 「米一俵で売られたおしんが可哀そうだ、これでおしんを家族のところへ帰してやってください。」と視聴者からNHKにお米が送られてきたことがあったそうです。日本は、まだそういう時代でした。また、昭和が一つ無くなりました。
 

2021年5月2日日曜日

花だより 忘れないで「言語活動の充実」 ナデシコ 土筆

 

 ちょっと前まで、学校の研修課題は、「言語活動の充実」でした。ところがコロナにより、GIGAスクール構想での一人一台の端末が整備されることになって、どの学校もそれを使いこなすための校内研修に切れ替えました。「言語活動の充実」とは真逆の方向へ行っているような気がします。
 全教科・領域等で体験を通じて「言葉の力」を育てる「言語活動の充実」は、「言葉の力を育てる活動の充実」と言い換えた方がわかりやすいかもしれません。これからの社会は、環境問題をはじめとしたさまざまな問題が山積みとなっています。そうした社会で大切なことは、論理的な思考や感性を働かせながら問題解決の方策を探り、自分の考えを自分の言葉で表現する能力だと言われています。PISAでも読解力を「自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力」と定義しています。自己実現や社会参加のための重要な道具として、言語を活用できる能力を獲得することが不可欠となるわけです。
「言語活動」というと一般的には「国語科での行うべきもの」と考えがちですが、低学年では、生活科こそ地域の人とのかかわりや自然観察などの体験を通して、「言葉の力」を伸ばす絶好の教科です。同じようなことが他の教科でも言えます。もちろん、「言葉の力」を育てる上で軸になるのは国語科です。しかし、「言葉の力」は単に言葉を学べば身に付くものではありません。国語科の学びが、「言葉を通して言葉の力を育成」であるのに対して、他教科・領域の学びは「体験を通した言葉の力の育成」であり、「言葉の力の育成」においては、その両方が重要です。「言語活動の充実」において全教科・領域等で取り組むことには、そうした意味があります。コロナ禍にあっても、このことは大切にしてもらいたいものです。



2021年5月1日土曜日

花だより 門徒物知らず ミズバショウ

 

 
 門徒物知らず
 🤷‍♂️門徒とは、浄土真宗の信者のことを指します。他宗の信者から見て、当たり前と思える習俗に従わないことを指摘する時などに用いられます。他宗の信者が浄土真宗の葬儀・法事に参列すると違和感を覚える事が多く「門徒の人は、そうしたしきたりを知らない。世間知らずである。」と揶揄する時に使われる言葉です。門徒の人もそう言われると「門徒物知らずですから」と自ら認めることによって、穏便にその場を納めてしまう時にも使われるようです。
 👀浄土真宗で有名なのが築地本願寺です。お寺と言えば和風の建築をイメージしますが、こちらは、インド風の古代仏教建築の外観と中は和洋中を取り入れたデザインの珍しいお寺で、正に違和感を覚えます。変わっているのはデザインだけではなく、カフェや書店があったり、パイプオルガンを聞けたりする開かれた革新的なお寺なのです。宗派に関係なく受け入れるため、コロナ禍にあって、参拝者が増えていると言います。
北海道の冠婚葬祭 😁明治になって新天地に夢と希望を持って北海道開拓にやって来た先人たちは、厳しい自然環境に中で独自の文化を築きました。それは互助の精神と合理主義です。結婚披露宴の会費制や葬儀を地域で賄うのもその一つです。特に冠婚葬祭は、他県と大きく異なります。
内地~🤦‍♂️祖父母や母は、本州のことを“内地”と言います。北海道は“外地”で日本ではないのか?と小さい頃思いました。その内地での招待制の結婚式に出席すると、北海道民は、まさに「門徒物知らず」状態です。道民は、儀礼(祝賀、慶事、弔事、法要、年末年始の挨拶、お中元、お歳暮などのしきたり)に疎いところがあります。北海道の風習が「全国共通である」とは思わないことです。「門徒物知らず」を自ら認めることが大事です。
 👌道内でも特にオホーツクに来るとそれがさらに希薄になっています。しかし、過去や古い風習に拘らない方が革新的で時代の流れに適応していけると思います。「門徒もの知らず」で結構! ちなみに我が家は曹洞宗(禅宗)です。