こども園の掲示物
こども園の掲示物は、先生による手書きが多い。一日の出来事やお知らせが玄関ホールや教室の前の掲示板に貼ってあって、送迎時に保護者が足を止めて熱心に読んでいます。手書きの方が温かみを感じます。常設のものはワープロで打ってありますが、フォントは、明朝体のようなかたい感じではなく、いかにも幼児受けする丸文字っぽい書体が使われています。当然先生方の手書きの文字もそうなります。
1年生の字を見て、筆順がめちゃくちゃ、形がとれていない。と、これまで何度も嘆きの投稿をしてきましたが、その原因がわかりました。今は、1年生で字が読めない、書けない子は、ほとんどいません。こども園の年長さんになると読めて書けます。しかし、普段目にしている文字は、1年生の「かきかた」(書写)で習う字とは、大きく異なっているのです。子どもたちは、文字を図形(記号)として視覚で覚えているのです。一度身に付いたものを直すのは至難の業です。幼小連携の重要性が指摘されていますが、こんなことも大切なことかもしれません。でも、こども園の先生方に、今さら書写教育と言っても…どうでしょう?
掲示教育の重要性
“新築の家の壁に釘を打ったり、画鋲をむやみに刺すだろうか? “何のために掲示板があるのか?”“どこにでもべたべた貼り紙をするのは学校くらいだ!”
掲示も教育です。掲示一つでその学級のその教師の質が問われます。「見やすい」「分かりやすい」のは第一条件ですが、後先のことも考えるべきです。
子どもの手書きが全ていい訳ではない。学校の活動は、子どもが勝手にやってよいものではない。指導があって、はじめて教育活動といえます。他の学校に行って真っ先に目につくのが掲示物です。掲示物一つでその学校の教育レベルが分かります。
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