2021年5月4日火曜日

花だより 【人生案内】子どもの同級生の親 不愉快 ハナミズキ

 


 人生案内(読売新聞 5月3日)
  子どもの同級生の親 不愉快
 30代の女性。小学校4年生の息子がいます。息子の同級生の親に不快な思いをさせられました。
 息子が女の子から文房具を壊されるなど嫌がらせをうけたので担任に相談し、女子に謝らせて解決しました。翌日、女子の父親から私の携帯に電話してきて「今すぐ話し合いたい」と。父親は学校で待ち構えていて、怖くなった私は話し合いを中止。その日、その父親と母親から着信は20件も。翌朝も電話があり、夫に対応してもらって解決しました。
 1年以上経った今も、2人を見かけると復讐したい気持ちにかられ、殴りつけたくなります。母親はPTA会長もやり、娘は成績がいいそうです。私たちに勝ち目はないのですが、どうしたらいいのか。夫はもう昔のことだと言い。息子も気にしていないようです。(東京T子)
 大日向雅美(大学学長)
 「災難でしたね」と言うよりほかに言葉がない思いです。昔は子どものケンカに親は出ないのが鉄則でしたが、最近はそれが通用しないことも多いようです。両親そろってクレームを仕掛け大ごとにするケースも増えていて、嘆かわしいことです。(以下省略)
 このようなケースは、どの学校でもよくあることです。こうした事例を学年初めの今だからこそ、学校だよりなどの通信で紹介して、「あなたはどう思いますか?」と投げかけてみてはどうでしょうか。
 また、学級で毎日のように起きる子ども同士のトラブルに、お互いに謝って解決したと思わないことです。その顛末をきちんと保護者に伝えることです。そんなことまで必要なのかと思いたくなります。「こんなことをしなければならない教師には、なりたくない。」と敬遠する学生が増えているのも分かります。しかし、今はそれが大事な担任の仕事なのです。
 
 

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