瀬戸内寂聴著「生きる言葉あなたへ」より
「寂聴」という私の法名の意味は、
「出離者(俗世間から離れた者)は寂(しずか)なるか煩悩(ぼんのう)を聴く」という意味だと、仏教の師の今東光師から教えられました。煩悩とは、鐘とか木魚とか、お経の声とか、仏教に関するすべての音です、また春の小川、小鳥の声、赤ん坊の産声、恋人のささやき、この世の森羅万象の奏でる快いすべての音です。それを出家したものが寂(しず)かな心で聴くということです。
「生きるとは、人を愛すること」
「牧野先生は、瀬戸内寂聴さんの本を読んだことがありますか?」と本を紹介してくれたのは、木目澤先生でした。そのときの1冊しか知りません。
~名 言~
私は、多く傷ついた人が好きです。
挫折感の深い人は、その分、愛の深い人になります。
いろんな経験をしてきたからこそ、あなたの今があるのです。
すべてに感謝しましょう。 寂聴
「人を愛するとは、雷みたいなもので、あるとき急に落ちてくるのね。どうしようもできないのよ。」と「徹子の部屋」で語っていました。また、「私が死んだら、私の本は売れるわよ」と生前言っておられたそうです。確かに、書店にはさっそく寂聴コーナーはできていました。
現代ならともかく、大正と昭和初期の時代に不倫騒動を起こし、出家した女性のそれも老婆の講話に、なぜ多くの女性が集まったのか? もう一冊読んでみたいと思いました。
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