2021年11月7日日曜日

花だより 用務員さんから学ぶ 菊(3) 製糖工場

                                

生活・総合で思うこと「生活・総合」の見本は、用務員さんに見たり!

 25年前、教頭として赴任した本岐小学校の用務員さんは、70歳を超える方でした。「家が貧乏でろくに学校にも行っていない。そんな私が、こうして学校で働かせてもらって、少しでも子どもたちの役に立っているのなら、こんなにうれしいことはない。」というのが口癖の人でした。古い校舎だったので毎日修繕作業に追われていました。大工仕事、電気修理、水道管修理、ボイラー管理、庭の樹木の剪定など、資格なんか持っていません。しかし、業者が修理に来るとその手伝いをしながら、見よう見まねで覚えたといいます。
 山菜を採るならあの山がいい。やまべ釣りをするなら、あそこの川を上ったところがいい。あそこの家のじいさんは、なかなかの人物なので困ったときは相談したらいい。木や草花の名前とか、用務員さんからいろいろなことを教わりました。その後転勤を重ね、用務員さんは、公務補さんとか業務主事さんと呼び名は変わりましたが、皆さん、物知りで器用な方ばかりでした。  
 😃用務員さんから「生きる力」とは何かを教わりました。生活科は、自立の基礎を養うものです。他者や自然とかかわりことでいろいろなことを学ぶ教科です。生活科の先生は、用務員さんです。





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