この作品の巻頭には、「その大人の人は、昔、一度は子どもだったのだから、私は、その子どもに、この本を捧げたいと思う。」と書かれています。何でも興味深く受け入れることができた子ども時代の自分を思い起きしなさい。そして、今の自分をしっかり見つめなさい。大切なものを見失っていませんか、とサン=テグジュベリは問いかけています。
校長として、教職員であれ、保護者であれ、その出会いが豊かになり得るためには、まずその人に時間を使ってその人の話に耳を傾けることが大切でしょう。
「和」という文字を大切にしている人が多くいます。誰であっても受け入れるという「和」の意味することは、人間形成にとても大切なことと考えるからです。
AかBかと問い詰める現代の風潮ではなく、教育は、その間にある人としての哀歓や温かさ、迷いを大切にするものです。「止揚」も然り、「調和」も然り。人との出会いを大切にしながら、学校を子どもが豊かに成長し生きる力を備える場として営みたいものです。「星の王子様」から、学んだことです。
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