敬 天 愛 人
西郷隆盛が残したこの言葉を、多くの経営者が座右の銘としています。
この言葉を知ったのは、NHKの大河ドラマ鈴木亮平主演の『西郷どん』でした。
天を敬う、天とは「真理」、「神」とか「宇宙」といった『森羅万象』や『真善美』を表す。「愛人」とは広い人間愛や万人への慈愛などを表します。
西郷は、「天を相手にせよ。人を相手にするな。全てを天のためになせ。人をとがめず、ただ自分の誠の不足を顧みよ。」また、「どんなに方法や制度のことを論じようとも、それを動かす人がいなければダメである。まず人物、次が手段の働きである。人物こそ第一の宝であり、我々は皆人物になるよう心がけなくてはならない。」と言っています。
なぜ、経営者が座右の銘とするのか、その理由は、この言葉に多くの経営哲学が詰まっているからです。愛を基本に、行動するときは断固として行動する。そして、その行動は、自分の利益や他人からの評価を求めるのではなく、大義や使命や天命といったところから発するというわけです。その経営者の中には、オリンピックの汚職に係った者はいなかったと思います。経営者たる者は、崇高な理念とそれを実行する才覚を持ってもらいたいものです。そして、西郷は、この言葉そのままを生きた人物だったのです。偉人の名言とは、その人の生き様そのものだからこそ、重みがあります。
また、西郷は書家としても有名で、「南州」の雅号で多くの書を残しています。豪快かつ繊細、流美なのが特徴で「お宝鑑定団」でよく紹介されます。有名だからこそ贋作も多いのですが、昔は、一筆書いて宿賃の代わりにしたそうで、全国に多く書が残っているのもそのためです。
1月2日は「書初め」、孫が「今年は何と書こうかな?」と言うので、もう中学生になったのだから、『敬天愛人』をすすめると、『鎌倉殿』がいいと言いました。。
1月2日は「書初め」、孫が「今年は何と書こうかな?」と言うので、もう中学生になったのだから、『敬天愛人』をすすめると、『鎌倉殿』がいいと言いました。。
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