「女性の品格」 坂東眞理子著 (昭和女子大学学長)
いまや女性の社会進出、活躍が当たり前となった現代の日本。学校や職場でも、優秀で元気なのは女性ばかりです。特に幼児施設(こども園)では9割が女性です。
女性の価値観、果たすべき役割が大きく変化しています。では、古い型の「女らしさ」はもはや求められないのでしょうか? いいえ、そうではありません。女性上位の時代だからこそ、従来の男性とは異なる価値観、より女性らしさを、職場や家庭に持ち込んでほしい、と著者は語っています。「礼状が書ける」「約束をきちんと守る」「型どおりの挨拶ができる」「姿勢を正しく保つ」「贅肉をつけない」「人に擦り寄らない」「よいことは隠れてする」「得意料理をもつ」「恋をすぐに打ち明けない」など、大切にしてほしい。若い女性からは、反発されるような内容です。
本書は、ビジネスから装い、話し方、恋愛にいたるまで、女性としての振舞い方を具体的にアドバイスしています。何げない日常の立居振舞いに、女性の生き方と品位はおのずと表われるものです。今の時代だからこそ、品格のある女性は、誰からも尊敬されるのです。男性的になればいいというものではありません。男性もまた、品格のある女性らしさをきちんと理解すべきですし、品格のある大人の男を目指すべきです。この本を読んで私も勉強しなければならないと思いました。
0 件のコメント:
コメントを投稿