「母親が育ってきた環境が、自立できない子どもを育てる」
今の母親世代は、バブル期に育ちました。豊かさゆえに「我慢を教えられず育った環境」「自立を促されずに育った環境」と言えると思います。そのような環境の中で育ってきたことが、今の子育てに大きな影響を与えています。
子育てをしているお母さんが我慢を知らず、自立を促されずに大切に育てられれば、そのお母さんもまた同じような子育てをしてしまうのは自然の流れであり、当たり前のことなので、そこを否定するつもりはありません。
しかし、我慢知らずで自立の仕方を知らない、いわば自立していないお母さんが無意識に自立できない子どもを育ててしまうことは、社会にとって負の連鎖となります。心では「自立できる子に育てなければ」と思いつつも、自分の育ってきた環境が当たり前という考えの中で育児をすることが、無意識のうちに子どもの自立を阻害している可能性があることを再認識すべきです。しかし、それは自分自身で気が付くことができません。そのことを知っている世代が教えるべきです。
全ての家庭において当てはまるとは限りませんが、「母の育ってきた豊かな環境」「家事に時間を要しなくなり、余る時間を全て子どもに向けられるようになったこと」「日本の子育て教育の問題」の3つが、無意識のうちに子どもの自立を阻害していると田中喜美子さん(フェミニズム運動家、92歳、著書「こうすれば子どもはちゃんとききわける」)は言います。
母の育ってきた環境や、今の家事環境を変えることはできませんが、今まで無意識だったところを少し意識することで、自立した子どもを育てる環境づくりに気が向けられるのではないでしょうか。
今後の日本において、自立できない人間が大量に育つという悪い連鎖が続くことのないよう、お子さんのため、国のためにも、今回の内容がお役に立てれば幸いです。(要約:牧野)
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