2023年6月13日火曜日

花だより 掲示教育の重要性 アカツメクサ シロツメクサ

 

 
 フランス人やイタリア人は、美的センス、ファッションセンスがいい。それもそのはず、街を歩けば、いたるところに美術品、芸術作品があり、ショーウインドもハイセンスです。美的センスは育って環境が大きく影響するものです。
 日本人なら、ベートーベンやモーツアルト、シューベルトの顔を知らない人はいないでしょう。小学校、中学校、高校の音楽室には必ず肖像画(印刷物)が掲示されているからです。それに昭和の前は大正、その前は明治、江戸、安土桃山、戦国、室町、南北朝、鎌倉、平安、奈良、飛鳥、古墳、弥生、縄文時代と覚えたのは、教室に貼ってあった年表を見ていたからです。     
 教員になって常掲図(教室に必ず掲示するもの)なるものがあって必ず教室に掲示しました。歴史年表の他に、ひらがな、カタカナ表、ローマ字表、それに日本地図と世界地図もありました。どの県がどこにあるか、世界の中の日本の位置や主要国の位置はみんな知っていました。
 しかし、今は子どもの気が散らないようにこのような掲示物を貼らなくなりました。集中できないのは、掲示物のせいではなく先生の指導力の問題だと思うのですが…。教室から地図が姿を消したことで、結果、地理に無知な日本人が増えました。ドイツでは、子どもが生まれると地球儀と聖書を買い与えるそうです。聖書の表紙にはハチミツを塗るといいます。「三つ子の魂百まで」とは、よく言ったものです。

 


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