学校の教育目標(「学校教育目標」と「学校の教育目標」とは違います。ここでお話するのは「学校の教育目標」です)
校長採用面接で「あなたの学校の教育目標を言ってください。」と言われ、緊張でとっさに出てこず「帰って確認します」と答えて校長がいました。「かしこい子、思いやりのある子、ねばり強い子」など、言葉は多少違いますが、学校の教育目標は「知・徳・体」からできているので、それなりの言葉を言えばいいと思うのですが、真面目な校長は融通が利かないのです。先生方に「うちの学校の教育目標を言ってください」と聞いて、「ああ~、体育館の正面にあるやつですよね。」とは言いますが、答えられる人は少ないでしょう。網走潮見小学校に赴任したとき、学校の教育目標「勉強大好き・友だち大好き・運動大好き」に改訂しました。これだと先生方、児童、保護者に馴染みやすい。小学校の学校の教育目標は、昭和40年代に制定(改訂)されたものが多く、そろそろ見直しが必要です。ただし「知・徳・体」の基本は変わりません。
釈迦に説法ですが、「生きる力」~変化の激しいこれからの社会を生きるために、確かな学力、豊かな人間性、健康体力の「知・徳・体」をバランスよく育てることが大切~
「知・徳・体」をバランスよく育てるとは?
最近思うのは、コンピューターやネットを高度な技術で操り、内部に不当に侵入し、情報を盗んだり、システムを麻痺させて、高額な金額を要求するハッカーの存在です。それに対応するのがホワイトハッカーですが、その平均年収は622万円だそうです。それだけの高い知能と技術があれば、金もうけだけ考えればブラックハッカーになった方がいいと思うかもしれません。ところが、それをしないのは徳(倫理観や道徳観)が備わっているからです。
「鬼滅の刃」(刀鍛冶の里編)がテレビ放映されています。炭治郎は、まだ柱にはなっていませんが、優しい性格に加え、学ぶ能力が非常に高い、どんなにピンチでも状況分析を怠らず、冷静に頭をフル回転させるのが炭治郎の凄さです。鬼が「それだけの力をあるのなら、お前も鬼になれ!」と炭治郎に囁く場面があります。「誰かが道を踏み外しそうになったら皆で止めような、どんなに苦しくても、つらくても、正しい道を歩こう」これは全編を通してのテーマです。なぜ「鬼滅の刃」が大ヒットしたのか、深い意味があるように思います。素直で優しく、思いやりがあればいいのか、知識や正しい判断力ができないと、簡単に人を信じ、悪い宗教にのめり込むことになりかねません。バランスよく育てるとは、こういうことです。
こども園の教育・保育指針は「にこにこ・きらきら・わくわく」
〇にこにこ~たくましく 元気な子(体) 〇きらきら~心豊かな やさしい子(徳)
〇わくわく~わくわく考え 工夫する子(知) よくできています。
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