~暗記させる~
思考力・判断力重視の教育が展開されて暗記が軽視されていますが、詩や引用文、フレーズなどを暗記することによって、子どもは言葉の構造や使い方を覚えます。新しい単語を覚え、他の単語との組み合わせ方を学ぶと、言葉を使うことの楽しさを感じるようになります。チャットGPTに頼ってはいけません。チャットGPTも多くのデータを記憶しているのです。
暗記した内容は、たとえ日頃それを口にしていなくても、いったん暗記した単語は記憶の中に定着しているものです。素敵な文章を暗唱することは、子どもにとっては「成果」になります。暗唱は子どもの学習能力の証しであり、「これを覚えて自分のものにすることができた」という自信につながります。
子どもに暗記させる内容は、親子の絆になるものや、子どもの人格形成に役立つものがよいでしょう。覚えておきたい大切なことわざや格言、美しい詩(俳句や短歌)、有名な文章、力強いスピーチなどを選び、なぜそれを選んだかを説明しながら暗記させると効果的です。また、悲しいときに気分を盛り上げるような楽しい内容の歌詞もよいでしょう。
子どもに暗記させるときは、繰り返しを重視することです。何度も繰り返しているうちに覚えられるようになるからです。いったん覚えたものは数週間か数ヶ月毎に繰り返せると、さらに記憶に定着します。
長くて一度に暗記させるのが難しいようなら、短く区切って少しずつ覚えさせる。長い内容を暗記できれば、子どもは達成感を得ることができます。70近くなった私に新しいものを暗記するのは難しいことですが、やるなら子どものうちです。
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