???心のこもったあいさつ???
ある学校に行ったときのことです。廊下のはるか向こうから大きな声で「ちわ~す!」とある女子生徒に次々とあいさつされました。案内してくれた校長先生は得意げな顔でおっしゃいました。「どうですか!うちの生徒は元気よく、しっかりあいさつができるでしょう。」
確かに元気いっぱいのあいさつ。でもその子たちのあいさつに何も感じませんでした。しっかりしたあいさつだとは思いませんでした。
別の学校に行きました。ある生徒がすれ違うときに、目をしっかり見て、「こんにちは。ご苦労様です。」15度くらい静かにしっかり“目で”おじきをしてくれました。その姿がとても清々しく、とてもいい気持になりました。でも、決して大きな声ではありませんでした。
二つとも確かにあいさつですが、何が違っていたのでしょうか?それは“心”です。あいさつはカタチではないのです。「大きな声であいさつしなさい!」とカタチだけを求めて、それで“よし”としてしまうのは根本的な間違いです。言葉はなくても相手の顔と目をしっかり見て、ニコッと笑顔で目礼するだけでも素晴らしいあいさつです。大切なのは声の大小ではなく、相手の心に届くようなあいさつができるかどうか。つまり相手を思う“心情”になっているかどうかです。あいさつは、心と心が触れ合うコミュニケーションが子どもたちのイキイキとした生活力や自立性につながっていくパワーになります。心をつなぐあいさつができる子は、自分で計画を立てて、勉強もできるようになるし、目標を掲げて生活できるようになります。
「あいさつで人を大切に」の指導は、なぜあいさつが大事なのかを教えることです。
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