2024年3月13日水曜日

花だより 学校文集と「書くこと」について 福寿草

 



 
 正岡子規といえば、~柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺~の俳句が有名です。写生俳句、写生文を提唱し、近代文学に大きな影響を及ぼしましたが、心半ばで病没。享年34才でした。結核を患い、「俺には時間がない。」と夢中になって俳句や短歌を書きつづりました。
 作家さんに憧れますが、「文を書くのが好きだ。」という人はどれだけいるでしょうか?私も作文嫌いな一人ですが「筆無精は、一生の損」ということわざがあるように、私もこの歳になって、そのことを痛感しています。
 子どもを作文ぎらいにしてしまうのは大人です。子どもは、自分の書いた作文を見せるのをいやがります。「へたくそ」と、骨を折って、せっかく書いた作文にケチをつけられたら、だれだって作文嫌いになってしまいます。子どもは、自分の作文の「愛読者」を発見すると作文好きになります。その「愛読者」は最低三人です。お父さん、お母さん、そして、先生と。もう一人、それは作者本人です。自分の作文をもっとも愛読するのは、作者自身だからです。ただし、褒めてやらなければ、自分の作品を大事にしません。作文好きにさせるのは、先生よりも寛大なお父さんとお母さんです。
 この時期になると、どの学校でも文集が作られます。文集が届いたら、まず褒めてください。一行でもいいです。「ここよく書けたね」と、その褒め方一つで子どもの作文嫌いがなおります。       

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