2024年3月7日木曜日

花だより 喜びの種をまく 無財の七施 パンジー

 

「喜びの種をまく」
  心遣いが種まき 耳は聞いて喜ぶ  目は見て喜ぶ  口は人をほめて喜ばせ
  手足は 働きによって 傍々を楽にさせて 喜ばす
  喜びの種は 喜びの実となって 我が身に返ってくる
  自分が消極的であれば 逆境を招く 
  自分が明るく積極的であれば 順境は向こうからやってくる

「喜びの種をまく」は、株式会社ダスキンの経営理念やスローガンです。ダスキンは、利益を追求するだけでなく、地域の人々と喜びを分かち合い、物も心も豊かな暮らしに貢献することを経営理念としています。また、ダスキンは「喜びのタネまき新聞」というコミュニケーション紙を発行しており、サブタイトルは「読む人の幸せを心に願う」です。

 仏法に「無財の七施」という教えがあります。
 財産が無くても誰でも七つの施しができる、
 喜びの種をまくことができるという教えです。
『雑宝藏経』は、「仏説きたもうに七種施あり。財物を損せずして大果報を得ん」
として、七つの方法を示しています。
 1は「眼施」──やさしいまなざし
 2は「和顔悦色施」──慈愛に溢れた笑顔で人に接する。
 3は「言辞施」──あたたかい言葉
 4は「身施」──自分の身体を使って人のために奉仕する。
 5は「心施」──思いやりの心を持つ。
 6は「床坐施」──自分の席を譲る。
 7は「房舎施」──宿を貸す。
  大きなことでなくともいい。人は日常のささやかな行いによって喜びの種をまき、
 花を咲かせることができると釈迦は教えています。
 自らのあり方を調えよ、という教えでもあります。


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