大学では日本史を専攻し、指導教官は古代史の南部 昇先生でした。当時先生は28歳、“北大から短期間限定で派遣されてきた足掛けの生意気な先生”というイメージで学生は見ていました。しかし、指導は厳しく、着任早々、日本書紀や続日本紀などの購読会が週に2度有り、その都度レポートの提出を課せられました。おかげで大学時代が人生の中で一番机の前に座っている時間が長かったかもしれません。先生はその後北大に戻られて教授になりました。管理職になったとき、先生からお手紙をいただきました。
“今の管理職は大変だ。上にも下にも、横にも斜めにも気を遣わなければならない。上だけに気を遣う人は楽だが、牧野はそうゆうタイプじゃないから…”とありました。
ちょうど様々な課題を抱え悩んでいるときでしたので、この言葉に勇気づけられましたし、反面、下や斜めにもきちんと気を配っていただろうかと反省もしました。いくつになっても先生は先生。教え子のことをよく観ているものだ。と感心させられました。
つい先日、大学の後輩から、南部先生が喜寿を迎えられたので囲む会をするという案内が届きました。
「會古通今」若松小学校の校長室に掲げてあります。「古に倣えば今に通じる」という意味です。日本史を専攻し、南部先生からはモノの見方を教わりました。
「會古通今」若松小学校の校長室に掲げてあります。「古に倣えば今に通じる」という意味です。日本史を専攻し、南部先生からはモノの見方を教わりました。
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