最終日に「ああ~、これで終わった。大変だったけど、いい勉強になった。」と実習生同士で話していると、指導教官が「君たちは、今日で終わりだけれど、親は一生この子たちと共に生きていくんだ。この子たちが、この教室にいるときだけが、親がホッとする時間なんだ。君たちには、そんな親の気持ち、分からないだろう。」と話されたのです。この言葉は、今でも覚えています。
子どもはどの子も敏感です。自分が担任の先生から好かれていないと思っていたら、そこに教育は成り立ちません。子どもは、好きな人や尊敬する人からしか学ぼうとしないからです。つまり、“信頼されている”“よさを認めてくれている”“自分の存在を見ていてくれる”という心がなければ教育は成立しないのです。それは親も同じで、特別支援教育も同じです。
特別支援教育を担当する教員には、正しい認識とスキルアップ(適切な指導法を身に付ける)が臨まれていますが、根底にある「信頼関係づくり」をまず大切にしなければなりません。「信頼」は「共感」することから始まります。
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