2024年6月11日火曜日

花だより 全国国公立幼稚園・こども園協議会全国大会(北海道大会) 

 

 「幼児の遊びは、学びです。」どうか理解してください。
  全国国公立幼稚園・こども園協議会全国大会(北海道大会) 

      72627日(札幌市コンベンションセンターで開催)
【研究主題】
  「子どもの未来への架け橋となる幼児教育」~今こそ、遊びの重要性の力強い発信~

 【研究主題への思い】
 私たちは、保育の中で、子どもたちが出会う「やってみたい」という気持ちを大切にし、子どもの主体性を尊重し、一人一人がやりたいことに没頭できる環境をつくり、援助しています。保育者は確かな幼児理解に基づき、幼児期にふさわしい生活の中で適切な環境を整え、子どもが何を楽しみ、何を学んでいるのか、そして、何が育とうとしているのかを見取り、支えていくことが大切です。このように遊び込む中で、「おもしろそう」「もっとこうしたい」と思う『学びに向かう力』、友達と一緒に遊ぶことで育まれる『人間性』、考えたり工夫したり、表現したくなる『思考力、判断力、表現力の基礎』、その繰り返しの中で実感したり、納得したりして『知識・技能の基礎』を育んでいけるように保育を行っています。

しかし、幼児教育では、「幼児期の遊びは学び」であることは自明ですが、「生きる力の土台」を育んでいるということについて、幼児を取り巻く様々な人たちへの理解が、思うように進んでいかないことは、これまでも長く課題とされてきています。未だ「遊んでばかりで学校に行ってから大丈夫なのか」と不安に思うのは、保護者や地域の方々ばかりか小中学校の教員にもいます。「遊びを通して学ぶ保育」が保育者以外には見えにくく、理解しにくいものだということを踏まえたうえで、私たちが今まで研究・研修で積み上げてきた実践から、分かりやすく説明することが必要です。
 そのためには、保育者自身の意欲や意識の向上が必要であり、具体的な子どもたちの姿から、自信をもって発信することが、育ちをつなぐ架け橋になると考えます。今一度、立ち止まり、確認し合い、国公立幼稚園・こども園だからこそできる、幼児教育のスタンダードである「遊びの重要性」を今こそ、力強く発信することが必要です。

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