2024年6月25日火曜日

花だより 星の王子様の薔薇の花 ザクロ

 

 
 朝、プランターの花に水をやったり、花柄を摘んでいると「園長先生は、お花を育てるのが好きなんですね」と言われました。そこで思い出すのは、『星の王子さま』です。
 ~ある星に行くと、たくさんの美しいバラの花が咲いていました。その様子を見て、星の王子さまは、そこにいたきつねに言います。「そりゃ、ぼくのバラの花を何でもなく、そばを通っていく人が見たら、ただのバラの花だと思うかもしれない。だけど、あの一輪の花が、ぼくには、とても大切な花なんだ。だって、ぼくが水をかけた花なんだからね、風に当たらないようにしてやったんだからね・・・・、不平も聞いてやったし、自慢話も聞いてやったし・・・」。それを聞いたきつねは、「あんたが、あんたのバラの花をとても大切に思っているのはね、そのバラの花のために、暇つぶしをしたからだよ。」と言いました。~ 
 きつねは冷静に、一見冷たく解説していますが、私たち教師は、きつねの側面を持ちながらも、星の王子さまでありたいと思います。星の王子さまも“ぼくのバラの花”の世話をしながら、心は満ち足りています。
 一方で、この作品の巻頭には、「その大人の人は、昔、子どもだったのだから、私は、その子どもに、この本を捧げたいと思う。」と書かれています。何でも興味深く受け入れることができた子ども時代の自分を思い起こしなさい。そして、今の自分をしっかり見つめなさい。大切なものを見失っていませんか、と聞こえてきます。
 

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