2016年11月30日水曜日

花だより ショウメイギク 子育て現代語録

~平成12年度の作品~

【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
 北海道児童福祉審議会から「児童の発育・発達を阻害している現状と方策」についての調査研究報告として「子育て現代語録集」なるものが発表されています。
   ○◎○◎○子育て現代語録集 ○◎○◎
1 よく遊び、よく食べ、よく寝る子どもは、健康的で好奇心が強く生活力がよく育つ。
2 親は、辛いことを取り除いて与えるが、子どもは経験しながら学ぶことを忘れるな。
3 子育てが成功か、失敗かは、40歳まで見届けてから判断しよう。
4 文化文明は、人間を豊かにするが、有り余って与えられた豊かさや便利さは、子どもの心や身体の発達を歪めてしまう。
5 近頃の子どもには心身症が増え、胃潰瘍が多く見られるという。その原因は、精神的なゆとりが生活の中にないこと。思いっきり遊ぶことがない。(子どものストレス解消法は遊ぶこと)
6 現在の子どもは、男女ともに早熟であるが、身体と精神のアンバランスに悩んでいる。
7 PTAの本質は何か?今一度考えてみよう!
 ①子どもの成長を願って、それぞれの親と教師とが話し合う場
 ②子どもを中心に据えて、学校との役割分担、責任を考える場
 ③親と教師が、子どものために協力する活動体
 ④子どもと親と教師が、触れ合いを深める場
8 父親と母親がそろって厳しく叱ったら子どもは、どこへ行くだろう?
9 子どもにとって困ることは、父親と母親の教育方針が一致しないこと
 (無関心と過干渉、厳しさと溺愛、過保護と甘やかし)
10 子どもの要求に何でも応えることは、真の愛情ではない。
11 子ども部屋の功罪を考える。そこは秘密基地になっていないか?
12 家庭(親)が、子どものために反省すべきことは、放任主義と無関心、過保護と甘やかし。自分の子どもだけはという親のエゴ。とにかく泣く子には、すぐに何でも買い与えることはよくない。
13 おんぶ、だっこ、添い寝が大切。愛情の量は、高価なものを買い与えることではない。
14 何事も自分の子どもは悪くない。「社会が悪い、先生が悪い、よその子が悪い」という風潮では、素直なよい子は育たない。
15 親も教師も社会も、はじめから子どもにレッテルを貼っていないか反省する。本人が変わろうとしても、周りの見方が変わらない。
16 行列をすり抜けて先取りする子どもの「しつけ」は、その場で誰がすべきか?
17 子どもにとって、親の甘やかしは、わがままな子を育て、構い過ぎや口やかましさ(過保護:過干渉)は、自立心の芽を摘む。
18 15%以上の子どもは、親と一緒に食事をしないという。親と子どものどちらに問題があるのか?
19 近頃の子どもの異常 
 ① 朝寝坊のため朝食抜きで登校する子ども 
 ② 倒れるとき、手をつかずに顔面で制動する子ども 
 ③ 我慢できない子は、他人を思いやることができない。 
 ④ 自然の中に連れ出しても、自然にかかわる遊びができない子ども 
 ⑤ 人間嫌いで、特定の家族と家の中でしか話せない子ども
20 人間の教育は誕生からはじまり、母親こそ最初の教師。だっこや膝の上からはじまる。
21 子どもからの信号を見逃していないか。事が起きてからでは遅すぎる。
22 家族の不仲は、子どもの情緒を不安定にさせ、心の素直な成長を妨げる。
  *今一度、家庭での躾を考えてみてください!
 

2016年11月29日火曜日

花だより ハマ菊 シャンプーボトルのギザギザ

~平成12年度の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 オホーツク心の教育推進プラン会議で聞いた “ちょっといい話”
  身近なことから ~思いやりの心を育てる~
 シャンプーボトルの側面にギザギザ(刻み)が付いているのをご存じでしょうか?目の不自由な方が、手で触ってシャンプーとリンスを識別できるように、このような工夫がされています。この刻みが付けられたきっかけは、目の不自由な妹さんをもつ消費者の方が、ボトルに輪ゴムを付けるなどして、シャンプーとリンスを区別している。なんとか触っただけで識別できるボトルはできないだろうか。そこで大手メーカーの「花王」では、新しい金型を作り、シャンプーのボトルに〈刻み〉をつけた。さらにこれを業界全体の財産にしようと各社に呼びかけ、現在では、ほとんどのメーカーがシャンプーに〈刻み〉をつけている。
 シャンプーの〈刻み〉誕生の背景には、このような多くの人の願いや苦労や工夫があったのです。目が不自由な妹さんをもつ方からの手紙。それに応えようとした「花王」の企業姿勢。そして、それを業界の共有財産とした各メーカーの方々。どれを取り上げても、心温まるエピソードです。
 この話を子どもたちは、どう受け止めるでしょうか?今の子どもたちは、自己中心的な考え方が強いと言われています。(校長室だより24号の「ソーシャルスキルでも書きました。)このような話をたくさんしてあげることが大切かもしれません。
  またこんな資料もいただいてきました。
◇リフレーミング辞書(短所も見方を変えると長所に・・・?)
こんな子も見方を変えると ○「責任感がない」→無邪気な、自由な ○「だらしない」→こだわらない、おおらか ○「調子に乗りやすい」→雰囲気を明るくする ○「のんき」→ 細かいことにこだわらないマイペースな子と見ることもできます。
  それでは問題です。次のような子は見方を変えるとどうなるでしょうか?
 ①甘えん坊な → (   ) ②あきっぽい → (   ) ③おしゃべり → (   )
 ④おっとりした → (   ) ⑤しつこい  → (   )  ⑥せっかちな → (   )

***リフレーミングの答え***
  ①人にかわいがられる ②好奇心旺盛な ③社交的な ④細かいことにこだわらない
  ⑤ねばり強い ⑥行動的な となります。
 逆に「お宅のお子さんは、社交的で・・・」と言われたら、遠回しに「おしゃべりでうるさい」言っていると思った方がいいかもしれません。

2016年11月28日月曜日

花だより ショウカイドウ リコーダーコンテスト

~平成12年度の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》
 ~北見地方リコーダーアンサンブルフェスティバル 11月27日(日)北見芸文ホール~
  月曜日は暗い一日でした。少年団だよりですでにご存じかと思いますが、金賞はとったものの全道推薦にはなりませんでした。今年来た橋本先生は、「レベルの高いコンテストで金賞をとったのにどうしてみんな喜ばないのですか?」と不思議がっていました。
 誰もが演奏が終わった後、金賞と全道大会出場を疑いませんでした。グランプリに輝いた斜里の川上小学校の先生からも「さすが若松小!毎年素晴らしい演奏をしますね。」と声をかけられました。
 意外な結果に月曜日の全校朝会で子どもたちに何を話そうか大変迷いました。
 「スポーツヒーロー物語」から ~微妙な判定~
 1976年モントリオールオリンピックに出場した男子体操日本チーム。団体総合5連覇がかかる大会に、エース笠松茂が病気で出場できなくなりました。
 規定演技で差をつけ、自由演技で守りきるのが日本の勝ち方でしたが、規定演技が終わってソ連に続く2位でした。自由演技にはいっても高得点を出すソ連選手たち。日本チームはつり輪でけが人を出し、残りの3種目をぎりぎりのメンバーで戦わなければなりません。
 体操は審判による採点で勝負が決まる競技です。当時、体操界ではソ連に有利な採点があったとされていました。(体操に限らず、フィギアスケートやシンクロもそうだと言われていました。)そうした状況の中で、オリンピック3大会に出場したベテラン加藤沢男選手をはじめ日本チームは、全員一丸となって演技に集中しました。そして、つぎつぎと高得点を重ね見事、大逆転に成功したのです。圧倒的な実力を示して勝利をつかんだのです。
 後に「そのような採点によって、血のにじむような努力を評価されることをむなしく思ったことはないですか?」と質問された加藤選手は、笑ってこう語りました。
 「それは逆だと思います。電気計時などの冷たいメカニズム、エレクトロニクスで人間の努力がはかられることこそ、私はむなしいと思います。体操は、オリンピックの中でももっとも人間的な、人間くさい種目です。審判をふくめた人間対人間の戦いだからこそ、おもしろくてならないのです。」
 体操に限らず、審判が人間である以上「微妙な判定」はつきものです。しかし、それどころか「誤審の可能性もすべて競技の本質」という加藤選手の意見は、体操を、そしてスポーツを深く理解した「スポーツマン」としてのすごさを表しています。
  決して、今回の審査について不審を抱くものではありません。プロの目(耳)は、私のような素人の感覚とは全く違うのですから・・・。結果は残念でしたが、素晴らしい演奏であったことには間違いありません。
  リコーダーのリーダーで6年生の杉山卓也君が、全校朝会で「僕たちは、これまでたくさん練習してきました。結果は残念でしたが、これからも頑張ります。」と挨拶をしました。私は、杉山君が加藤沢男選手に見えました。

2016年11月27日日曜日

花だより ハゲイトウ 「斉藤さん」

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》  「母の品格」 多 湖  輝 著から
 ~「弱い人を守りなさい」と教えるのは親~
 人の間をすり抜けるようにして歩道を猛スピードで走っていく自転車があります。高校生とおぼしき男(女子高生もいます)が乗っていて、うしろに人を乗せて風のように走って行きます。案の定、高校生の乗った自転車がお年寄りとぶつかり、死亡するという痛ましい事件がありました。
 自転車に乗っていた子どもが軽い接触事故を起こして人にケガをさせると「学校の自転車指導に問題がある」と文句をいう親がいるそうです。でも、これは間違いです。ルールを教えるのは学校かもしれませんが、その土台になっている「弱い人を守る」という気持ちを教えるのは親です。親が子どもにその気持ちを教えていなければ、いくら交通ルールを教えても事故は防げません。ルールを守らなければ、“走る凶器”になるという気持ちを育てるのは親しかいません。
 自転車の乗り方だけでなく、おりにふれて子どもを諭し、弱い人を守ろうという気持ちを育てていく必要があります。お年寄りが横断歩道を渡ろうとしているとき、赤ちゃんを抱いたお母さんを見かけたとき、保育園児が遊んでいるとき、いろいろな場面で子どもに伝えられます。しかし、どんな場面でも必ずこうしなければならないというルールはありません。だからいくらルールを教えても優しさは育たないのです。
 観月ありさ主演の「斉藤さん」というテレビドラマを見ました。あんなお母さんになれるといいですね。

2016年11月26日土曜日

花だより 明日葉 ラブレター

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホットステーション》 プロポーズは、メールじゃ イヤ!
  ~恋 文~ 全校朝会
 今、皆さんは“書く”勉強をしています。大きくなったら、素敵なラブレターが書ける人になって下さい。素敵なラブレターを書くためには、どうやったら相手に気持ちが伝わるか①文章の構成を考えること ②言葉をたくさん知っていること ③字を間違わないこと ④ひらがなばかりだと笑われます。漢字を覚えること ⑤そして、何より大切なことは、誰かを好きになることです。 
 それでは、ラブレターを紹介します。
 先日、お会いして以来、あなたの顔を忘れることができません。
 ぼくは、昔から女の人と話すのが苦手でした。ところが、あなたと話していると一行に疲れません。むしろ、心がウキウキする感じがします。これほど自分にあった女性が他にいるとは思えません。
 今すぐにでもプロポーズしたいところですが、ぼくの一方的な気持ちをあなたに押しつけることになります。それでも、どうかぼくと結婚を前提にお付き合いしていただけないでしょうか。そして、ぼくという人間をあなたによく知ってもらいたいと思うのです。よいお返事をお待ちしております。
《返 信》 
 あなたの気持ちは、前々から何となく感じておりました。
私も以前から、あなたに好意以上の感情を持っておりました。あなたのお言葉がどれほどうれしく感じたことか、大げさではなく、天にも昇る気持ちでした。汗だくになってプロポーズするあなたが愛しくてなりません。
 私を選んでくださってありがとうございました。あなたと一緒にこれからの人生を歩んでいける喜びを、今、噛みしめています

 女の子が言いました。「校長先生、ラブレター書くのうまいね!」
「これは、校長先生が書いたんじゃないからね!」
「えっ!それじゃ、○○先生かな?」
 ある女の先生が言いました。「プロポーズは、メールじゃイヤだけど、目の前で言って欲しいです。」(そういう男性が早く見つかることを願っています。)

2016年11月25日金曜日

花だより キンモクセイ 作家 小檜山 博氏の講演

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
   「21世紀を考える教育講演会」
                        講師 作家 小檜山 博 氏
 小檜山 博氏は、1937年(昭和12)生まれ、北海道滝上町雄柏の炭焼小屋で生まれました。
 両親は、会津から北海道滝上町の奥、中雄柏へ入植した貧しい農民です。この両親の歴史は作品「光る大雪」にくわしく書かれています。
 柏中学校(全校生が10数人)へ入学した博少年は、規模の大きい学校で勉強したいと、2年生のとき滝上中学校へ転校します。「風少年」はこの時代のことを書いた小説です。 
 両親から、中学校を卒業したら家業(当時は農業)を手伝うよう強く言われました。勉強より家業が大事だと言います。 “ぼく”は学校から帰るとすぐ畑仕事にかかります。一週間に一日は学校を休んで手伝えとも言われます。勉強は怠け者がするものだと親たちは言うのです。
 滝上中学校までは、片道14キロ、3時間も通学にかかりますが、 めげませんでした。でも冬になると積雪のため、片道5時間もかかるようになりました。さすが両親も見かねて仕方なく、冬の間だけ、滝上の親戚に下宿させます。“ぼく”はそこに居る間は労働から開放されます。「ゆっくり勉強できるなんて、何と幸せなんだろう」としみじみ思いました。
 高校進学は無理でも、せめて受験だけでもと受けた結果、網走管内40校の受験生中、一番だったと新聞に載ります。それで兄たちの援助で就職率の高い高校に進学。1956(昭和31)年苫小牧工業高等学校電気科を卒業することができました。卒業前に北海道新聞社に入社が決まり、入社後は勤務のかたわら小説を書きます。「文学界」「新潮」「すばる」などの文芸誌に作品を次々に発表しました。
 講演内容は、小檜山氏の少年時代を取りまく厳しい自然、労働、そして温かい教師との出会い、貧しい中にも真っすぐに、シャイで逞しく成長していく姿を淡々と話されました。
 今の時代、勉強することに幸せを感じる子どもが果しているでしょうか。恵まれすぎた今の子供たちの環境を憂い、挫折を味わう大切さを訴えていました。

2016年11月24日木曜日

花だより タラバガニ らくらくホン


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 《らくらくホン》
「今、MOVA(ムーバ)からFOMA(フォーマ)に替えると特別割引致します!基本料金が下がります!」という宣伝につられ、5年使った携帯電話を先日「らくらくホン(年寄り向けで字が大きく、簡単操作)」に替えました。
“年寄り向け”というのに抵抗感がありましたが、“持ってみると何と字が大きくて見やすく、操作が簡単なのです。”
 その日は、一日中、携帯電話をいじり、着メロや機能のチェックをしていました。
 しかし、携帯電話による犯罪が増え、使う人のモラルが問われています。
《「おれおれ詐欺」について》
 “相手に何かを頼むとき、ましてやお金を借りるときは、会って、頭を下げて借りるものだ!それができないなら、せめて書面だろう。礼状でも、最後に「本来なら・・・ですが、書面にて失礼します。」と書く。ましてや大切なことを電話で済まそうなんてことはあり得ない。日本人はいつからこんな非常識になったのか?”こう言ったのは、後で書きますが作家の小檜山 博氏です。
 

2016年11月23日水曜日

花だより マツムシソウ 赤塚不二夫の直筆画のある学校  “笑い”

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 赤塚不二夫の直筆画のある学校
 赤塚えり子(赤塚不二夫氏の長女) 父の漫画に救われた?
 父・赤塚不二夫は生涯を徹して純粋な少年のような人だった。
 赤塚の漫画のギャグは、やりっぱなしでボケっぱなしの爽快感がある。誰も突っ込まないし言い訳をしない。あえて意味を付けない分、とても自由だ。父は満州で戦争を体験し、日本へ引き揚げてから家族がバラバラになったり妹が死んだり、悲しい思いをたくさんした。だからこそ笑うことの大切さを知っている。うちは悲しいこともシリアスなことも何でも笑いに変える家だった。
 昨年夏、母が亡くなり、3日後に父が母を追うように逝った。人生であれほど悲しいことはなかった。どうやって父と母の後を追うか、そればかり考えていたある日、父と母の遺骨がふたつ並んだ祭壇の前で父の漫画を読んでいた。面白くてバカバカしくて、気がついたら声をあげて笑っていた。その時、「あっ、笑うってすごい」って思った。笑う瞬間って、悲しみからバーンと突き放してくれるエネルギーがある。悲しみのどん底で、床を蹴って浮上した。父は、自分の娘を助けたのだ。自分の漫画で。「りえ子、生きろ!」と言われている気がした。「笑う」って生きるエネルギーなんだ。
                    (赤塚えり子 フジオ・プロダクション代表取締役社長)

 「笑い」の種類には7つあります。同じ「笑い」でもいい笑いを!
①気持ちのよい笑い~楽しいことの経験や想像 
②優越の笑い~人より自分が優れている。 
③予想外の笑い~予想外の展開、言葉や意味の取り違い 
④あいさつの笑い~相手に好印象を与える。 
⑤照れ隠しの笑い~人に褒められたとき、うれしいとき 
⑥攻撃の笑い~人の欠点を笑う 
⑦ごまかす笑い~失敗したとき、嘘をつくとき
 「笑うことで癌が消えた。」という事例もあるそうです。
 「笑う門には福来たる」と言います。
 笑いの絶えない家庭でありたいものです。

2016年11月21日月曜日

花だより サワギキョウ 親の姿を見て育つ ブログで配信中

~平成11年度の作品~

【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ 「イキイキ子育て」》  ~子どもは親の姿を見て学んでいく~
  親に感謝し、親を思いやる心は、広く他人を思いやる心の基となる大切なものです。まず親が自ら親である祖父母を大切にする姿を見せることを心がけましょう。
 大人たちは、自らの親の接し方や思いやりに欠けている社会の在りようについて、子ども自身から問われているのだということを考えましょう。
 夜9時頃コンビニに“おでん”を買いに行きました。お父さんと一緒に1年生の男の子がいました。その子に「こんばんは」とあいさつされました。お父さんに「しなさい!」と言われたのでしょうか?それとも自ら言ったのでしょうか。どっちにしてもとてもよいあいさつでした。

◇◇◇学校の様子をHPとブログで配信◇◇◇
 「ブログて何?」と言われても私自身よく分かっていないのですが、とにかく学校の様子を日記風に書いて、それに写真を貼り付けてインターネット上に掲載しています。朝日小のホームページからアクセスできます。但し、書き込みはできません。
 峰浜小学校のホームページが全国最高賞(全国ナンバー1の小学校ホームページなのです。)を獲得しました。学校だけでなく、子どもたちや地域の人たちも参加していることが高く評価されての受賞です。朝日小はそれに対抗しようとは思っていませんが、学校の様子をできるだけ、わかりやすくお知らせしようと思っています。“風邪調べ”の状況も毎日配信してますので是非ご覧下さい。
 

2016年11月20日日曜日

花だより 月下美人 ギャル?

~平成12年の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がほっとステーション》  ~先生 変わらないね!~
 休日、網走のファミリーレストランで若い女性から突然声をかけられました。茶髪で破れたGパンをはいた今風のギャルです。
 「先生、わたしのことわかる?」 「??? もしかして、○○さん?」
 「いやあ~ん。先生、チョー変わんなあ~い!」 
 「○○さんは変わったよ。超、きれいになったねえ~。」 
 「いやだあ~。先生!うそばっか言ってる~。」
 小学生のときは、学校を休みがちで、担任と一緒によく家庭訪問をした子でした。高校を卒業してパン屋さんに勤めて2年目。今は網走で一人暮らしをしているそうです。
 「がんばっているんだね。」と言うと
 「それがさあ。社会に出るといろいろ悩みも多いんだよね。こう見えて大変なんだよ~。先生、校長先生なんでしょ。子どもたちのために頑張ってよ!」と肩をポンと叩かれました。
この子に励まされるとは思いませんでしだ。立派に自立している姿を見て安心しました。

2016年11月19日土曜日

花だより 初冬の斜里岳 2学期制について

~平成19年度の作品~

【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
 《2学期制導入に向けて》 12月の町「広報」で全町に知らされます。
 学校便りでも一度説明しましたが、全校参観日に担任から改めて説明があります。
 ウトロ小中学校が既に2学期制を試行しています。それを受けて20年度から全町で2学期制が行われます。全国・全道・管内でも2学期制に移行する市町村が増えています。(学校単位ではなく市町村単位で行われます。また高校のほとんどは2学期制です。学期については、教育委員会の管理規則に決められています。学校独自で決められるものではありません。)
 ==2学期制実施の意図== 
 小学校や中学校ににおける2学期制の実施には、次の様な意図がある。
□2002年度から段階的に実施された「学習指導要領」では、5、6時間授業が増えて、「児童会」・ 「生徒会」活動や放課後活動にゆとりがなくなったが、各学期が100日程の長い授業日数となる2学期制によって、年間を通したゆとりを生み出す事ができる。
□以前の学習指導要領及び学校6日制時代に実施していた「学校行事」が、ほぼ同様に計画・実施されていて窮屈な事から、その見直しや検討を図る。
□「通知表」の発行を2回にする事により、「学習」(評価)期間が100日程になって「絶対評価」の意義が活かされる。
□40日程に減った3学期では絶対評価の意義が薄い。「教科」によっては少ない授業時数であるにも拘らず無理に評価しなければならない弊害が生じている。
□1つの学期がなくなる事で、「始業式」と「終業式」が減ったり、当日の時数カットがなくなる事や、評価週間が1回減る事で、年間の授業時数を増やす事ができる。
□評価業務のなくなった7月と12月がこれまで以上にゆったりでき、行事の時期や持ち方及び内容を見直せる。また、夏季休業及び冬季休業前に児童・生徒への個別指導週間を設定して、学習や生活の在り方を振り返り、有意義な休みの過ごし方に向けた指導・支援ができる。
□夏季・冬季休業期間中に、4月~7月と10月~12月の間に於ける学習結果について評価業務ができ、1学期末(9月)及び2学期末(3月)の評価業務にゆとりをもたらす事ができる。
□新しい総合的な学力(学ぶ意欲、思考力、判断力、表現力、知識・技能)の育成には、学習期間の長い2学期制が相応しい。
 ~学校ではこんなことに気を付けます~
◎2学期制を活かした新教育課程の趣旨を実現する教育活動全てを見直します。
◎以前の学習指導要領及び学校6日制時代から引き続き実施されている学校行事・児童会活動の見 直しや検討をします。(発想の転換を図ります。)
◎夏・冬休み前に学期の区切りを付けて通知表を発行するという従来からのリズムが変化する事に対する保護者の不安感の解消を図ります。
 *これから学校便り・花便りでも具体的にどんなことが変わるかお知らせしていきます。

2016年11月18日金曜日

花だより 彼岸花 秀峰斜里岳 校訓

~平成12年度の作品~

【平成19年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
  「朝日小から見る斜里岳が一番!?」
 と言うと三井小学校の校長が「冗談じゃない。三井から見る斜里岳には敵わない!」と言って聞かない。そんなやりとりを聞いていた以久科小学校の校長が「いや、いや、うちの斜里岳が一番だ!」と言い出した。
 網走の会議で「斜里岳は白くなりましたか?」と聞かれ「稜線が白く浮かび上がるこの時期の斜里岳は、朝日小から見るのが一番きれいです。」と言うと隣町の清里小学校の校長が「ちょっと角度を変えて清里から見る斜里岳もきれいですよ!」と言う。また「うちの斜里岳一番論争」が始まった。すると「どこから見ても“斜里岳は素晴らしい!」と網走の教育長さんが言ってその場を治めた。そして、「牧野さんも“斜里人”になりましたね。」と言われました。 

 開校20年を振り返る 校 訓 「いきいき のびのび 朝日の子」
  【解 説】(初代赤石校長先生が熱く語る校訓に込めた願い)
「いきいき」は、生き生き、活き活きであり体力・気力に通じ、溌剌(はつらつ)として活力にあふれ、やる気満々の意欲的な子どもである。
「のびのび」は、伸び伸びであり成長を意味し、ゆったりと充実していくさまに通じ、自らの個性や能力を十分発揮して、心も身体も大きく成長させていく子どもである。
「朝日の子」は、校名と太陽をかけて、日の出から昇天しながら、万物に豊かな恵みを与える朝日の明るさと広い心と豊かな感性を持ち、たゆまず向上しようと励む子ども「朝日の子」である。
 *校訓の意味を改めて噛みしめましょう*

2016年11月17日木曜日

花だより ナルバルギセル 通知表の見方

~平成12年度の作品~

【平成18年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
 《通知表の見方について》
 いつの時代もドキドキ?? 「これさえなければなあ!」
 通知表の歴史は、私の祖父母の時代の「甲乙丙丁」から父母の時代の「優良可」、そして、私のときは5段階の相対評価でした。相対評価では、「5」は学級の上位約7%(40人学級では3人)と決まっていて、テストで点をとっても、上に100点が3人いたら「5」は付きません。また、80点でも上にいなければ「5」が付くことになります。
 それが相対評価から絶対評価に変わりました。絶対評価の3段階評価(例:「よい」「ふつう」「努力を要する」)では、目標に達していれば(例:85点以上は)人数に関係なく「よい」という評価になります。今の通知表では、一般的にこの絶対評価に個人内評価が加味されています。個人内評価とは、絶対評価では「ふつう」であってもその子の中では、「この部分は、特にがんばっていると認める」という場合は、「よい」という評価を付けます。また「評価する子の能力からするとこの部分は、もっとがんばれる」と思われる場合は、あえて「ふつう」と付けて次に期待するということもあります。ですから、評価は、決してその子に点数を付ける評定が目的ではありません。「指導と評価は一体のもの」と考えています。
 通知表は、学校での学習状況や生活の様子を家庭にお知らせするものです。通信表は、学習の状況を客観的に把握して、どこをどう頑張ればよいかということがわかるものでなければなりません。その方法について各学校でそれぞれ工夫しているので、学校ごとに通知表は違います。
 〈行動の様子〉 所見欄には、学習の状況ばかりでなく、特別活動や生活の様子についても記述されます。家庭では見られない学校での様子(係活動や児童会活動で頑張っている様子など)、友人関係や生活態度についてもお知らせしています。教師の評価が絶対ではありませんが、親とはまた違った観点で見ていますので、子育ての参考にしてください。通知表を叱る材料には使わないで下さい。
 


2016年11月16日水曜日

花だより オミナエシ 大自然の中でのびのび育てばいいのか?

~平成12年度の作品~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 ~全国学力・学習状況調査の結果~ 北海道は最低レベル?さらに低いオホーツク
 「学力テストが低いからといって、そんなに気にすることはないですよ。北海道の素晴らしい大自然の中で、子どもは、のびのび育てばいいじゃないですか!」
 このところの講演会でよく聞くセリフです。こう言うのは、決まって道外(東京在住)の有識者の皆さんです。この話を「うん、うん…。」と納得して聞いてよいものでしょうか?
 オホーツク管内の教育関係者は、「そうですね。」と納得してしまえば責任を放棄したことになります。学力テストの順位を上げることではなく、子どもたちに確かな学力をきちんと身に付けさせる努力をしなければなりません。
 学力が低い=教育レベルが低い(教師のレベルが低い)=家庭環境が悪い(しつけがきちんとできていない。)こう思われているとしたら、私たちは奮起しなければなりません。
 素晴らしい大自然の中でのびのび育つことで、体力がつき、学力も伸びるはずです。

2016年11月15日火曜日

花だより フヨウ いじめ防止を訴えるチャンピオン

~平成12年度の作品~

【平成18年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
 「おれは味方。相談して」 いじめの防止を訴えるWBCフライ級チャンピオン
               内 藤 大 助 選手(北海道豊浦町出身)の講演から
 「おれは味方だ!」いじめを受けている子を念頭に「自分だけで考え込まないで、勇気を出して相談して。先生も親も聞いてくれないなら、おれに相談してください。」と訴えた。
 内藤選手は札幌法務局から「1日人権擁護委員」に任命され、約1000人を前に講演。冒頭、自分も中学時代にいじめを受けていたことを紹介。「誰にも相談もできずつらかった。ボクシングをやれば、けんかが強くなりいじめから脱出できると思った。」とボクシングを始めた経緯を振り返った。「いじめを相談されたら何と言ってあげるか?」との生徒の質問には「『頑張れ』と言っても無理。とにかく事情を聴いて少しずつ改善できるようにしてやりたい。」と答え、「いじめは絶対良くない」と締めくくった。
 内藤選手に直接相談することは、なかなか難しいことですが、身近な人、友人、家族、特に担任の先生に相談してください。あなたの味方は、必ずいます!!
 

2016年11月14日月曜日

花だより 葛 ウサギの人形 親は子に、子は親に

~平成12年の作品~

【平成19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《心がほっとステーション》 「超、かわいい!」
 4年生の女の子が言いました。見ると職員室窓口に、足の長~い、マフラーをしたウサギの人形が置いてありました。
 聞くとPTAフリーマーケットの後に置いてあったそうで、どうやらフリーマーケットの商品だったようです。ホテルの玄関のようにいつも花を飾ってお客様を迎えるわけにはいきません。金魚ねぷたを提げてありますが、見るとギョッ(魚)とします。この人形は見ていると心が穏やかになります。来校者に“朝日小学校は、おもてなしの心のある学校”と思ってくれるようにということなのでしょうか。どなたか知りませんが、お心遣いありがとうございました。
《シリーズ 「イキイキ子育て」》
  「親が子に期待するのと同じくらい、子は親に期待している」
 親が子を思いやるのは当たり前と思われていますが、どれだけの親が実際に子供を思いやっているでしょう。「思いやり」とは、子どものことをよく知ることです。よく耳を傾け、子供の中の世界がどんなものなのか理解しようとし、たとえ自分の思う通りでなくてもその子の世界を受け入れることです。
 子どもの存在に感謝し、尊敬を払い、愛情を深めていくことによって、親子の関係は進歩していきます。思いやりの心を持って接すれば、話をするのも安心で楽しくなり、いじめなどの悩みも自然に打ち明けられるようになるはずです。
 

2016年11月13日日曜日

花だより シメジ ふれあい北見市長室


【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
 《ふれあい市長室(北見市長が若松自治会と懇談)》に出席して
若松クラブで11:00~12:00まで 大変わかりやすく話されました。一部を紹介します。

ふ~普段着で れ~連帯意識を持って あ~明るいまちをめざして い~いっしょに考える

 【市長の今年の目標】
  いま、時代の転換点!行政も市民も変わる!私たちは挑戦していく!
  2006年3月5日(日)1市3町合併で新北見市誕生!!
    ~ひと・まち・自然きらめく オホーツク中核都市~
 のんたの湯や温根湯温泉、サロマ湖、たまねぎ、ホタテ、白花豆など、新しい北見の資源を活用して産業の活性化を・・・。特産品や観光地を活かすことで、まちの発展の可能性が限りなく広がります。
◎これからの街づくり~大きな事業は別として、どこの道路を直したらよいか、除雪の順番はどうしたらよいかなどは、地域住民の皆さん(将来は小学校区を基準とした自治区を設定する)に決めてもらいます。このようなことは、これまで行政が全て決めていましたが、これからは、皆さんに優先順位を決めてもらいます。(例:①公園の新設 ②市道の補修 ③街灯の設置 ④、⑤・・・など)しかし、予算は限られていますので、その上位から市が執行するようにします。(しかし、全部やるのは無理です。)
 阪神淡路大震災で一人の死者も出なかった地域があったそうです。同じ震災を受けた地域で死者がたくさん出た地域とそうでない地域がありました。前者は、マンションが建ち並び、大型スーパーがあるいわゆる近代的な地域で、後者は、古くからの商店街を中心とした古い町並みの地域だそうです。この違いは、普段からの近所付き合いにありました。地域住民の結びつきが強い地域では、地域住民が助け合って救助活動をした結果、一人の死者も出さなかったそうです。逆に隣の住人と挨拶も交わさない、顔も知らない。という地域は、災害時に弱いだけでなく、犯罪多発地帯でもあり、青少年の非行率も高いという結果が出ています。
  私がすすめる街づくりは、住民の結びつきが強い“住民自治”の街づくりです。
◎合併のねらい~これからの地方自治は、これまでの国や道の下請けではなく、私たちにできることは、私たちがします。地方に任せてほしい。(権限の委譲)国や道に代わってやります。そのためには、3~4,000の人口の町では難しいので、ある程度の規模の都市でなければならないのです。
◎銀河線廃止について (藤井さんのおじいちゃんが質問)~市長になって、これが一番辛い決断でした。2~3年先送りすることもできましたが、乗客数は、銀河線がスタート時から比べると6割減なのです。このまま赤字を増やし続けて後の人に迷惑をかけるようなことはできませんでした。また、沿線の町長さんもなかなか廃止ということは言えないのです。それにバス転換しても赤字なのです。このままだと赤字はますます増えていきます。責任ある立場の者として(銀河線の社長)、断腸の思いで決断しました。この決断に至るまで一気に白髪が増えました。また、この廃止決断と同時に好きなたばこもきっぱり止めました。
 さまざまな課題に精力的に取り組んでいる市長さんですが、報酬は30%カットだそうです。
  この“ふれあい市長室”は、市政全般について市長と懇談することを目的に、各自治会を回っているようです。機会がありましたら、参加してみてはいかがでしょうか。懇談のほんの一部を紹介しました。 

2016年11月11日金曜日

花だより タマスダレ ソーシャルスキルを育てる

~平成12年度の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
  昨日の続き
 「対人関係のトラブルを予防するソーシャルスキルを育てる」 (概略紹介)
                                                           法政大学教授渡 辺 弥 生 著
  ~「思いやり」の発達を理解する~
◎幼児期~自分と他人の区別が明確でない。自分も他人も同じことを考えていると思う。
◎小学校低学年~他人と比較して、自分と他人の違いが分かってくる。ただし、笑っているからうれしい。泣いているから悲しいといった程度で、相手の心情を推し量ることはできない。
◎中学年~他人の視点をかなり推測できるようになる。A君は、ぼくのことをきっと○○だと思っている。ぼくは、A君のことを○○だと思っているだろう。と互いの気持ちを推測できるうになる。
◎高学年~「私」と「あなた」といった二者関係だけでなく「彼」「彼女」といった第三者の気持ちを 推測したり、自分自身を客観視することができるようになる。
◎中学・高校生~クラス、学校、社会、日本人として、といったようにさまざまな立場に立って考えられるようになる。
 「思いやり」とは、自分の視点だけでなく、さまざまな人の視点を理解する力といえます。
 この発達レベルが低いと何かトラブルがあったときに、他人を変えようとするもの(他者変容思考)が強いと暴力をふるい、自分を変えようとするもの(自己変容思考)が強いとその場か逃げるという行動をとります。しかし、「思いやり」が発達すれば、他者変容思考は、「暴力」から「命令」「説得」と変化し、自己変容思考は、「逃避」から「従順」「妥協」へと変化し、最終には互いのコミュニケーションを通して「調節」する行動をとるようになります。したがって、「思いやり」を発達させれば問題となる行動も適切な行動へと変化させることにつながるわけです。

◇3つのスキル(技能)を身につけることが大切
 ①自分のことを伝えるスキル     
 ②相手の気持ちを考えるスキル
 ③対人葛藤を解決するスキル

       【思いやりの発達段階と行動】
      調 整  レベル3  調 整     一般化    
       ↑     ↑     ↑
      説 得    レベル2  妥 協     三人称(彼・彼女)
       ↑     ↑     ↑  
      命 令  レベル1  従 順     二人称(あなた)
       ↑     ↑     ↑  
      暴 力    レベル0  逃 避     主観的(わたし)
       ↑            ↑     ↑
[他者変容思考]  [思いやり]  [自己変容思考]  発 達

 思い当たることはないでしょうか?
 思いやりのレベルが、0から一気に跳んで3まで上がることはありません。
 よりよい対人関係を形成できる力を「ソーシャルスキル」と呼びます。
  今、このソーシャルスキルトレーニングが注目を浴びているそうです。

2016年11月10日木曜日

花だより コルチカム 対人関係がうまく築けない!

~平成12年度の作品~

【平成17年度 北見市立若松小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》
“子どもは、言ったとおりには育たない。やったとおりに育つ”
  子どもの心に迫る    対人関係がうまく築けない子 急増!
 ●運動会の練習中に整列の指示に反発して教師を殴った。(小6男子)
 ●悪口を言われたと思って1年生の顔を殴った。(小3男子)
 ●着席するように教師から指導されて腹を立て、教室の窓ガラスを割った。(小5男子)
 このような事件が前年度に比べて15%も増えています。原因は、「忍耐力」「コミュニケーション力不足」により、自分の気持ちをうまく表現できないため暴力に走る。「規範意識の下」「家庭教育の問題」「暴力的なメディア」などの原因ではないかという意見があります。
 暴力に発展するまでもないが、「ちょっとしたトラブルからすぐパニックになる子」、「自分の気持ちを相手に伝えることができない子」、「友だちとうまくやっていけない子」が増えています。 自分の気持ちや考えが相手に伝えることができず、自分の心の奥に押し込んでしまったり、逆に暴力やいじめなどの陰湿な攻撃行動を企てたりする。友だちがほしいという気持ちは強いのに、素直に表現できず、相手の気持ちを勝手に解釈してしまい、葛藤を抱いて、すぐに傷ついてしまう。
 本来、健全な対人関係は、親子関係、兄弟関係、仲間関係、教師との関係、地域の人々との関係などさまざまな対人関係の中で教えられ経験を通して育まれるものですが、今の子どもたちには、対人関係が希薄で、自分たちでトラブルを解決する力が十分育まれていないのです。
 友だちにすぐ暴力をふるう子に「やさしくしなさい」、すぐ泣く子に「泣いてはダメ」と一方的に叱っても、その子は次から「やさしくしよう」とか「泣くのはよそう」とは素直に思わないのです。
 *何度言ってもできない子どもたちの中には、次のような3つのタイプがあります。
◎タイプ1~どうすればよいか知識がない
 「やさしくしなさい」と叱られても、どのようにふるまえば「やさしい」行動なのか分からなければ、その行動は出てこない。(例:「だいじょうぶ?」と声をかけてあげる。)こんな子には具体的な行動を具体的な知識として教えてあげることが必要です。
◎タイプ2~知識はあるが行動ができない
 「ごめんね」と謝ればいいのにその勇気はない。自信がない、恥ずかしい、といった具合に意欲や気持ちのところでもう一歩行動にできない。「さあ、やりなさい」と背中を押して、「よく○○やったね」と声をかけ、できそうなチャンスの場を与えてほめてやる関わりを増やす必要があります。
◎タイプ3~知識もあり行動もできるが状況把握ができない
 知識もあり、行動もできるのに対人関係でトラブルが多い子。例えば、友だちが何かもめている最中に「仲間に入れて」と声をかけても彼らは聞いていない。そんなとき「ちゃんと『入れて』と言ったのにみんなは私を無視した」と先生に訴えてくるのは、このタイプの子です。他の人の気持ちに気付かせる対応が必要です。
 *次回に続く

2016年11月9日水曜日

花だより ヤマゴボウ 今どきの病院

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 ~今どきの病院~ 
 インフルエンザの蔓延でどこの病院も1時間待ちは当たり前のように混み合っているそうです。待合室で待っているだけで具合が悪くなってきますよね。だれも病院が好きだという人はいないと思いますが、子どもの頃一番嫌いだったのが、歯医者さんでした。
 学校の目の前に歯医者さんがあるのだから、歯石を取ってもらったり、歯周病も見てもらうといいわよ。」と4月から妻に言われていたのですが、子どもの頃のイメージが強くて躊躇していたのですが、先日、重い腰を上げて行ってきました。(何年も歯医者に行ったことがない。)
 まず、驚いたのは、玄関で消毒されたスリッパが自動的に出てきたことです。診察台に座ると目の前にモニターがあって、「口の中を写します。」と歯ブラシみたいなカメラで口の中を撮影すると瞬時にモニターに写し出されました。「この辺がひどいですね。このまま放っておくと大変なことになっていましたよ。」と脅かされましたが、なるほど映像を見せられると説得力があります。歯石を取った後、また、口の中を撮影し、その違いを見せてくれました。まさにビフォー・アフターです。
 「ほら、きれいになりましたよ。半年に一度こうして治療すれば、歯周病予防になっていいですよ。」と言われ、優しい対応と室内の明るい雰囲気にすっかりリラックスして、「はい、わかりました。また来ます。」と言ってしまいました。早期発見・早期治療を実感した体験でした。
 病院のイメージは、昔とは全く違います。網走厚生病院で人間ドッグを受けたときもオホーツク海を見渡せるラウンジがあって、サービスもよく、今どきの病院の経営努力は素晴らしいです。

2016年11月8日火曜日

花だより レンゲショウマ 今、高校では 

~平成12年度の作品~

【平成19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
高校の校長先生(斜里、清里、小清水、網走)との交流から
“高校では、さまざまな取組をしていることが分かりました。”
 斜里高校では、3年生の運動部員が小学校を出向き体育の指導をしてくれています。また、町民向けのパソコン講座をやっています。実業高校では、自分たちで栽培したり、生産したものを自分たちが経営している店で販売したりしています。さらに地域に積極的に出かけ(養護老人ホームなど)、ボランティア活動をしている学校もあります。
 「今どきの高校生は偉いなあ~。」と思いましたが、網走管内の高校生の約40%は、“家で全く勉強しない”というデーターがあるそうです。
 「高校生に『家で勉強しなさい』と言っても聞かない。小学生のころからずっと家で勉強していない者ができるはずがない。」と高校の校長先生が言っていました。これは、小学校の責任です。


2016年11月7日月曜日

花だより ツルボ 若松合同学芸会

~平成13年度の作品~

【平成18年度 北見市立若松小学校 学校便りから】 
    「うまくやるもんだなあ~」 若松合同(保育所・小学校)学芸会 
  学芸会が終わって、玄関でお見送りをしているとおじいちゃん、おばあちゃんが近くに寄ってきて「校長先生、いいもの見せていただきました。ありがとうございました。」とか「子どもたちのがんばり、素晴らしいですね。」と声をかけてくれて、深々と頭を下げていきました。途中で帰られたおばあちゃんもいましたが、「先生、すみません。最後まで見たいのですが、用事があって、これで失礼します。」と体を低くして、来賓席の前を通って行かれました。ところが、中には、どっかと三脚を人の前に立てて、ビデオ撮影をしていた若いお父さんがいたらしいです。お年寄りの「礼儀」、「感謝の気持ち」は、おそらく小さい頃からの「しつけ」として身についていたものだと思います。お年寄りから学ぶことは多いです。
 11日(金)は祖父母参観日です。こうした「礼儀」や「感謝の気持ち」は、おじいちゃんやおばあちゃんとの交流の中で、学びとって欲しいと思います。
 74歳になる母の感想~「学芸会を見ながら、喜充の学芸会の衣装つくりの手伝いをしたこと思い出したよ。小さい学校の学芸会はいいねえ~。」(洋裁が得意の母によく衣装つくりを頼んだものでした。)
 母が一番感動したのは、保育所の「よさこいソーランロック」でした。一番笑ったのは、「ひつじモコモコ」、1・2年生の「やさいのおしゃべり」を見て、帰ってすぐ冷蔵庫を整理したと言っていました。
 「小学校に入る前の子が、元気よく上手に踊って、たいしたもんだね。衣装も素晴らしかった。ビックリしたよ。」(残念ながら母は、ミュージカルが始まる前に帰りました。)
 保育所の先生は、どうやってあれだけのことを指導したのだろう?
 昨年から、保育所の運動会、学芸会、卒園式と見ていますが、毎回感心させられます。
 日本語もよく通じない子に、一人に教えるだけでも大変なことを、1歳から5歳まで30人近くの子どもに指導するのですから、神業としか思えません。
 若松小の先生方も素晴らしいですが、保育の先生は、たいしたものです。
 きっと厳しい練習があったのでしょう。それに耐えた(?)子どもたちもたいしたものです。

2016年11月6日日曜日

花だより 茗荷 学力向上

~平成12年度の作品です~

【平成21年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 ~子どもたちの学力は、大丈夫なのかい?~
 情報を先取り、タブーに挑戦「財界さっぽろ」12月号の記事から         
・・・学力テスト3年連続日本一 秋田県を現地リポート・・・(概略紹介)
“北海道を低学力から救う3つの方策” 
 いまや「教育立国」としてもてはやされている秋田県も、かつては“落ちこぼれ”だった。1964年に行われた全国学力検査では、都道府県別順位は40位前後であった。この華々しい復活を記者が見たままを伝える。
◇秋田県と比較しながら「北海道を低学力から救う方策」として考えられる3つ方策
~その1「生活習慣の改善」~家庭での生活習慣は学力と密接な関係にあることはこれまで指摘している通り。さらに言うと、体力テストとの結果とも相関関係がある。秋田の子どもは、「朝食を食べている」、「家庭学習の時間」、「テレビの視聴時間」など、生活習慣についての質問は、ほとんど全ての項目で全国平均より望ましい結果となっている。
 一方、北海道は家庭での勉強時間が少ないことで有名だが、その家庭学習の下地になるのが、規則正しい生活にある。北海道の子どもは、テレビを見る時間が長い、当然、勉強時間は短くなるし、夜遅くまで起きていれば食生活も不規則になるし、肥満も多くなる。生活リズムが乱れることによってさまざまな悪循環が起こってくる。家庭や地域と連携した生活習慣の改善が必要だが、これが一番難しい問題である。
 その2「教員の再教育」 その3「教員の士気高揚」です。
 学力向上のために全力で取り組みます。

2016年11月5日土曜日

花だより 白粉花 刑事さんの話

~平成12年度の作品~

【平成19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
 ~北海道警察の刑事さんから聞いた話~
 学校安全には、①生活安全(防犯) ②交通安全 ③災害安全があります。従来学校では、交通安全教室や火災などを想定した避難訓練が学校安全でしたが、近年は、池田小学校の事件以来、生活安全(防犯)対策が重要視されてきています。この課題として、家庭や地域社会との連携が不十分で、学校・子どもを守る取組の展開、情報の収集や伝達などのネットワークが確立されていない。などが指摘されました。
 《犯人は「捕まりたくない」からいろいろ考える》
 犯行場所が転移している。例:新宿などの繁華街が犯罪の巣(麻薬の売買)であったが、防犯カメラ等の設置など、防犯対策をすることで犯罪件数が減った反面、住宅街で多くなってきている。
 防犯意識の高い地域では、犯罪を起こさない。それでは、犯罪者はどんな地域をターゲットにするのか?
▼ゴミが散らかっている。▼不法駐車が多い。▼空き家が多い。▼街灯がなく暗い。
▼死角の多い。
 犯罪を防ぐには、地域コミュニティーが最も重要 例えばこんなこと~
 ①隣近所、登校する子どもとのあいさつを交わす。
 ②自治会の行事に参加して、近所にどんな人が住んでいるか知る。
 ③ゴミ出しのルールを守る。
 ④家の周りをきれいにする。
 ⑤散歩を子どもが登下校する時間に合わせて行う。
 ⑥学校行事に参加するなど。
  *犯罪から子どもを守るために皆さんのご協力をよろしくお願いします。

2016年11月4日金曜日

花だより イタドリ 斜里朝日小教育実践発表会

~平成11年度の作品~

【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
   朝日小学校教育実践発表会 (平成20年11月14日)  
《研究主題》 ~自分らしさを豊かに表現し合う子どもの育成~
   <自分の考えをはっきりともち、学び合う力を育てる国語科学習>
 “正しい日本語が使えない。コミュニケーションがとれない子供たち”
 今、教育が多くの課題を抱えていることは、マスメディアを通じすでに周知の事実です。特に注目されるのは、子どもたちを取り巻く言語環境の変化です。読書活動や人との会話を通して言語力を養うという経験が減る一方、子供たちは、テレビから略語や不適切な言語表現の影響を強く受けています。さらに家庭内でも会話が減り、携帯電話やパソコンのメール、テレビゲーム漬けによるコミュニケーション不足などから、言葉や文章を使った意思伝達の場が減少しています。こういった環境の中では、子どもたちは、正しい日本語を使えない。コミュニケーション(「話す」「書く」発信、「聞く」「読む」受信)がとれなくなっています。本校の子どもたちも例外ではありません。この現状から抜け出し、円滑にコミュニケーションできるようにするためには、書く能力を身に付けることが不可欠だと考えました。
 思考を整理し、書く訓練を重ねることにより、自分を素直に表現する力や相手の考えを正確に理解する力が育ち、豊かな人間関係を創り上げていくことができると考えます。
  《国語の授業(書くこと)について、意見交流》
 金田教育長さん、学校評議員の謝花さん、横山さん、そして、学力向上ワーキンググループ(PTA)門間さんも最初から最後まで参加していただき、授業交流会にも参加され、意見や感想を発表されました。
 「先生方は、1時間の授業をするのにこんなに準備をして、研究してやっているんですね。初めて知りました。そして、やった授業について、皆さんから意見を聞いて、よりよい授業にしていこうとしているのですね。感心しました。」と感想を述べていました。
 また、特別支援学級(さわやか・しなやか組)の授業も1時間じっくり見ていかれました。「先生方が根気強く、ていねいに指導している姿に感動しました。先生や親以外の多くの人にも見てもらい、学校の取組を理解してもらうと良いのではないですか?」というアドバスもいただきました。
 保護者の皆さんの参観もありました。「子供たち以上に先生が緊張しているみたい?」と言っていたお母さんがいましたが、全くその通りです。実り多い、教育実践発表会になりました。ありがとうございました。


2016年11月3日木曜日

花だより ハロウィンかぼちゃ 学芸会の挨拶


【平成19年度 北見市立若松小学校 学校便りから】

 キラキラかがやくみんなのスマイル!心を一つにして感動をつくりあげよう!
~若松合同学芸会のご挨拶~
 若松の学芸会は、毎年1年生の大変格式高い立派なあいさつで幕が上がります。その後に出てくる私は、非常にやりにくいものがありますが、一言お礼のご挨拶を申し上げます。
 今年もこうしてたくさんの皆さんにお集まりをいただきましたこと、大変うれしく思っております。
 そして、今年も石森のおじいちゃんが見に来てくれています。昨年も見に来られて「いやあ~、校長さん大したもんだ。小さい子がよくまあ、こんなすごいことするもんだ」と感心されていました。
 斉藤自治会長さんも若松で教鞭をとっていたときは、音楽を担当して、あの沢田亜矢子さんを指導したそうです。大先輩の斉藤会長さんにも若松の学芸会は素晴らしいと褒めていただきました。
  今、お聞きいただいた「音楽の広場」で保育所さんの素晴らしい発表がありました。保育所の石森所長さんも私の横で心配そうに見ていましたが、今日はばっちりきまったのでホッとしていました。  
 保育所さんの演技には毎年大変感心させられます。また保育所の先生方の本当に熱心な指導には敬服しております。この後もかわいい遊戯が続きますのでご期待を願いたいと思います。
 小学校も負けてはいません。6年生は、最後の学芸会です。進行役を務めたり、マジックショーの練習やミュージカルでは8人がそれぞれ重要な役になっていて、この2週間はまさに学芸会漬けの毎日でした。
 お母さん方には、毎年衣装作りのお手伝いをしていただいております。転勤して行った先生方が、この学芸会時期になると衣装を借りに来ます。今日は嶋本先生が来てくれています。嶋本先生も若松から衣装を借りて陸別で学芸会の劇をしました。それくらい若松小は衣装持ちですし、これほど衣装に凝ったミュージカルをするところはないと思います。
 若松の学芸会は、学校と家庭と地域が一体となった行事です。皆様のご協力に改めて感謝申し上げます。残念ながら、都合で来られない保護者の方もいらっしゃるかもしれません。今日撮影したビデオを再生しながら、ご家族で「あのときのあの歌は、上手だった。あの演技がよかったねえ~。」と笑顔で語り合っていただければ、今年の学芸会のテーマが完成することになります。また、そうなるように願っております。
 最後になりましたが、昨年に引き続き、PTAと少年団主催によるバザーとフリーマーケットを開催しました。昨年を上回る収益があったようです。ご協力をいただきました地域の皆様、保育所の皆様、PTAの皆様。そして、準備をしていただきました役員の皆様に厚くお礼を申し上げ挨拶といたします。
 今日は、スキーでお世話になっている丸茂さんにも来て頂きました。丸茂さんの顔を見るとスキーシーズンも近づいてきたなあと思います。若松の子どもたちは、これからまたいろいろな活動に一生懸命取り組みます。今後ともご支援とご協力のほどよろしくお願いします。
 本日は、誠にありがとうございました。

2016年11月2日水曜日

花だより さつまいも 疲れた


【平成20年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》 「疲れた。疲れた。」という子どもたち
 今の子どもたちは、小さい頃から時間に追われ、遊ぶ時間も削られています。遊ぶゆとりのない子どもの中には、「疲れやすい」「何でもないのにイライラする」といったストレスを訴える子がかなりいます。“子どもまつり”の練習中でもこうした場面が見られます。
 子どもは、ゆとりのある自由な時間を与えられることで、初めて心から遊びを楽しんだり創意工夫したりできるし、個性や創造性を伸ばせるのです。子どもは大人と違って、いくら遊んでも疲れません。他のことで疲れたら、思いっきり遊ばせることです。大人は、疲れたらいろいろな解消方法(?)がありますが、子どもは、体を動かして遊ぶことです。こう言うと、「勉強より遊び」と短絡的に考えがちですが、勉強する時間があって、そこから、ゆとりの時間を見つけて遊びを創造することが大切なのです。
 ある学級に行って「学級閉鎖中、何をやっていたの?」と聞くと「宿題がいっぱい出ていたから、ちゃんと勉強もしたよ。」と答えた子と「おれね。ずっとプレステやってた。こんなにやったのはじめてなくらいやったさ。疲れたよ~!!」と自慢する子もいました。
 ~子どもの生活に時間とゆとりを与えることが大切です~

2016年11月1日火曜日

花だより 柿 コミュニケーション能力


【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
 ~コミュニケーション能力とネットショップ
 「スタッドレスタイヤを買うなら、ネットショップが安いですよ。」
 “初雪” あわてて冬タイヤに替えようとしたら、「すり減ってツルツルですよ。こりゃ替えないとダメですね。」と言われました。「10万円以上もかかるのかあ?」と躊躇していたら、「ネットで買うと安いですよ。」とアドバイスされました。さっそくネット検索をすると確かに「何故こんなに?」と思うくらい安い?タイヤだけではありません。あらゆるものがネットで激安で販売されているのに驚きました。
 11月3日「文化の日」美幌に居る母が、町の芸能発表会で社交ダンスを踊るというので行ってきました。仲間は、近所の電気屋さんや酒屋さんのおばさんたちです。久しぶりに実家に帰ると、茶の間のテレビが新しくなっていました。北見の大型電気店で安く買ったわけではありません。お友達の電気店から定価の値段で買ったものでした。そういえば、昔から、電気製品はあの店、車を買うときは、あのセールスから、家具はあそこ、お米はここ、靴は…、花は・・・など、決まっていました。 それは「長年のお付き合いだからだ。」と母は言います。そういえば、買わなくても店に寄って話をしたり、車のセールスマンは「調子はどうですか?」と定期的に家に寄ってくれたりしていました。これが昔のコミュニケーションでした。便利なものが次から次へと出てきて、人と人の関わりが薄くなってきています。コミュニケーション能力が低下するのも当然です。
 11月5日(木)網走白鳥台小学校で道徳の研究会が開催されました。そこで重要視していたのが「対話力」です。せっかくの対話力が社会で生かされなければ意味がありません。夫婦円満(家族円満)の秘訣も「対話」だそうです。“親の後ろ姿を見て子どもは育つ”はもう昔の話なのでしょうか。食卓を囲んでの家族団らんの時間こそが対話力(コミュニケーション能力)を身に付ける場だと思います。
 度々通信に登場する母は78才になります。趣味は若いときからの社交ダンスです。キンキラの自前の衣装(ラテン)を着てルンバを踊りました。目一杯着飾り、ハイヒールを履き、踊ったあと「これで冥土のみやげができた。」と言っていました。久しぶりに母と会話しました。