【平成20年度 斜里町立朝日小学校 学校便りから】
~コミュニケーション能力とネットショップ~
「スタッドレスタイヤを買うなら、ネットショップが安いですよ。」
“初雪” あわてて冬タイヤに替えようとしたら、「すり減ってツルツルですよ。こりゃ替えないとダメですね。」と言われました。「10万円以上もかかるのかあ?」と躊躇していたら、「ネットで買うと安いですよ。」とアドバイスされました。さっそくネット検索をすると確かに「何故こんなに?」と思うくらい安い?タイヤだけではありません。あらゆるものがネットで激安で販売されているのに驚きました。
11月3日「文化の日」美幌に居る母が、町の芸能発表会で社交ダンスを踊るというので行ってきました。仲間は、近所の電気屋さんや酒屋さんのおばさんたちです。久しぶりに実家に帰ると、茶の間のテレビが新しくなっていました。北見の大型電気店で安く買ったわけではありません。お友達の電気店から定価の値段で買ったものでした。そういえば、昔から、電気製品はあの店、車を買うときは、あのセールスから、家具はあそこ、お米はここ、靴は…、花は・・・など、決まっていました。 それは「長年のお付き合いだからだ。」と母は言います。そういえば、買わなくても店に寄って話をしたり、車のセールスマンは「調子はどうですか?」と定期的に家に寄ってくれたりしていました。これが昔のコミュニケーションでした。便利なものが次から次へと出てきて、人と人の関わりが薄くなってきています。コミュニケーション能力が低下するのも当然です。
11月5日(木)網走白鳥台小学校で道徳の研究会が開催されました。そこで重要視していたのが「対話力」です。せっかくの対話力が社会で生かされなければ意味がありません。夫婦円満(家族円満)の秘訣も「対話」だそうです。“親の後ろ姿を見て子どもは育つ”はもう昔の話なのでしょうか。食卓を囲んでの家族団らんの時間こそが対話力(コミュニケーション能力)を身に付ける場だと思います。
度々通信に登場する母は78才になります。趣味は若いときからの社交ダンスです。キンキラの自前の衣装(ラテン)を着てルンバを踊りました。目一杯着飾り、ハイヒールを履き、踊ったあと「これで冥土のみやげができた。」と言っていました。久しぶりに母と会話しました。
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