2016年11月23日水曜日

花だより マツムシソウ 赤塚不二夫の直筆画のある学校  “笑い”

~平成12年度の作品~

【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《心がホッとステーション》 赤塚不二夫の直筆画のある学校
 赤塚えり子(赤塚不二夫氏の長女) 父の漫画に救われた?
 父・赤塚不二夫は生涯を徹して純粋な少年のような人だった。
 赤塚の漫画のギャグは、やりっぱなしでボケっぱなしの爽快感がある。誰も突っ込まないし言い訳をしない。あえて意味を付けない分、とても自由だ。父は満州で戦争を体験し、日本へ引き揚げてから家族がバラバラになったり妹が死んだり、悲しい思いをたくさんした。だからこそ笑うことの大切さを知っている。うちは悲しいこともシリアスなことも何でも笑いに変える家だった。
 昨年夏、母が亡くなり、3日後に父が母を追うように逝った。人生であれほど悲しいことはなかった。どうやって父と母の後を追うか、そればかり考えていたある日、父と母の遺骨がふたつ並んだ祭壇の前で父の漫画を読んでいた。面白くてバカバカしくて、気がついたら声をあげて笑っていた。その時、「あっ、笑うってすごい」って思った。笑う瞬間って、悲しみからバーンと突き放してくれるエネルギーがある。悲しみのどん底で、床を蹴って浮上した。父は、自分の娘を助けたのだ。自分の漫画で。「りえ子、生きろ!」と言われている気がした。「笑う」って生きるエネルギーなんだ。
                    (赤塚えり子 フジオ・プロダクション代表取締役社長)

 「笑い」の種類には7つあります。同じ「笑い」でもいい笑いを!
①気持ちのよい笑い~楽しいことの経験や想像 
②優越の笑い~人より自分が優れている。 
③予想外の笑い~予想外の展開、言葉や意味の取り違い 
④あいさつの笑い~相手に好印象を与える。 
⑤照れ隠しの笑い~人に褒められたとき、うれしいとき 
⑥攻撃の笑い~人の欠点を笑う 
⑦ごまかす笑い~失敗したとき、嘘をつくとき
 「笑うことで癌が消えた。」という事例もあるそうです。
 「笑う門には福来たる」と言います。
 笑いの絶えない家庭でありたいものです。

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