2016年12月24日土曜日

花だより ポインセチア ~絆~


【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
 今年の世相を表す創作四字熟語
天地震迷(天地神明) 愛円義援(合縁奇縁) 電考節夏(電光石火) 才足兼美(才色兼備)
 師走を迎えると、多くの人がこの一年を振り返ります。今年は誰もが、3月11日の「東日本大震災」に思いを巡らすのではないでしょうか。多事多難な大変な一年でした。地震・津波・原子力発電事故という世界に類のない大災害は、世界の人々が、共通の痛み、悲しみとして受け止めました。テレビが映し出す被災地の映像に息を呑むなかで、人々が被災者の目線に立ち、なんとか手を差し伸べたい気持ちを起こさせました。
 ~「読売新聞 作文大賞」を受賞した小学校2年生が書いた作文に心打たれました。~
 「ぼくの見た町 ぼくの想(おも)う町」
                        東京・聖徳学園小2年 土屋 有生
(途中略)~気仙沼から、ぶ厚いふうとうの手紙がとどきました。津谷小学校の長田校長先生からの手紙です。長田先生は、ぼくのアイディアひとつひとつに感そうをつけてくれました。
「ただね…。有生くんは知らないだろうけど、『がれき』と呼ばれているものは、津波が来る前は、人々が大切に使っていたものです。『被災財』と言ってくれると、たくさんの人々にやさしさをつたえることができるでしょう。」「人々にやさしさをつたえる」ということばがぼくのむねにやきつきました。
ぼくは、こまっている人をたすけてあげたいと思ってボランティア活動に参加したり、アイディアを考えたりしました。でも、たくさんの人に会って、たくさんのことを教わりました。
*「がれき」を「被災財」と言って欲しいとは、被災者の思いをよく表しています。祈りにはじまり、救援物資、義援金が寄せられ、ボランティア活動の輪が広がっていく様子を見るとき、人の善意が、災いを希望に変えていく大きな力になることを改めて学びました。今年の漢字が「絆」になったのも納得がいきます。これほど多くの人々の心を一つにした言葉も近年、めずらしいことです。
*全文を紹介することができませんでしたが、2年生が書いた作文であることに驚きました。

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