~平成12年度の作品~
【平成22年度 網走市立潮見小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》 「母 の 品 格」 多 湖 輝 著
~子どもに常識を伝えて下さい~
今は、ほとんどの家庭の子育てに、おじいさんやおばあさんは参加していません。これでは常識を伝えられる人たちが子育てに参加していないということです。若い人全て常識がないということではありませんが、常識とは、広い意味で日本の文化を支えている考え方といってもいいでしょう。文化は世代から次の世代へと手渡しのように伝わっていくものなのですが、残念ながら伝わらずに薄れていってしまうものもあるのです。
日本の文化を子どもたちに確実に手渡すなら、手渡す人は2人より、祖父母を入れた4人、6人の方が確かです。核家族の時代は、私たちが大切にしたい文化を次の時代に伝達できる人が半減してしまったということになります。「クチャクチャとものを食べながら歩くのはだらしないわ。」とおばあさんが家にいたらきっとそう言うでしょう。「歩きながらものを食べるのはみっともないと思う人もいる。」と分かることが大切なことなのです。常識を伝えるということは、こういうことなのです。
人には、周りの人に不快な思いをさせない責任があります。これがマナーです。
理屈でそんなことを学ぶより、顔をしかめるおばあちゃんの表情を思い浮かべて止めるという方がはるかに強いものがあります。年寄りの言うことは聞かなければなりません。
責任とは人に押しつけるものではなくて、自分で引き受けるもの、素直にそう思えるのが常識というものです。
《“孫カード”に登録!?》 北見の大型店で買い物をしていると、「“孫カード”に登録しませんか?会員登録すると、次回から、お孫さんへの買い物は、割引されますが、いかがでしょうか?」と店員さんから声をかけられました。師走のこの時期の巧みな商法に感心して、つい乗ってしました。誘われて会員登録する同世代がたくさんいました。“プレゼントするから、孫の教育に口も出す。”と言ったら、嫌がられるでしょうか?
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