~平成12年度の作品~
【平成19年度 斜里朝日小学校 学校便りから】
《シリーズ「いきいき子育て」》 “尾木ママの『叱らない』子育て論”から
~「お風呂に上手に入れる」と優しい子になる~
「俺はこうやって育てられたんだ!」「私の家では、そんなこと教えられなかったわ!」
夫婦の間で、子育ての方針について、衝突することは多々あります。ごはんの食べ方や寝る時間、かたづけの仕方など挙げればきりがありません。些細なこと日頃の生活習慣すべてで考え方の違いが出てきます。
それもそのはずです。どんな人でも自分の体験をベースに子育てをしてしまうものなのです。当然、家庭によってさまざまだから、ぶつかるのも当たり前です。
その家庭がどんな子育てをしているかが、手に取るように分かるのが「お風呂」です。
一人一人のお風呂の入り方を見ていると親の姿が見えてきます。きちんと体と足を洗ってから湯船に入る子ももちろんいるけれど、中には脱衣室からそのままドボンと飛び込む子、立ったままシャンプーして、シャワーを周囲にまき散らして頭を洗う子もいます。旅番組でタレントさんが温泉に入るシーンを見て、バスタオルを巻いたまま入ることがマナーだと誤解している子どもさえいます。一緒に入っている周りの人のことを、全然気にしていません。「いつも家でそういうふうにやっているの?」と聞くと、必ず「はい」と答えます。その家庭の子育て文化が子どもにしっかり根付いています。
確かに最近は街中の銭湯もなくなり、公衆浴場で大人からマナーを学ぶ機会が減っています。でも、親が“まわりの人のことをきちんと考えられるように”という育て方の方針をしっかり持っていれば、たとえ銭湯に行かなくても子どもは自分で気づくものです。
今一度立ち止まって、自分の子育てを振り返ってみるべきです。「お風呂に入るときは、まず体を洗ってからね。体を洗うときは、まわりの人にしぶきがかからないように注意して、座って流そうね。」
お風呂の入り方を教えることは、優しくまわりを気遣える子どもになる、大切な機会です。
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