子どもの好奇心
ちょっと危ないこと、悪いことに興味津々!
「1年生くらいの子がうちの庭石(土留めの石)をひっくり返していった。」と学校に電話があり、教頭先生が飛んで行きました。その日のうちに、1年生の男子が謝罪に校長室にやってきました。
話を聞く~生活科の時間、生きものをさがしに出かけたとき、小川の石をどけると虫がいっぱい出てきた。学校に来るとき、大きな石がいくつもあった。こんな大きな石だから、きっとたくさん虫がいるに違いないと思った。でも、一人ではひっくり返せないので、友だちに手伝ってもらってやった。一個やったけど、虫があんまりいなかったから、隣のもやった。元に戻そうと思ったけど、力が足りなかった。~
好奇心旺盛なことは褒め、「よその家の敷地に入って、石を勝手にひっくり返したことは悪いことだから、きちんと謝ってきなさい。」と言いました。
私も謝罪に行き、このことを伝えました。既にその子と親が謝りに来たということで、「子どもの頃は、みんなそこら中を走り回って悪さをしたもんさ。」とご立腹の様子はなく、自慢の庭を拝見して帰ってきました。
その後すぐこの子は、父親の転勤で九州に転校しました。しばらくして、手紙が届きました。
「こうちょうせんせい、げんきですか。ぼくは、げんきです。あのとき、こうちょうせんせいがあやまりにいってくれたから、ぼくは、そんなにおこられなくてよかったです。ありがとうございました。」この手紙と一緒に母親からも同じような内容の手紙が同封されていました。
子どもはいろいろな体験を通して成長します。親も子どもと一緒に親として成長します。その手伝いをするのが教師の役目です。“ちょっとお手伝いができたかな?”とこの手紙を読んで思いました。
子どもは、ちょっと危険なことや悪いことに興味を持ちます。氷がはると滑って危ないと分かっていてもわざと氷の上を歩きます。きれいに整備された公園より、いろいろな物が散在している空き地の方が遊び場として魅力を感じるものですが、善悪の判断をきちんと教えることは、親や教師の役目です。
「叱ること、謝ること、そして、認めること。」が大切です。
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