2018年12月10日月曜日
花だより フユサンゴ 「ありがとう」といえる家庭
風通しのいい家庭とは、どんな家庭?
最近の家庭では父親の存在感がありません。原因の一つは、給料の振り込みにあると指摘する人がいます。お金の流れが子どもに見えないのです。お父さんが会社に行くこととお母さんが銀行でお金を引き出すことが直接結びつかないのです。そういうわけで父親の存在感は希薄になっていくばかりです。
これでは「いかんな」ということで、両親が相談してお金を引き出しはお父さんがするようにした家庭があります。お父さんが引き出してお母さんに手渡すのです。そのつど、お母さんが「いつもご苦労さま」と言います。
それだけのことですが、子どもにとって父親ががんばっているからお金が入ってくるんだということが実感できます。そして、お母さんが感謝している、ぼくも感謝しなければ、という気持ちが自然に芽生えてくるのです。家族の中にも感謝のこころはあるべきでしょう。そういう家庭なら「ありがとう」ということばが自然なかたちで行き交うことになるでしょう。
お母さんが料理を出してくれれば、お父さんが「うん、ありがとう。」
子どもが新聞を取ってくれば、お父さんもお母さんも「ありがとう。」
「ありがとう」と言い合える家庭は、風通しのいい清々しい家庭です。その子どもは社会に出て行っても、人の好意に自然に「ありがとう」と言える子になります。ポイントが高くなるということでしょう。決してその子にとってマイナスになることではありません。
「心の強い子」は成績も伸びる 多胡輝著より (要約:牧野)
平成28年3月 北見市立北小学校退職、その後、北見市教育委員会教育専門相談員、令和2年4月から、訓子府町教育委員会教育専門員 令和3年4月から、訓子府町認定こども園長
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