2018年12月7日金曜日

花だより セントポーリア 作文嫌い


【作文嫌い】
 文章の目的は、相手にわからせることであって、美辞麗句を並べて飾り立てることではない。(論語) 
 ところで小説家は別として「文を書くのが好きだ。」という人はどれだけいるでしょうか?
《子どもを作文ぎらいにしてしまうのは大人です。》
 子どもは、自分の書いた作文を見せるのをいやがります。「字が汚い!」「意味がわからない!」「へたくそ!」と、骨を折って、せっかく書いた作文にケチをつけられたら、だれだって作文嫌いになってしまいます。子どもは、自分の作文の「愛読者」を発見すると作文好きになります。その「愛読者」は最低3人です。お父さん、お母さん、そして、先生と。もう一人、それは作者本人です。自分の作文をもっとも愛読するのは、作者自身だからです。ただし、褒めてやらなければ、自分の作品を大事にしません。
 作文好きにさせるのは、先生よりも寛大なお父さんとお母さんです。まず褒めてください。一行でもいいです。「ここよく書けたね」と、その褒め方一つで子どもの作文嫌いがなおります。 
 文章は「書く」ではなく、メールやパソコンで「打つ」時代になりました。これからますます作文嫌いが増えるのではないかと心配です。

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