2018年12月8日土曜日

花だより チャ 叱っても効果がなければ叱る意味がない シクラメンのかほり


 「心の強い子」は成績も伸びる  多胡 輝 著より 
  叱っても効果がなければ叱る意味がない! 
「みっともないから止めなさい。」「みんなに笑われますよ」
日本人は、こういうしかり方をよくします。いずれも世間の目を気にしますが、このしかり方には重大な落とし穴があります。人のいないところなら何をしてもいいのか?ということになりかねないからです。
「あれ買って、これ買って…」と泣いている子に「みっともないから止めなさい。」と母親が叱ると、その子はのどをヒクヒクさせながら「買って、買って」と小声で言い続けました。
 同じような状況で他人がいないところで起こったら、この子は「みっともないから止めなさい。」と言っても止めないでしょう。「いいこと」と「悪いこと」のけじめは、この子にとって、周りに人がいるか、いないかということになります。
人がいようがいまいが、“ダメなものはダメ、悪いことは悪いこと”としっかりけじめをつけるのが叱るということです。また別の例ですが、「お父さんに言ったらなんと言うかしら」という言い方をよく母親はしがちですが、これは母親としての責任逃れです。父親の権威に頼って叱っているだけです。「お父さんがダメといったダメ。お父さんがいいと言ったら(私も)いいよ。」つまり、子どもに嫌われたくないという母親のエゴイズムがよく現れています。
 叱るときは真剣勝負です。「自分はいいんだけど」という曖昧さを残していたら、子どもはその辺の空気を読むのが上手ですから、「ハハーン、お父さんに分からないようにやればいいんだ。」と思ってしまいます。
 叱るというのは、“ダメなものはダメ、悪いことは悪い”、そのことを1ミリの譲歩もないということを子どもの脳裏にすり込むことです。
 それによって、子どもは世の中には越えてはならない一線があることを会得していくのです。その一線を越えたいと思ったとき、ここはがまんするしかないなと思える子が、心の強い子です。(要約:牧野)

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