『人間にとって成熟とは何か』(曽野綾子著)なぜベストセラーに?
本作は「正しいことだけをして生きることはできない」「『もっと尊敬されたい』という思いが自分も他人も不幸にする」「他人を理解することはできない」など、人はどのように成熟していくべきなのか、大人とは何かを説く、生き方指南本です。
購入者層は30~40代が中心です。さまざまな角度から持論を展開したことも注目度をさらに高め、今回のヒットに結び付いたようです。曽野綾子氏は、敬虔なクリスチャンですが、宗派を問わず「人の道」は共通しています。
こうした本が売れる背景には、多くの大人が道徳観を失いかけていることにあるように思うのです。
児童相談所に一時保護される子どもたちが急増してます。児童相談所預かりになった家庭ばかりでなく、子どもたちは、さまざまな家庭の事情を抱えているのです。何が起こっても不思議ではありません。不登校児童生徒も年々増加しています。
毎朝、子どもたちが学校に来ます。次の日も、また次の日も、それが繰り返されます。しかも子どもたちはたいてい無事です。もちろん無事でなければなりません。毎日の無事を日常と呼ぶのですが、日常とは奇跡かもしれません。
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