悪魔は誕生日にやってくる! ~問われるスマホ社会の「親力」~
NPO子どもとメディア代表理事 清川 輝基
誕生日やクリスマスプレゼントとして親やジジババからスマホやゲーム機を買い与えられ、それをきっかけにスマホ依存やネットトラブルの落とし穴に転げ落ちてしまった子は数多くいる。親や祖父母の“無知”や“判断の甘さ”が子どもたちを地獄に落とすことにつながるのだ。
◆親力(1) 情報収集能力
買い与える機器について親が無知のままで与えてしまうのは最悪。「親力」の放棄に他ならない。結局、子どもの状況に何の発言も助言もできない。
◆親力(2) 家庭力を高めよう
ネット依存やゲーム中毒に陥ってしまう子どもたちは、家庭という場が楽しくなかったり、安らぎを感じる場所ではなくなっている。
◆親力(3) 与えない・見せない見識
特に乳幼児期、我が子の脳や目の発達を守り、言葉の力を育てるためには、スマホやゲーム機などを与えない、見せない、という親の見識が何よりも大切である。発達期の子どもにとって、「百害あって、一利なし」
◆親力(4) ジジ・ババとの協力体制づくり
祖父母に預かってもらうのは、魔の時間帯である。祖父母にも情報をしっかり伝える。
◆親力(5) やむを得ず買い与える時の腹の決め方
我が子にネットにつながるスマホを持たせることは、夜の歌舞伎町を一人で歩きまわらせるのと同じようなリスクを覚悟する必要がある。
◆親力(6) 買い与える時の交渉力
事前に「何に使うのか」「どういう機能が必要か」「なぜ今欲しいのか」「使い方のルール(場所、時間帯、時間数、充電器の置き場所など)」「約束が守れなかったらどうするか」「だれが費用を負担するのか」「外出の際(学校も含めて)どうするか」「休日の使用、時間帯」などもきちんと話し合っておく必要がある。
◆親力(7) 買い与えて後の管理能力
買い与え後は野放し、というのは最悪である。約束した内容をリビングに貼り出し、チェックシートで管理責任を果たす。この管理ができない親は買い与える資格はない。
◆親力(8) 子どもに豊かな体験を
スマホやゲームをタダ禁止したり制限したりするだけではダメ! それを上回る楽しさや子どもが感じられる豊かな体験の機会を設定してやることが重要である。
◆親力(9) やってはいけない3つのこと
やむを得ず買い与えることになっても、絶対にやってはいけないこと
① 子ども部屋、寝室には持ち込ませない。
② 充電器はリビングに置いて就寝時は親が預かる。
③ 夜10時以降は使わない。
*そうは言っても一人の親、個々の家庭ができることには限界がある。
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