~校長室だより~
学校だより「精いっぱい」は4年間通算146号、校長室花だよりは126号になりました。学校、家庭、地域の連携と言いながら、なかなか分かってもらえない。理不尽な要求をしてくる親が増えました。先生方が一番苦労しているのは、保護者対応です。そこで学校だよりに、「子育てアドバイス」コーナーを設けて、分かりやすく家庭教育の啓発をしてきたつもりでしたが、一度だけ、書くのを躊躇ったことがありました。
問題行動のある子の親を召喚したときのことです。校長室に入るなり、担任批判、我が子の弁護、友だち批判が飛び出しました。冷静に聞いて対応したつもりでしたが、私の言葉にトゲがあったのでしょうか、その後、「校長からひどいことを言われた。」と教育委員会へ電話を入れたのです。校長としての言動を反省して、お詫びの手紙を書きましたが、これまで学校だよりで書き続けてきたことは何だったのだろう?思いは通じていないのだと落胆しました。
そんなとき思い出したのが、斜里朝日小学校での「心がホッとステーション」です。
4月のことでした。校長室の窓を叩く女子中学生がいました。3月に卒業した子でした。
「校長先生、『学校だより』ください。うちのばあちゃんが、『校長先生の通信が読めなくなって寂しい。』て言うから、『私が毎週校長先生のところに行ってもらってきてあげる。』て言ってあげたんだけどいいよね。」
こんなことがあって、これまで続けてきました。
校長は孤独なんだ! 「校長室だより」は、教頭として仕えた尊敬する北見南小の佐藤典男校長先生の真似です。「職員室の担任は教頭さんだから、すべて任せるから、頼んだぞ!」と言われましたが、二人で呑んだとき、「校長はな、寂しいもんなんだ。教頭さんがな、先生方と楽しく談笑していてもその輪の中に入れないんだ!」と意外なことを言われました。そして、「教頭さん、赤入れてくれ!」と校長室だよりの下書きを持ってくるのです。「校長は何を考えているのか?理解しておけ!」と言われていると思いました。校長になって、典男校長先生の真似をして出し続けてきました。毎年1年分をまとめて製本しています。それが12冊になりました。他管に出た先生から「今年もそろそろ製本する時期ですね。送ってくれますか?」と、3月末になると便りが来ます。
「文を書くのは、恥をかくこと」偉そうに自慢するモノではありません。拙い文章で内容が薄いことも重々承知しています。4年間もお付き合いをいただきましたことに厚くお礼申し上げます。
0 件のコメント:
コメントを投稿