*子どもにスマホを持たせるのは、“夜の歌舞伎町を一人で歩かせるのと同じ行為だ”と主張する人もいます。親と子にそれだけの勇気があるでしょうか?
特集 『スマホのルール』 月刊「児童心理」2月号
スマホは情報入手やコミュニケーション、アミューズメントなどに便利なツール
ですが、成長途上にある子どもを直接体験やリアルな人間関係から遠ざけ、健全な
成長を損なう可能性が指摘されています。
スマホを子どもに与える立場の大人として、すべきことを考えます。
■スマホ時代の子どもの成長 ~新たな人間疎外状況の下で~
■ネットいじめの認知と対応
■「スマホ漬け」が招く~子育ての危機~
■小学校低学年・高学年の子に与えるルール
■情報モラル教育の実践
■スマホ社会の親力とは ~その可能性と限界~
*月刊『児童心理』は3月号をもって休刊となります。
平素より『児童心理』をご愛読いただき誠にありがとうございます。
さて、1947年創刊の『児童心理』は、長年にわたり小学校教師、保護者の方々をはじめ、子どもの心を育む多くの方々のご支援を頂戴してまいりました。しかしながら、昨今の情報収集・伝達の多様化等に加え、市場環境の変化も重なり、誠に勝手ながら3月号をもちまして休刊することとなりました。
株式会社 金子書房
≪編集後記≫から
今回の特集は、子どものスマホ使用の制限をめぐって、かなり強い主張の基に構成されている。
成長途上にある子どものスマホ漬けの生活環境下において、リアルな世界やリアルな人間関係など、種々の「直接体験」から遠ざけていくことで、子どもの健全な成長が損なわれる危険性が指摘されている。
医学会や脳科学者たちは、既に何十年も前から「スマホに子守りをさせないで!」など、子どもの発達上にスマホ環境が招く危険性についてたびたび警告を発してきたが、今一つ実行されなかった。
スマホは、大人にとっては多くの情報提供、ラインによる時空を超えた人とのつながり、そして、ゲームなどのアミューズメントを提供してくれる「宝箱」だが、しかし、これからの子どもたちには、いったいスマホ環境下でどんな成長を遂げるのか、怖いものがある。
子どもにスマホを買ってやったのは親である。その責任を自覚して、このツールとの接触を、子どもに適切に制限することが親側の責務であり、「親力(おやりょく)」として、清川輝基氏は大人の側の自覚を促している。
学校を含め、行政や会社等の力で、外部からのスマホ・オフを子どもの側に設けようとするやり方は、諸外国や日本各地の実践例でもことごとく失敗している。子どもたちがやがて大人になったときに、このツールとうまく共存していくために、大人の側の責任の自覚をアピールする特集となっている。
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