スタートが肝心
≪4月からの学級集団つくりで注意すること≫
小学校や中学校入学といった大きな節目では、それまでの安定した環境が変化し、新しい人間関係や環境に適応を求められます。これが「小1プロブレム」「中1ギャップ」という現象です。小1や中1だけでなく、他の学年でも多かれ少なかれ、新年度になれば人間関係や環境の変化を経験します。このような環境の変化にできるだけスムーズに適応していけるように仕掛けておくことが大切です。
これまでと同じように学級目標を明示し、役割を与えてスタートしてみると、思わぬところでつまずく子どもがいたりします。その背景には、少子化や核家族化、地域のつながりの希薄化などで子どもたちを取り巻く環境が変化し、多様な関係性の中で育つ子どもが少なくなっていることや、発達の凹凸を抱えている子どもの存在があります。他者とかかわる力が弱く、十分に自己肯定感や自己効力感が育っていない子どもも多くいます。また、学級目標のように「価値」を示されるだけでは、具体的な行動が取れない子どもも増えています。これからの学級経営では、子どもたちに具体的にどうすればよいかを教えながら、彼らの自己効力感を高める仕掛けが必要となります。
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