2019年3月7日木曜日

花だより パンジー 学習指導要領と教科書問題


  学習指導要領と教科書問題 
 学習指導要領に論点整理が提示されました。これは画期的なことです。これまで学習指導要領の趣旨をどう伝えるか?「課題がなかなか伝えきれない」が課題でした。(そもそも教員は学習指導要領を読まない。)よく言われるのは「校門まで行くけれど教室の中には入れない。」とか、あるいは「教室のドアまでは行くけれど、その先に入れない。」と言われています。
 教科書会社が検定中の教科書を教員らに見せて謝礼を渡したことが問題になっています。「牧野はいくらもらったんだ!」と何人かから聞かれましたが、教科書採択に影響を与えるほど力のある教員ではありません。皆さんもおそらく他人事のように思っていることでしょう。
 それとは別にして、学習指導要領も読んだことのない教員が、教壇に立っていられるのは教科書があるからです。
 学習指導要領を熟読しているのは、指導主事と教科書出版の編集委員くらいです。ある教科書出版会社の編集長と話したことがあります。学習指導要領を穴が空くほど読み込み、各大学附属学校の研究、各研究団体の全国大会、各都道府県大会に参加して、優れた実践を集め、その膨大な資料から、文章はもちろんですが、一枚の写真、一つのカットまで吟味して教科書が作られます。私たちの教材研究の比ではありません。ですから、教科書を使うということは学習指導要領に従って授業が行われているということなのです。

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