~「学校評価」信頼される学校~
広島の中学生が誤った生徒指導の記録が基で、自らの命を絶つという痛ましい出来事があり、世間を騒がしています。ネット上では、「学校側クソすぎる」「事実上の殺人だろ!」と学校に対する批判が殺到¬しているそうです。学校(教育)の信頼を根底から揺るがす事件が起きてしまいました。
マスコミの一方的な報道なので、真相はどうなのか分かりませんが、こうなると学校に弁解の余地はありません。“対岸の火事”ではなく、真摯に受け止めて教訓にしなければなりません。
保護者が学校に対する不信感と同時に、教師も保護者に対して思っていることもあるでしょう。
健康診断で、「肋骨の骨折が自然治癒している跡があります。何か心当たりはありませんか?」と言われた先生がいたようです。また、ぐっと奥歯を噛みしめて我慢することが続き、歯がガタガタになり治療することになった先生もいます。身を削って毎日の指導に当たっている先生に対して、理不尽な要求をしてきたり、連絡もなかなか取れない保護者もいます。教育の難しさを感じます。
さて学校評価について、過日学校評議員さんとPTA役員さんに示し、ご意見を伺いました。総じて、北小の先生方には、よくやってもらっていると高評価をいただき安堵しているところです。
先生方の評価で気になったのが、「校長先生には、きちんと挨拶するが、他にはしていない。あいさつや礼儀が身に付いていない。」という反省があったことです。
ある学校の研究会に参加したときのことです。「この学校の子って、廊下ですれ違っても誰もあいさつしないよね。」「だって先生だってしないもの!」と話している参加者のひそひそ話を聞いてしまったことがありました。逆に、「さすがだよね。みんな礼儀正しいわ。これだもの学力が全国平均以上になるわ!」と感想をもらす研究会もあります。評価は他人がするものなのだと改めて知りました。
学習ルールや基本的な生活習慣を身に付けるには、教職員の共通理解と全校的な取組の徹底が必要です。このことを学校評価で指摘する先生が一番多かったように思います。特別な支援を要する児童のいる学級は、どうしても落ち着きがなく、学習のルールや基本的な生活習慣が身に付いていないように感じます。その原因や解決を家庭に押しつけることなく、学校の課題として取り組むことが大切です。次年度の研修テーマは、まさにここにメスを入れたものです。「当たり前のことを当たり前にする」「凡事徹底」の実践が学力向上につながるものと確信しています。
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