2019年3月4日月曜日

花だより ムラサキケマン ネコヤナギ 論点整理から見る「アクティブ・ラーニングとカリキュラムマネジメント」


 論点整理から見る「アクティブ・ラーニングとカリキュラムマネジメント」
 校内研修は、研修部から研究内容や研究方法が示され、資料提供があって、それに基づいて研修を進めるという受け身の研修パターンがどの学校でも行われているように思います。そんな受け身の研修ではなく、研修部から示されたテーマに沿って、「自分ならこうする。この機会に勉強してみよう!と思うこと。」これがまさに今、求められている「アクティブ・ラーニング」だと思うのです。教師がアクティブ・ラーナーにならずして、授業のアクティブ・ラーニングなど存在しません。
 さらにアクティブ・ラーニングだけ取り上げると単なる方法論だけになってしまいます。そうではなくてカリキュラム全体を考えて、なおかつそれをマネジメントしていくことが重要です。
 子どもたちの資質能力を育むうえで、大事なのは「どのように学ぶか」であり、主体的・対話的な深い学び(アクティブ・ラーニング)です。これは学習活動の外形ではなく、授業において子どもたちがアクティブ・ラーナーになっているかどうかです。
 つまり、クラスで、ただ座っているだけの「お客さん」が一人もいない授業。すべての子どもがそれぞれの観点や力量に応じて必死に考え、取り組んでいる授業です。力量のある先生は、これまでも習得・活用・探究というプロセスを見通して授業をしたり、子どもたちに自らの学びを振り返らせたりする中で、子どもたちに必死に考えさせてきました。それを個人芸にとどめず、後輩や同僚に伝え、共有して「横展開」させることが求められています。
 子どもがアクティブ・ラーナーとなるためには、先生自身も教職のプロとしてアクティブ・ラーナーにならなければなりません。
 「これをすれば絶対大丈夫」、「これ意外にはない」という「型」にとらわれる授業をするのではなく、常に最適な指導方法を組み合わせながら、先生自身がアクティブ・ラーナーとして授業を組み立てていくことが大事です。
 カリキュラムマネジメントは、管理職だけの経営の問題ではありません。毎日の授業、学級経営をしている先生方に関わる「自分事」です。アクティブ・ラーナーになるためには、自分の持っている時間や情報、教育内容をどう組み合わせていくかという、まさにマネジメントが必要なのです。「これしかない」と「型」に固執していてはいけない。子どもたちに育成すべき資質・能力を捉え直し、教科横断的な視点に立った指導の工夫・改善が求められています。
 しかし、現実はどうでしょうか? 生活科や総合においてさえも画一的に一斉的に何かをさせているという授業が圧倒的に多くありませんか?

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