2019年7月15日月曜日

花だより ネムノキ ジャガイモの花 通知表が変わります


 観点別3段階評価と所見(記述)を組み合わせた若松小オリジナルの通知表
通知表の変遷 私の祖父母の時代の「甲乙丙丁」から父母の時代「優良可」、そして、私の時代には「5・4・3・2・1」の相対評価した。相対評価では、「5」は学級の上位7%(45人学級では3~4人)と決まっていて98点とっても、上に100点が3人いたら「5」は付きません。また、80点でも上にいなければ「5がつくことになります。 
 私の娘の時代になると相対評価から絶対評価に変わりました。3段階評(例:「よい」「ふつう」「努力を要する」)では、目標に達していれば(例:85点以上)であれ人数に関係なく「よい」という評価になります。
 通知表は、一般的にこの絶対評価に個人内評が加味されています。個人内評価とは、絶対評価では、「ふつう」であってもその子の中では、「〇〇の部分は特にがんばっていると認める」という場合は、「よい」という評価を付けます。また、「よい」ばかりをつけるのではなく、「この子の能力からするとこの部分は、もっとがんばれる」と思れる場合は、あえて「ふつう」と付けて次に期待するということもあります。評価は決してその子に点数を付ける評定が目的ではありません。
 通知表は、学校での学習状況や生活の様子を家庭にお知らせするものす。次の指導にどう役立てていくかというのが最も大切なことです。また、学習の状況を客観的に把握して、どこをどう頑張ればよいかということがわかるものでなければなりません。その方法について(通知表の形式)は、各学校でそれぞれ工夫しているところです。若松小ではこれまで全て記述式でしたが、2学期制になって通知表が年2回になることから、より分かりやすい通知表に見直すことにしました。
 評価の仕方だけでなく、学習内容・指導法が変わってきました。指導と評価は一体のものです。
 ◎観点別評価:「算数」の例で説明します。
    4観点:「関心・意欲・態度」「数学的な考え方」「表現・処理」「知識・理解」
 これまでは、「かけ算九九ができる」とか「2ケタのたし算ができる」「図形の面積を求めるこができる」など「知識・理解」や「技能」を中心に評価してきました。ところが「たし算九九がきる」ためには、まず、「勉強しよう」とか「かけ算九九は、おもしろそうだ。やってみよう!」「毎日唱えて覚える」といった「関心・意欲・態度」が大切です。次にいくら暗記してもそれを間違えずに使えないと意味がありません。それが「数学的な考え方」です。もちろん速く正確に計算ができることも大切です。それを「表現・処理能力」といいます。また、かけ算九九のしくみを理解していなければ覚えることもできません。それが「知識・理解」です。
 どの学習でもこの4つの観点で評価しています。(テストが左右半分ずつに問題が分かれていて【表現・処理】【考え方】などと書かれているのをご存知ですか?あれがそうです。)
 この4つの観点は、ただ単に、たし算やかけ算ができるかどうかではなく、長さを測ったり、面積を求めたりすることも含めた算数の力として指導しています。ただし、これを3段階で評価するだけでは、何がどうなっているのか保護者の皆さんに伝わらない部分もありますので、その部分をこれまでの所見(記述)で補うことにします。
  例)「表現・処理」で「よい=◎」と評価された子の場合の所見では、「かけ算九九をすべて確実に唱えることができました。どの段でも、また逆からもすらすら唱えることができます。・・・」とよい点が記されます。
 また「努力を要する=△」と評価された場合の所見では、「かけ算九九の表を苦労して作るこができました。その表で九九を唱える練習をして、順番に唱えることができるようになってきました。さらに逆からも言えるように、繰り返し練習することを助言しました。」と、どこにつまずきがあるか、それに先生はどんな指導をしているのか具体的に分かるような記述方法を考えています。
 観点別3段階評価と記述式の合体により、よりお子さんの学習の様子が具体的で分かりやすい通知表になるようこれから先生方で検討を加えていきます。

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