≪初任者研修資料≫ 「支援」と「指導」について
画一的な一斉指導から「支援」という言葉が出てきて20年以上になります。はたして授業はどう変わったのでしょうか?
「指導」から「支援」へ、教師の意識の変換は容易ではありませんでした。ところが20年経って、「子ども主体」「子どもが主役」の授業づくりの中で、指導することを怖がり、指導すべきことをしていないのではないか?という指摘もあります。
支援>援助>指導>指示 ~自分の授業を振り返る~
1 教え込み型~一方的な講義型で援助も支援も見られない。
2 放任型~やらせっぱなし、活動は拡散し、ねらいからかけ離れていく。
3 自己満足型~教師は子ども側に立って授業を構想し、実践に努めているが、授業は「もどき」である。
4 臨機応変柔軟型~ガキ大将的支援法と黒子的支援法を兼ね備え、子どもの実態と状況に合わせて使い分けるタイプ。
よい授業をするためには優れたセンサーが必要
優れたセンサーとは、深い児童理解と実践の積み重ねによって高められる。高く広くアンテナを張り、全体の動きを素早くキャッチする。
「支援」とは、戸惑ったり、つまずいたり、困っている子、そんな子どもに、そのよさを見つけて、認めてやったり、励ましてやることで、やる気と自信を持たせることです。
ところが、教え込まないで見守る。待つ、励ますことが支援だと思っている教師が多い。支援の中には、指導も指示もあるのです。
≪支援の種類≫
「感動する」「認め励ます」「見つめる」「刺激する」「助言する」「共に活動する」「全体化する」「待つ」「見守る」
▼やり方がわからない子に「励ます」だけの支援をしても無駄です。▼理解力のある子に「助言」は必要ありません。▼一人で学習が進められない子に「見守る」という支援もないでしょう。
適切な支援をするためには、優れたセンサーを持つことです。優れたセンサーはただ経験を積めば持てるものではありません。不断の研修の積み上げです。
0 件のコメント:
コメントを投稿