2019年7月18日木曜日

花だより エゾスカシユリ 3歳までに脳の発達が決まる?


  “尾木ママの『叱らない』子育て論”
 3歳までに脳の発達が決まるは「真っ赤なウソ」 
 今のママたちは、情報を鵜呑みにしがちです。たとえば雑誌に≪脳の発達は3歳までに決まる!≫なんて書かれてあったらもう大変!「うちの子も3歳までにトレーニングさせないともう終わりだわ!」そんなママは極端に考え過ぎです。◆もし本当に3歳までに脳の発達が決まるのであれば、これから小学校に入学する子どもはどうしたらいいのでしょうか?◆『ホンマでっかTV』でご一緒していて、ぼくが尊敬する脳科学者の澤口俊之先生は、「子どもが生まれすぐ20分くらい母親に抱かれるというのは、脳科学的には非常に効果がある。」とおっしゃっています。これは人は信じていいものだという“基本的信頼感”を形成する上で不可欠だと思うもので正しいことです。しかし、実際そんなふうに抱かれていない子だって多いはずです。そこでどうするか、これが大切です。ここからが教育学の出番です。◆最近は、ママのお腹の中にいるときから、胎教だとか言って、ママが英語の音楽を聞いたり、英語のドラマを見たりしているけれど、そんな作られて早期教育観というのは間違っています。真っ赤なウソです。◆確かに、“三つ子の魂百まで”とあるくらいで、幼児期の体験や子育てが多かれ少なかれ影響を及ぼすのは確かです。でも、それが一生を決めてしまうようなことは決してありません。◆子育てに手遅れはありません。「いくつになっても、学び直しも、育て直しも、成長もできるのです。◆そうでなければ、生きていく希望がなくなってしまいます。ひと昔前だったら、「あんたなんか、ほったらかしで育ったけれど、立派に育っているじゃないの」と迷っているママを、近所のおばさんやおばあちゃんがアドバイスをくれたりもしましたが、核家族の今は、ママ一人で全責任を感じて、うまくいかないのは自分のせいだと思いがちです。だから、情報に頼ったり、不安に思う気持ちも分かります。情報に不信感を持てというのではなく、正しく認識することが大切です。
 他人は他人。あなたなりの感覚、良識で考えていいのです。理屈や理論じゃなくて、もっとシンプルにうんと子どもを愛してあげたらいいのです。3歳の子どもが欲しいのは、ママの愛なのです。


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