中国人の強か(したたか)さ
尖閣問題で 鄧小平の言葉 (1978年 記者会見の席上)
「尖閣諸島を中国では釣魚島と呼ぶ。名前からして違う。確かに尖閣諸島の領有問題については中日間双方に食い違いがある。国交正常化の際、両国はこれに触れないと約束した。中国人の知恵からしてこういう方法しか考えられない、というのは、この問題に触れるとはっきり言えなくなる。こういう問題は一時棚上げしても構わない、次の世代は我々より、もっと知恵があるだろう。皆が受け入れられるいい解決方法を見出せるだろう」と述べる。(会場から拍手がわき起こる。)
欧米的なはっきり白黒つけるディベートのような討論に対して、この鄧小平の言葉は、実に東洋的な解決・判断の仕方です。人間社会において特に政治の世界では、割り切れないことが多いものです。トップリーダーの賢明な判断かもしれません。非常に成熟した大人のものの考え方だと思いますが、中国にも鄧小平のような大物政治家がいなくなったのでしょうか?
学校現場でもこの尖閣問題と似たようなことがあるように思います。ただし、曖昧で玉虫色の決着は、大人の成熟した知恵と判断が条件となることを忘れてはなりません。非常に遠回しの言い方をしていますが、「校長は何が言いたいのか?」と思うでしょう。賢明な先生方には、行間を読み取り、相手の心を推しはかる想像力を発揮してみてください。
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