2020年1月8日水曜日

花だより 自己責任 テンドロビウム

自己責任
 大人は、子どもを危険からできるだけ遠ざけようとします。落ちたらいけないと池に柵を巡らせたり、けがをするからと遊具器具を撤去したりします。
“転ばぬ先の杖”はもちろん大切ですが、あれもこれも危ないと、事前に危険の芽を摘むことが、危険を察知して回避する能力や注意力を鈍らせ、逆に事故を招いていることもあるのではないでしょうか?
 世の中にはいたるところに危険が潜んでいます。その全てを事前に取り除くことは不可能です。とすれば、大人がすべきことは、危険の芽を摘むことではなく、世の中の現実の姿を教えることです。
 自らの安全は、自らの責任で守るもの。そんな当たり前のことを大人から子どもまで誰もが忘れてしまい、安閑と日を過ごしてはいませんか。そして、事故が起こると、他に責任を転嫁する。そうした姿がいたるところで最近見られるようになりました。“自己責任”この言葉を改めて心に刻みたいものです。

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