2020年1月9日木曜日

花だより 恋文 寒椿



 ~恋 文~ 全校朝会で
 「今、皆さんは『書く』勉強をしています。大きくなったら、素敵なラブレターが書ける人になって下さい。素敵なラブレターを書くためには、どうやったら相手に気持ちが伝わるか①文章の構成を考えること ②言葉をたくさん知っていること ③字を間違わないこと ④ひらがなばかりだと笑われます。漢字を覚えること ⑤そして、何より大切なことは、誰かを好きになることです。 
 それでは、ここで素敵なラブレターを紹介します。
 先日、お会いして以来、あなたの顔を忘れることができません。
 ぼくは、昔から女の人と話すのが苦手でした。ところが、あなたと話していると一行に疲れません。むしろ、心がウキウキする感じがします。これほど自分にあった女性が他にいるとは思えません。
 今すぐにでもプロポーズしたいところですが、ぼくの一方的な気持ちをあなたに押しつけることになります。それでも、どうかぼくと結婚を前提にお付き合いしていただけないでしょうか。そして、ぼくという人間をあなたによく知ってもらいたいと思うのです。よいお返事をお待ちしております。

《返 信》 
 あなたの気持ちは、前々から何となく感じておりました。
私も以前から、あなたに好意以上の感情を持っておりました。あなたのお言葉がどれほどうれしく感じたことか、大げさではなく、天にも昇る気持ちでした。汗だくになってプロポーズするあなたが愛しくてなりません。
 私を選んでくださってありがとうございました。あなたと一緒にこれからの人生を歩んでいける喜びを、今、噛みしめています。

 全校朝会が終わって、ある子が校長室に来て言いました。「校長先生、ラブレター書くのうまいね!」
「これは、校長先生が書いたんじゃないからね!」
「えっ!それじゃ、〇〇先生かな?」
ある女の先生が言いました。「プロポーズは、メールじゃイヤだけど、目の前で言って欲しいです。」(そういう男性が早く見つかることを願っています。)

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