2020年1月22日水曜日

花だより 焼酎は「小宇宙」 オンシジウム

鉢は大きければいいというものではない
「鉢が大きければ、根を張ろうとして葉や茎を大きくしようとしない。すると花も咲かない。今は冬で植物も休んでいる時期、水は2週間に一度くらいで十分。過保護にするのは良くないですよ。」と花屋さんに言われました。水さえやっていれば元気に育つと思っていたら大間違いです。植物の種類によっても育て方が違いますが、たとえば「クンシラン」、大事に育てて大輪の花を咲かせたいと思ったら、それに合った鉢を用意して、成長に合わせて鉢を変えていかなければなりません。それにしても子育てと相通じるところがあるように思いました。
 焼酎は「小宇宙」
             薩摩酒造(株)常務取締役  鮫 島 吉 廣 氏
 焼酎は、ウィスキーと同じ蒸留酒でありながら、不思議な酒である。とりたてて華やかな香りや濃醇な味わいがあるわけではない。それでいながら、生活の酒としてしっかり存在感を持っている。自分の好みに合わせて割って飲み、どんな料理にも合う。お湯で割っておいしさが増し、酔い覚めがいい。焼酎が九州の地酒にすぎなかったころ私は入社したが、これほどの焼酎ブームが来るとは想像もしていなかった。「針の穴も近づければ世界が見える」ちっぽけな穴も、目を近づければ広く豊かな世界が見えてくる。焼酎は小宇宙(しょううちゅう)につながっていた。

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