2020年11月30日月曜日

花だより 一流選手が持つ「臭覚」 ハナカタバミ

 

 一流選手は、独特の【嗅覚】(センス)を持っている。
 「楽天イーグルスから、メジャーリーグで活躍している田中マーくんの成功の要因は、力を入れるところと抜くところを覚えたことにある。プロの一流選手になると、臭覚みたいなものでそれを感じることができる。これは教えられてできるものではなく、その人の持っている野球センスで、言葉ではなかなか説明できない部分なのです。」と解説したのは、ソフトバンク監督工藤公康氏です。
 これは教師にも当てはまります。教師の仕事は、経験を積むことが大切ですが、児童理解や授業は、その人の感覚(センス)によるところが大きいのです。センスが良いとは、「判断力が優れている」「物の微妙な見極めができる。」「感覚が優れている」「細部の違いまで理解できる」の意味で使われます。このセンスは、持って生まれた部分と後から磨かれる部分があります。成績優秀な人が優れた教師というわけではありません。
《センスを磨く=研修》 研修とは「研究」と「修養」のことです。修養とは、学問を修め、人格を高めることです。しかし、教育のことばかり考えていても人格は高まりません。多くの人と関わり、さまざまなジャンルの教養を身に付けることです。


2020年11月29日日曜日

花だより 親子の横並び(同等)はよくない イチョウ

 

 親子の横並び(同等)はよくない
🤦‍♂️親がテレビを観ながら「勉強しなさい!」と言っても効き目はありません。がまん力を育てるためには、親もがまんすることが大切です。子どもが勉強しているときは、親はテレビを消すべきです。子どもにお手伝いさせるときは、自分は休んでいるのではなく別な仕事をすることです。
👀どんな集団にも秩序があります。秩序を維持するためにはリーダーが必要です。親は「そうだ、こうしよう」という方向を示すリーダーにならなくてはなりません。
😜横並びのグループは、何か問題が起こると右往左往するばかりでちっとも前に進むことができません。家族という集団の中で、親子が横並び(同等)になるのはよくありません。趣味や娯楽なら横並びで楽しめます。あるいは食べ物なら平等に分け合うことができます。しかし、何から何まで横並びだと、いざ問題が起こったとき子どもは親の言うことを聞きません。自分と横並びだと思っている親がお説教をしても子どもは聞き流してしまいます。
😒最近は子どもが「オッハー」と言うと、親も(先生も)「オッハー」と応える風潮があります。子どもが「オッハー」と言っても、親は「おはよう」と言うべきでしょう。毎朝「オッハー」「オッハー」とやっている親が突然「あれはいけません」などと言っても子どもは「何言っているんだ。」ということになってしまいます。
👍「おはよう」と答えれば、親は各上になります。家庭内でのリーダーは常に親であることを教える必要があるのです。「子どもに勉強しなさい。」と言いながら、自分はソファで寝そべって週刊誌を読んでいれば友だち関係(横並び)というより格下に見られます、あんな親の言うことを聞いても仕方ないというふうになってしまうのです。これでは子どものがまん力を鍛えるどころではありません。


2020年11月28日土曜日

花だより その行事何のため 教師の自己満足? キチジョウソウ タラバガニ

 

  その行事何のため 教師の自己満足?(教育評論家の意見)
 たとえば、卒業式ひとつとっても、かなり準備に時間をかけているが本当のいいのでしょうか?それがすべて悪いとか、無駄だとは申しませんが、もう少し簡略化したり、短縮したりできることもあるのではないか?
 在校生が「お兄さん、お姉さん ありがとう!」と呼びかけをします。あれは要るのでしょうか?わざわざ式典で半ば強制的に言わせるのがどうなのかという点と、それなりに練習等でも時間がかかっている点です。
 「ありがとう」は、言いたい子が式のあとで個別に言えばいいのではないか、たいていは担任の先生が書いた台本を児童が暗唱しているだけでしょう。主体的ではありません。
 行事をはじめ各教育活動が、「そもそも何のためにあるのか?」というところを再確認すると、今のままで本当にいいのか、考えていけると思います。やること自体が目的化していないでしょうか。
《修学旅行はどうでしょうか?》
 実際のところは、「修学」よりも「旅行」のウェイトが大きくなっていたりはしないでしょうか。単に観光名所やテーマパークに行って楽しかったというところがメインになっていないか心配ですし、準備や当時の負担も相当なものです。
 ある先生は「修学旅行は思い出づくりです」とおっしゃいました。「素敵な思い出ができるのはいいことだと思いますが、でも、学校は旅行会社ではないですよね。」と申し上げました。
 修学旅行のもう一つの問題は、家庭の経済的負担の重さです。中学校、高校なら5、6万円~10万円前後まであると聞きます。都内の公立小学校でアルマーニの制服が8万円という報道があり、話題になりました。制服は何年も着れますが、修学旅行は数日で使い切ってしまいます。なぜ、修学旅行は高いという問題を学校内で話題にならないのでしょうか。
 例年そのくらいだからということで、十分検討することができていなかった。それに、高いと感じても、保護者の中には言い出しにくい方もいるかもしれません。そのあたりも学校はよく考えるべきです。






2020年11月27日金曜日

花だより 子どもや保護者が教師に求める「けじめ」 アザトウナ 蜜柑

 

 子どもや保護者が教師に求める「けじめ」
《1:授業の終了時間のけじめ》
 教師は、生徒に厳しく時間厳守を指導します。一方、教師の時間厳守はどうなっているでしょうか?
 子どもからの不平不満の一番は、終了時刻が過ぎても授業が終わらないことです。自由に過ごせるわずかな休み時間を奪われるからです。
《2:職員室での飲食に「けじめ」を!》
 学校で子どもたちは、勝手にお菓子を食べたり、ジュースを飲んだりすることはできません。遠足で子どもたちが浮かれるのは、学校生活の中で自由におやつを食べられるという非日常体験ができるからです。
 ところで教師は?職員室でお菓子を食べたり、コーヒーを飲んだりしている学校も多いはずです。飲食をすべて禁止すべきだとは言いませんが、休み時間や放課後など、子どもたちが職員室を出入りする時間帯だけでも控えるべきです。
《3:言葉遣いに「けじめ」!》
 子どもが教師に「ため口」をきき、ぞんざいな言葉で話しかけてきたら、教師は言い直させるはずです。しかし、逆に、子どもに対する教師の言葉遣いが問われるケースは稀です。
「来い!」「急げ!」「この野郎」「バカ」…など、聞くに堪えない言葉遣いをする教師を見たことがあります。こうした教師は例外でしょうが、子どもや保護者は「丁寧な優しい言葉で話してほしい」と言葉遣いの「けじめ」を求めるものです。
《4:机上の整理・整頓に「けじめ」を!》
 「机の中やロッカーを整理・整頓しろ!」と注意しますが、職員室の机上は、書類や本が散らかっていて教頭や校長から注意を受ける教師もいます。整理・整頓の「けじめ」が求められています。
《5:教師の服装にも「けじめ」を!》
 「ズボンを下げて『腰パン』にしたり、靴のかかとを踏みつけたりすると注意される。Tシャツ短パンで授業する先生もいるのに」子どもや保護者からこうした「服装のけじめを求める」意見を聞いたこともあります。
 自分の言動を振り返り、良くない点は改める。こんな教師の姿勢こそ、生徒指導の第一歩だと思います。




2020年11月26日木曜日

花だより 過保護や過干渉はやめる 見守る勇気・待つ勇気を持つ サフラン

 

  ~過保護や過干渉はやめる 見守る勇気・待つ勇気を持つ~
🤷‍♂️少子高齢化が進み、子どもと年寄りが威張っていると言われています。共働きが増え、一人っ子が多く、それも0歳児から施設に預けられ、子どもと接する時間が少ないせいか、どうしても甘やかす傾向にあるようです。
😒子どもの進む先の障害物を先回りしてどけたり(過保護)、一歩一歩にあれこれ指示をしたり(過干渉)していることが原因かもしれません。子どもが好きな物を見つけるまで待ち、できるだけ子どもの力を信頼し、それを見守り、力づけることが大切です。あれこれしないで見守ることは、モノを買ってやったり、何かをしてやったりするより、ずっと難しく愛情がいることです。
👀また、親は自分が子どものために考えたことは正しいと思いがちですが、必ずしもそうとは限りません。自分の思いや考えを押しつけるのではなく、まず子どもの言い分をじっくり聞き、子どもの気持ちをしっかり受け止めてから、一緒に考え一緒に学んでいく姿勢が大切です。子どもが自分で考え、勇気をもって行動し、達成感を味わう、または失敗から学び強くなるチャンスを子どもから奪わないようにしてあげることです。自分で考え、自分で行動できる人に育てる。自立を支援することが親の務めです。(「イキイキ子育て」より)
 
  


2020年11月25日水曜日

花だより AIが子どもたちの将来を奪う? 楓

 

 AIが子どもたちの将来を奪う?
 大きな社会変化は起きています。アフターコロナは、さらにそのスピードが増すそうです。グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック、中国のファーウェイ、アリババといったテクノロジーの巨大企業が、地球規模とも言えるようなビックデータを集め、恐るべき資金集積力を活用し、コンピュータサイエンス・テクノロジーに巨額の資金をつぎ込み、これまで想像もつかないようなネットワーク化された社会を構築しようとしています。
 2030年代あるいは2040年頃に汎用AIが出現するという予想があります。そうなれば人間の労働の多くはAIによって代替されてしまうと言われています。その兆候はすでに始まっています。2030年以降には、その規模が半端なものではなくなります。ドローンや自動運転が普及すれば、運転手は必要なくなり、小売業だけではなく運送業にもほとんど人はいらなくなります。コンビニも無人化になりそうです。
 今の子どもたちが社会に出たときにAIに職を奪われてしまう危機感をつのらせています。弁護士、税理士、医師などの一部の仕事もAIで代替可能なことは、今でもすでに指摘されています。技術進歩が経済成長と雇用の減少を生み出すのは普遍則です。
 汎用AIが出現する2030年以降、「需要不足による失業」が増加し、AIに代替えできない仕事を持つ人が労働可能人口の約1割になり、残り9割は仕事がなくなってしまう事態になってしまいます。それを21世紀における新たな「役立たず階級」の出現として危惧している歴史学者もいます。また、AI社会では、企業が淘汰されていく危険も大きいと指摘しています。
「AIが絶対できないお笑い芸人になる。」と言った子がいました。「お笑いのネタもAIで考える時代になっているかも?」、「そしたらAIをつくる人になる。」と言いました。


2020年11月24日火曜日

花だより テレ東ベスト1番組 彼岸花

 



  日経スペシャル 「カンブリア宮殿」「時代の鏡」村上 龍
 番組の最後「編集後記」で村上 龍が何を語るか?これを楽しみに見ている。
11月19日は、「リサイクル革命」エコリング代表の桑田一成氏だった。
~テレビで見る東京の夜景はとてもきれいだけれど、その中で働いているのは、大企業のエリートたちだ。彼らに勝とうと思ったら、知名度も規模でも劣る私たちは、彼ら以上に働くしかない。
 いつか必ず大企業になって、彼らと同じように「東京の夜景を構成する一員になろう。」と昔はそう言った。
 しかし今、様変わりしてしまった。「大企業のエリート」は、本当に一握りの人たちになり、しかも将来に怯えている。
 エコリングは時代の中にいる。対価だけでなく、勿体ないという理由で、別の人に品物を譲る。「リユース」時代の鏡だ。~
😍作家なので文章は上手いのは当たり前だが、バックに流れる音楽も含めて、番組の余韻に浸る時間が何とも言えなく良い。テレ東ベスト1の番組だと思う。


2020年11月23日月曜日

花だより 今こそ「耐える力(我慢すること)」が大事 竜胆(リンドウ)

 

 今こそ「耐える力(我慢すること)」が大事 
🤦‍♂️どんなに文明が進歩しても、病気をはじめ、家庭の不和、仕事上のトラブルはつきません。人は、不運を嘆き、相手を責め、周囲を恨むものです。しかし、何かのせいにしている間は、本当の意味で問題が解決することはありません。
 どうしたらよいか、分からなくなると我慢できずにパニック状態になる子
 特に甘やかされ、わがままいっぱいに育った子どもは、何か思い通りにならないことがあると、たちまちパニック状態になります。しかし、世の中は一歩家の外に出ると、むしろ思い通りにならないのが当たり前です。誰しも学校、地域、職場と、世間の仕組みや周囲の人々と折り合いをつけながら人間的に成長していくものです。そのために学校があるのです。
 甘やかされて育った子に反抗期はないそうです。反抗期を経験せずに大人になると、社会に出て、ちょっと上司から注意を受けただけで音を上げて辞めてしまう若者が多いそうです。家庭や学校は、社会に適応できるように準備する場でもあります。そして、そのために欠かせないのが、「耐える力(我慢すること)」をつけてやることです。豊かな時代だからこそ、我慢することを覚えさせる必要があります。それが自分をコントロールする第一歩です。
👀生活にゆとりがなくなると自分のことしか考えられなくなり、相手のことを推しはかる奥ゆかしさとか謙虚さがなくなります。コロナ禍の今、まさに耐える力、我慢することが大事です。


2020年11月22日日曜日

花だより これからは一人一人に合った教育をAIがやってくれる? ピラカンサ

 

 
 これからは一人一人に合った教育をAIがやってくれる? 
 昔の職人さんは、師匠から「見て覚えろ!技を盗め!」と言われたものです。一人前の職人になるのに10年の修業は当たり前でした。手取り足取り(細かいところにまで行き届いた世話をするさま。何から何まで丁寧に教えるさま)教えてもらうことはありません。しかし、今はそんな時代ではありません。学校では集団の中での学習効果を期待されます。それはそれで効果はありますが、技術(スキル)を身に付ける最も効果的な方法は、個人レッスンです。現在活躍している野球選手やプロゴルファー、卓球の選手などのスポーツ選手は、子どもの頃から、親の手取り足取りの個人指導によって、超一流になった選手がいます。
 これまで学校では、1つのクラスに複数の教員が入って指導したり、少人数に分けて指導(習熟度別)したり、場合によっては“個別指導”もしてきました。しかし、これから導入されるICTを活用した教育で、教育内容は劇的に変わります。
 ベテラン教師の経験と勘でやっていた授業をAIを使って効率よくやるようになります。PCを使いこなす若い教師がベテラン教師の指導力を遥かに超えることでしょう。
 ただ教育では、ベテラン教師の子どもたちと毎日接することから生まれる勘(感覚)も大事なのですが、その勘もAIは学ぶことができるのでしょうか?
 これだけ文明が発展しても新型コロナウイルスの感染を食い止めることができていません。AIの言うとおりに人は動かないようです。

2020年11月21日土曜日

花だより 三回忌と遺品整理 リュウノウギク

 

  三回忌と遺品整理
🤷‍♂️母の三回忌が過ぎ、箪笥のものを整理した。着物や洋服が山のように出てきた。捨てるのも勿体ないと思い、大手リサイクルショップに持って行った。見るなり、「全部で○○円ですね。」と言われたので、「それならいいです。」と持ち帰った。知人から個人経営の店を紹介されあまり期待をせずに大きな風呂敷3つ分を背負い行ってみた、年配のご婦人が着物一点一点、物差をあてて丁寧に見てくれた。「お母さまは、小柄な方だったんですね。今は、着物としては売れなくて、ほとんど生地にほどいて売るので、良いものでも高く買い取ることができない。」と言われました。それでも大手リサイクルショップの何倍もの価格で引き取ってくれました。
 コロナの影響でお葬式がすっかり様変わりしました。受付で香典を渡し、お焼香するだけになりました。3回忌の法要でお寺さんが、コロナでお葬式のスタイルが一変するのではないかと言っていました。
 お寺さんのお説教を長くて眠たくなるという人がほとんでしょうが、実はとても良いことをお話しされているのです。
 心遣いが種まき 耳は聞いて喜ぶ   目は見て喜ぶ 口は人をほめて喜ばせ
   手足は、働きによって 傍々を楽にさせて 喜ばす
    喜びの種は 喜びの実となって 我が身に返ってくる
 慎(つつし)みはゆとりの心から  
 👀肥大した欲望が、個人を、人類を押しつぶしかねない今日の世相です。感情をコントロールできない短絡的な行動(最近の悲惨な事件)に唖然とするばかりです。
  今は「慎み」という言葉は、死語になってしまったのではないでしょうか。慎みは我慢ではありません。弱気でもありません。心のゆとりから生まれてくるものです。
  目の前のことだけでなく、先を考える余裕、自分のことだけでなく、周りの人のことを考えるゆとりから出てくるものです。
  慎みある生き方が、結局のところ一番確かな、長続きする道だということを忘れてはなりません。豊かな時代だからこそ、子どもには、我慢することを覚えさせる必要があります。それが自分をコントロールする第一歩です。そのためにも、先ず大人が慎む姿勢をしめさなければなりません。  


2020年11月20日金曜日

花だより 幼稚園のお遊戯会 イワレンゲ

 

  幼稚園のお遊戯会
 今は、幼稚園と保育所が一体となった認定こども園が主流になりました。幼稚園といえば「お遊戯会」、衣装、小道具、メイクなど、親の力の入れ方が半端ではありません。ところが今年は、コロナ禍で取り止めたところもあります。楽しみにしていた親や祖父母は、残念がっていることでしょう。
🤦‍♂️出演する子にマイクを向けると「ぼくは、〇組の〇〇です。」ときちんという子もいれば、中には、恥ずかしく黙り込んでしまう子、おだって怒鳴り声で言う子とさまざま。それを見て、また観客席が盛り上がります。おだつ子は、遊戯もめちゃくちゃで好き勝手なことをして、舞台中走り回ります。
「親は、さぞかし恥ずかしい思いをしているだろう?」と思うと、そうでもないのです。
「うちの子、目立っているしょ。なかなかやるじゃん!」お友達のお母さんも「〇〇ちゃんは、個性的でいいよね。あれぐらいじゃないと…。」とあおり立てます。
 休憩時間、「〇〇、バッチリ!うけてたよ。よかった。最高!」と子どもを褒める。その子は得意になって、またおだちはじめます。
 そもそもなぜ幼稚園に入れるのでしょうか?
 幼稚園教育のねらいには、◎社会生活における望ましい習慣や態度を身に付ける。◎友達と一緒に遊びや仕事を進める楽しさを知る。◎友達とのかかわりの中で言ってはいけないことやしてはいけないことがあることに気付く。◎友達と楽しく生活する中できまりの大切さに気付く。などがあります。
 同年齢の子どもたちが一緒に生活する中で、わがままな行動をおさえ、社会性を身に付けること(ルールを守ること)ができるようにするのです。そのために、一緒に歌ったり、踊ったりします。
「個性のない画一的な子どもを育てればいい」と言っているのではありません。
🤩故中村勘三郎の追悼番組を放送していました。
 まだ、4・5歳の息子2人に踊りの稽古をつけている場面でした。お兄ちゃんが、カメラに向かってピースサインを出しました。すると「大事な稽古の最中に何をしている!」と頬に平手がとびました。歌舞伎という日本の伝統文化継承の厳しさを垣間見ました。中村勘三郎は、古典と現代劇の融合を図った新しい歌舞伎を創造した人物です。それは子どもの頃からの芸の基本があってこそのものです。
👀「群」は「羊のむれ」から生まれた文字です。虎などの強い動物は単独行動ですが、弱い動物は群れ(集団)で互いに助け合って生活します。そこにはルールがあり、そのルールに従わずに単独行動をすると、強い肉食動物の餌食になってしまいます。地球上で最も弱いの動物は、人間かもしれません。だからこそルールが細かく決められています。そのルールを学ぶために幼稚園や保育所、学校があります。そのルールを教える第一責任者は、親だということを自覚してください。


2020年11月19日木曜日

花だより 不登校とゲーム依存 ムラサキシキブ

 

  不登校とゲーム依存
 ゲームにはまっている子の多くが不登校になっています。なぜゲームにはまるのか?その実態を正しく把握する必要があります。
① 家からオンラインできる。
 自分の家から隙間時間にオンラインでゲームに参加することができる。
②協力して取り組む
 4~5人で協力して強い敵を倒したり、殺し合いの中で敵を倒して生き残ろうとする。しかも、ボイスチャットで話しながら、ワイワイ楽しく難しい課題をみんなで協力して達成していく。
③時間とお金をかけると強くなる
 YouTubeの「ゲーム実況」等で、最新情報を仕入れることができる。日々、新しい情報が共有されるので、時間をかけて研究すればするほど有利。また、ゲームに何度も参加すると経験値が上がり、強くなる。さらに、課金すれば有利なアイテムが獲得でき、強くなれる。少し前までの課金はクレジットカード等が必要でしたが、いまはコンビニなどでプリペイトカードを簡単に購入できる。子どもたちは小遣いやバイト代をそこにつぎ込む。つまり、時間とお金をかければ誰でも強くなれる。ここが非常に重要で、学校を休んででも強くなりたい子どもが出てくる。うかうかしていると敵も情報や新たな武器を得て強くなるので,油断できない。
④強い人は尊敬される
 ゲームが強いことは、子どもたちの中ではステータス。部活や勉強で賞賛を浴びるのは難しいが、ゲームの場合、時間とお金である程度達成でき、「レベル」等で強さは一目瞭然。さらに最近は、eスポーツと称した大会等も増え、その世界大会となると高額な賞金が出る。わかりやすいステータスが用意されているのです。 
 勤勉で研究熱心な日本人に、令和のゲームは適しているのかもしれない。不登校児童生徒の多くは、夜遅くまでゲームをして、昼夜逆転の生活をしている。毎日、好きなだけゲームをしているので、他の子どもたちより、はるかにゲームは強く、優越感に浸っている子が多い。「無理して行かなくてもいい。」そう思っている親が増えているのも心配です。            


2020年11月18日水曜日

花だより 「清々しさ」(品格)と「モンスター・ペアレンツ」 ウメバチソウ

 

 「清々しさ」(品格)と「モンスター・ペアレンツ」
 清々しさを「きよきよしさ」と読んで、話題になったサッカー選手がいましたが、その態度は、実に清々しいものでした。
 「品格」とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、稟とした清々(すがすが)しい心のもちようのことです。「品格」のない若いお母さんたちをあちこちで見かけるようになりました。スーパーマーケットで売られているぶどうを一粒とって、そのまま口に入れた子どもがいました。その様子を見ていたお母さんがこう言ったそうです。「あっ、ダメ。洗っていないから汚いでしょ!」
そばにいた店員が見かねて「そんなことされたら困ります。」と注意をすると「食べられて困るなら、きちんとラップして売って下さい。」と食ってかかったといいます。何かテレビの「スカッとジャパン」の出てくるような、何とも殺伐とした光景ですが、最近こんなお母さんがわりとたくさんいるようです。
「自分の子どもは悪くない。悪いのは周りの人たち」という理屈にならない理屈をふりまわして、子どもをかばっているお母さんたちです。
 「ぼく(わたし)悪くないもん」という未熟な精神状態のまま大人になってしまった人たちが、はたしてこの国を支えていけるかと考えると、気持ちが悪くなります。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。
 「品格」のある人間とは、しっかりとしたマナーを身に付け、きちんとルールを守れる人をいいます。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えられるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのが「しつけ」なのです。学校は、家庭でしっかりしたしつけがなされていることを前提にして運営されているのです。やっていいことと悪いことの区別を教えられるのは何をおいても家庭なのだということを是非わかっていただきたい。
 何でも悪いのは学校と決めつけてクレームをつける「モンスター・ペアレンツ」と呼ばれている親たちが問題視されています。
 アメリカでは「ヘリコプター・ペアレンツ」という言い方もあるそうです。ヘリコプターに乗って上空から監視するように学校を眺めていて、問題が生じるとサッと降りてきて学校に文句をいい、訴訟にもっていってしまう。
 いずれにしろ子は親を見て育ちます。モンスター・ペアレンツに育てられた子どもが清々しい品格を身に付けるとはとても思えません。マナーを身に付けない、そして、ルールを守れない子ども、わがまま放題で自由をはき違えた子どもが再生産されていくことになります。人に対する優しい気持ちや世の中のルールを教えるのは家庭しかありません。それを子どもに身に付けさせるのがしつけなのです。 「母の品格」より
 学校は、家庭でしっかりとしたしつけがなされているということを前提にして運営されているのですが、最近は違います。そうしたことまで、学校や幼稚園や児童センターが担うようになりました。








2020年11月17日火曜日

花だより 出しゃばる親 イソギク

 

 出しゃばる親(過干渉な時代)
            兵庫県尼崎市立大成中学校 教頭 桐山 勉
▼保護者の介入が当たり前の時代
 近ごろ、子ども同士の揉め事に、保護者がわが子を擁護するために介入してくるケースが増えました。
 片方の親が学校に乗り込み、教員に対して相手の子どもを一方的に非難し、時には「向こうの親に会わせろ!」と迫ります。
 子ども同士の揉め事は、双方に原因があるのです。こうした親は自分の子どもに問題があるとは考えずに行動します。我が子を守るために相手を攻撃することが、正義の行いであると信じ切っているのです。
▼不満の残る謝罪は大人への第一歩
 例えば、子ども同士がけんかしたときに学校でよくやるのは、事情を聞きとった上で互いに謝罪させて、「仲直りしなさい」と指導する対応です。
 このとき、子どもは「先に悪口を言ってきたのはあっち」「殴ったのはあいつが先」などと不満を抱えつつも、その気持ちを抑えて謝っています。
 相手を許せない気持ちと折り合いをつけながら謝罪する経験は、とても大切です。社会に出れば、多少の不満があっても謝らざるを得ないことは多々ありますから、子ども同士のケンカの収め方は、このような出世術を身に付ける良い機会だと言えます。この後で保護者に連絡をしておしまいという決着のつけ方でした。
▼子どもの揉め事に親が出てくる
 ケンカに限ったことではありません。子どもは自分の悪いところを都合よく脳内変換(自己防衛本能)しながら、学校で起こった出来事を家庭で話します。
 客観的に物事を判断できる大人や子育て経験が豊富な親であれば、子どもの話に「ちょっと嘘が交じっている」「大げさだな」と冷静に聴くことができます。
 ところが最近は、親が子どもの不満や言い訳を真に受けて、「相手の子をもっと指導すべきだ」とクレームをつけてきます。昔は、子どもの揉め事に親が出るのは恥ずかしいという風潮がありましたが、いまは我が子の不満を代弁することが親の努めのようです。
▼過干渉で育った子どもたち
 午前11頃に、保護者から一本の電話がありました。「私が寝過ごしてしまい子どもを起こせなかったので、遅刻してしまいました。いまから行かせますが、子どもが担任に『どうして遅刻したの?』と聞かれるのが恥ずかしいと言うので、教室では聞かないでやってほしい。」と話されました。
 ちなみに、この子は中学2年生です。起こしてもらえなくても自力で起きられる年齢ですし、親が先回りして連絡するほどの内容ではありません。これほど小さな不安まで親が取り除くことは、子どもの成長に悪影響を及ぼすと考えないのが不思議です。
 このような育てられ方をした子どもは、話術や交渉力などが年相応に育っていません。それが、ますます他者と揉める要因になり、さらなる親の介入を引き起こします。
 また、意に沿わないことは親が解決してくれるので、このタイプの子は自分の意見が通らない相手と関係を築くことが苦手です。そのため、自分に服従してくれる年下の子と遊ぶ傾向にあります。
▼相手の気持ちを考えさせる
 過干渉の親が増えた今、自分の気持ちは相手が汲み取ってくれるものと考え、トラブルを起こす子どもが大勢います。ただ、彼らは他者の気持ちを考える習慣が与えられなかっただけで、それを具体的に指示してやれば、これから成長する可能性も十分あります。
 例えば、トラブルが起こったとき、本人の気持ちを聞くよりも、「相手はどう感じたと思う?」という問いかけを重視することです。過干渉の親に育てられた子には、相手の気持ちを意識する問いかけが大切です。


2020年11月16日月曜日

花だより 東大王 ミセバヤ

 


  東大王
 「かきいれどき」を漢字で書くと?
 最近はテレビをつけるとやたらとクイズ番組が多い。林先生や元東大王の井沢拓司さんを見ない日はありません。
 超難問クイズにはついていけませんが、中には、私たちの生活の中にある疑問を分かりやすく解説してくれる林先生には好感が持てます。
 お店などで売れ行きがよく、最も利益の多い時のことを「かきいれどき」と言います。さて、この言葉を漢字で書くと?(ワープロだと一発変換ですが)、A:掻き入れ時、B:夏季入れ時、C:書入れ時。正解はCの「書入れ時」です。帳簿の記入に忙しい時だからです。今は、手書きではなく、パソコンに入力する時代ですが・・・。イメージ的には、「掻き入れ時」と思いがちです。
「学校の書入れ時はいつだろう?」とある先生に聞くと「毎日です。」と言われました。 
 つくし(土筆) スギナにくっついて出てくる事から、「付く子」、袴の所でついでいる様に見える事から、「継く子」となった説が有力である。「つくしんぼ、つくしんぼう」ともいうそうです。
 🤷‍♂️家庭学習の漢字の書き取りで、1年生が「土筆」とか「山茶花」、「薔薇」など超難しい漢字を書いて提出したら、先生が「1年生で今習っている漢字を書きましょう。」と赤ペンを入れてきたそうです。
 超難問クイズに挑戦する東大王に憧れて書いたのだとすれば、そのことを褒めてほしかったと思います。勉強とはそういうものでしょう?その子は、鈴木 光さんが好きだと言っていました。 


2020年11月14日土曜日

花だより 土曜警備の五十嵐さん さわやかに、さりげなく、さいごまで ダルマギク

 

  土曜警備の五十嵐さん さわやかに、さりげなく、さいごまで
 土曜日、学校に行くと駐車場に高級車が停まっていました。土曜警備(土曜休日の午前中勤務)の五十嵐さんの車です。退職後、魚釣りや菜園づくりなど勝手気まま悠々自適な生活をしていたそうですが、シルバー人材センターから、「学校警備の仕事をしてみませんか?」と誘われ、子どもたちのために何かお役に立てればと思って引き受けたそうです。
 中庭の草取りをしていると、「校長さんが、休みなのに出てきて草取りをするんですか?私がやっておきますから、いいですよ。」職員室前の観葉植物の水やりをしていると、「校長さん、この“金の鳴る木”は、剪定しないとダメだね。任せてもらえるのならやっておきますよ!」と言ってくれます。本来は警備の仕事なのですが、用務員さんのように働いてくれます。
 秋になると中庭は、桜、カエデ、イチョウの落ち葉でいっぱいになりますが、土曜日毎に五十嵐さんがきれいに掃除をしてくれます。
 高く伸びたサボテンが、茶色になって枯れてきたので、切って捨てようか?と思っていたら、「校長さん、いやいやまだ大丈夫だ!」と言って、家から立派鉢を持ってきて、支柱を立て、肥料を足して甦らしてくれました。
 校長室に天井まで届きそうな「青年の木(ユッカ)」がありました。大きくなりすぎてバランスが悪く、倒れそうになるので、夏休みに上の枝を切りました。「校長さん、植物には『生きる力』があるんだよ。大事に世話をしたら、新しい芽が出てくるかもしれない。」と言われて、切った枝をハウスの中に植えて水をやっていましたが、一向に芽は出てきません。それでも辛抱強く水やりを続けていました。すると9月の末になって、新芽が出てきました。11月に入り、気温が下がってくると、ハウスから校舎の中(日当たりの良い、暖かい場所)に移しました。それから芽がぐんぐん伸び出しました。植物の『生きる力』は大したものです。感動しました。
 全校朝会でこの話をしました。「みんなが大きく成長するのは、何が大切ですか?」と問うと「栄養のあるモノを食べることです。」と答えた子がいました。「その通りです。そして、植物と違って人が大きく成長するために必要なのは、ご飯を食べるだけでなく、学校で勉強することです。このことを教えてくれたのは、皆さんは会ったことがないと思いますが、土曜日に学校の警備に来ている五十嵐さんです。」
🤩五十嵐さんは、学校が休みの土曜日の勤務です。ほとんどの人は五十嵐さんのことを知りません。ボランティアで大切なことは、人の為に尽くす、報酬を求めない、継続して行う、(さわやかに、さりげなく、さいごまで)だと言います。五十嵐さんを見ていると、この通りの人だなあ!と思います。皆さんの知らないところで、北小を支えてくれている人がいます。


2020年11月13日金曜日

花だより 今年の教育関連ニュースの見出し ヒマラヤスギ

 

 教育界の最近の動き(教育関連ニュースの見出しを抜粋)
 今年の流行語大賞が話題になるころとなりました。今年は激戦になりそうです。教育界もまたいろいろなことがありました。ニュースになった見出しを拾い出してみました、
1 小学校の教科担任制、高校普通科の多様化で教員に求められる資質・能力
2 学校説明会もオンライン広がる。
  自宅いながら情報収集、学校は情報提供こまめに
3 パソコン一1人1台時代 情報モラルますます重要
4 授業もテストもパソコンやタブレットでやる時代に
5 コロナで家計と学力、格差が心配
6 新学習指導要領が4月から小学校で全面実施
 「知識・理解・技能」から「思考力・判断力・表現力」へ
 英語の教科化、プログラミング教育の必修化が目玉だったが、コロナで吹っ飛んだ!
7 先生の仕事「魅力」はあるの?
  採用試験3倍割れ(小学校1.7倍) 優秀な教員の成り手が減っている。
8 教員の働き方改革
  時間外は留守番電話、部活の休日、学校閉庁日の設定(夏休み期間中と年末年始)
  休日の部活動主体は「学校」から「地域」へ 
  家庭訪問の見直し、学校行事の精選、校務支援システムの活用、
  変形労働時間制の導入(時間外を長期休業中で調整)など、保護者は不安、説明不足?
9 新しい教科書の採択、デジタル教科書の本格導入、ついていけない教員も?
10 2021年いろいろあった大学入試センター試験、共通テストに変更 
11 「学校の新しい生活様式」コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、
  子どもはマスク、先生は、フェイスシールド付けて授業
12 これからの授業は、対面とオンラインのハイブリット化にギガスクール構想加速  
🤷‍♂️アフターコロナは、デジタル化が急速に進み、社会構造が一変すると言われています。
 教育も大きく変わります。年寄りも必死に付いていかなければなりません。


2020年11月12日木曜日

花だより 子育てや勉強の世界の流行ほどいい加減で信用できないものはない! ヤクシソウ ビート

 

  子育てや勉強の世界の流行ほどいい加減で信用できないものはない! 
「ああ~、また、怒ってしまった!」お母さんたちのそんな苦笑まじりの言い訳が耳に飛び込んできそうです。それこそが親心の正体かもしれません。子育ての壁にぶつかったり、失敗したりしても、やっぱり愛情をもって子どもと向き合うことです。また、「これでいいのかな?」と我が身をふり返る余裕をもつことです。一番よくないのは、決めつけと我流です。子育てや勉強の世界の流行ほどいい加減で信用できないものはありません。
 こども園の先生が言っていました。「私たちの仕事は、子どもへの指導半分と母親への子育て指導半分です。」それだけ今の母親は子育てに悩んでいます。
 叱りつけるのではなく親の威厳を示す
家族が崩壊し、人間関係がどんどん薄くなっています。何よりも、家庭が楽しくないと思ってスマホやゲームに逃避している子どもを、家庭に引き戻さなければなりません。
 人に対する免疫力を家庭でつくらなければなりません。それには、とにかく家族が一緒に時間を過ごすことから始めることです。そのとき、もし子どもがスマホを持っていたら、電源を切らせましょう。もちろん親の携帯電話もです。映画館やコンサート会場では、携帯電話(スマホ)の電源を切るようにアナウンスされます。家族が顔を合わせているときも同じです。ふだんあまり子どもと話をしないお父さんは、「話題が見つからない。」と心配するかもしれませんが、続けていれば話題はつぎつぎ出てきます。子どもは未来からの預かりものです。子どもが大人になるころ日本の国は、どのようになっているかを思い描きながら、家族でいろいろ話し合ってみて下さい。 「イキイキ子育て」より 


2020年11月11日水曜日

花だより アルコールランプが消えた?(自己責任) ミズヒキ 

 



 自己責任 危険を察知する能力や注意力を身に着ける
🤷‍♂️理科室からアルコールランプが姿を消しましたみう。ガスコンロもなくなり、IHヒーターに代わりました。その結果、炎を目にすることがなくなった子どもは、マッチが怖くて擦れなくなり、炎を手でつかもうとする子まで出てきました。大人は、子どもを危険からできるだけ遠ざけようとします。落ちたらいけないと池に柵を巡らせたり、けがをするからとちょっとでも危ないと遊具を撤去したりします。“転ばぬ先の杖”はもちろん大切ですが、あれもこれも事前に危険の芽を摘むことが、危険を察知して回避する能力や注意力を鈍らせ、逆に事故を招いてしまうことがあります。
😒世の中にはいたるところに危険が潜んでいます。その全てを事前に取り除くことは不可能です。とすれば、大人がすべきことは、危険の芽を摘むことではなく、世の中の現実の姿を教えることです。
👀自らの安全は、自らの責任で守るもの。そんな当たり前のことを大人から子どもまで誰もが忘れてしまい、安閑と日を過ごしてはいないでしょうか。そして、事故が起こると、誰かに責任を転嫁する。訴訟を起こす。そうした姿がいたるところで見られるようになりました。“自己責任”この言葉を改めて心に刻みたいものです。

2020年11月10日火曜日

花だより 身体を鍛えている人は、風邪をひかない”というのはうそ 蒲 シメジ

 



 風邪をひかない丈夫な身体とは、鍛え上げられたマッチョなボディーではない!
 “身体を鍛えている人は、風邪をひかない”というのはうそ?
 お相撲さんは、よく風邪をひくそうです。オリンピック選手も体調を崩して、メダルを逃すケースがよくあります。体を鍛えれば免疫力が高まるわけではないのです。体力の限界まで練習するアスリートは、身体が疲れているので風邪をひきやすいのだそうです。こんな話をすると「何だ!それなら家でゴロゴロしている方が病気にならないんだ」という子がいました。
 健康で暮らすためには、“疲れをためない”ということです。そのためには、適度な運動をすること、十分な睡眠をとること、好き嫌いをしないで3度の食事をとること、言い尽くされたことですが、早寝、早起きなど規則正しい生活をすることです。
 子どもの生活習慣は、親の責任です。親が不規則な生活をしていては何にもなりません。規則正しく健康な人は、ウイルスが体内に入って発症しても、軽い症状ですぐ治ります。
“健康は人生の目的ではないが、一番の条件である”という格言があります。また、規則正しい生活は、「いじめ」や「不登校」も防ぎます。学力向上にもつながります。
 日没が早くなり、気温も低くなって、家でゴロゴロ、ゲームばかりする不規則な生活になりがちです。規則正しい生活と手洗い、うがい、マスク着用を忘れずに!

2020年11月9日月曜日

花だより 気品を感じる人 女優 吉永小百合 ミヤマボウキ

 



 気品を感じる人 女優 吉永小百合
😍「気品を感じる人は?」 真っ先に思いつくのが女優の吉永小百合さんです。身長は155cmと小柄です。他にも、スタイルが良く、美人な方がいらっしゃいますが、70歳を過ぎても気品のある美しさは健在です。
👍品格・気品とは、気取った話し方やすました態度のことをいうのではなくて、稟とした清々(すがすが)しい心の持ちようのことです。育ちや環境の中で身に付いた自然な所作や雰囲気が作り出すもので、真似をしたところでそう簡単に品格が身に付くわけではありません。所作とは、行い、振る舞い、身のこなし、しぐさのことをいいます。まずは、気品のある美しい所作を身に付けたいと思うことが大切です。

 美しい人をつくる所作の基本
    「禅と所作の基本より」 枡野 俊明 著
一 イライラしている人に美しい所作の人はいない
一 便利さや効率ばかり追い求めると美しさから離れる
一 日常の全ての動作を疎かにすると心が乱れる
一 姿勢を整えると仕事も健康もいいことだらけ
一 手の所作は心のあらわれ
一 人物判断は足元をチェックされる
一 箸や器を大切に使えば所作は自然と身につく
一 着ている物はあなたの心をあらわす
一 華道の心を知り 花を飾る
一 過去のことを悔やまない 将来のことを不安に思わない
一 あいさつの力を知る
一 美しい文字を書く
一 感謝は感じたときにすぐ伝える
一 もてなしとは もてなす側ともてなされる側 両方の力量が問われる
一 分け隔てをせず どんな人にも敬意を持って接する
 所作を磨くと心も体も人生も輝く
😊スクリーンの中の女優吉永小百合しか知りませんが、全て当てはまるような気がします。お父様は東大卒でご本人も超多忙な女優業の中で、早大文学部を次席で卒業したといいます。吉永小百合さんのような気品のある若い女優さんの登場を期待したいです。

今シーズン終了 パークゴルフ場

2020年11月8日日曜日

花だより 子どものしつけに自由はいらない ダイモンジソウ

 


 子どものしつけに自由はいらない
🤷‍♂️わがまま、自己中心的、注意しても屁理屈をこねる。こんな子が増えています。子育てが間違っているような気がします。
 「自由」には欠点があります。例えば「よいと思うことは一生懸命やりましょう。」とか「悪いことをしてはいけません。」ということを子どもにしつけようとするときに、自由はほとんど役に立ちません。場合によってはそれが妨害することさえあります。
「よいと思うことは個人によって違うのだから、一律に決めつけることはできません。それぞれがよいと思うことを自由にやればいい?」これでは子どものしつけになりません。
😒「人に迷惑さえかけなければ個人の自由だ?」こう言われたら、人に迷惑をかけるということはどういうことかということから説明しなければなりません。こんな考え方が広まってきて「勧善懲悪」(かんぜんちょうあく)という言葉が死語になりかけています。“善いことを勧めて悪を懲らしめる”という意味です。だから昔の映画やマンガは、全て勧善懲悪のストーリーでした。
👀家庭で子どもに教える基本は、「よりよく生きなさい」ということです。しつけるとは「仕向ける」ことです。「自分の好きなように自由に生きていきなさい。」などと無責任なことは言わないことです。自由をはき違えていけません。子どものしつけに「自由」はいりません。


2020年11月7日土曜日

花だより ネット社会の恐ろしさ 学校はどう対応すればよいのか? シラタマホシクサ 

  ≪ネット社会の恐ろしさ 学校はどう対応すればよいのか?≫
 新聞のテレビも見ない若者が増えていて、情報は全てネットから、見るのはYouTubeだけなので、案外の世の中の大事な出来事を知らない。さらにネット社会では、誰かの極端な意見やちょっと口を滑らした失言に敏感に反応し、不謹慎、非常識、無神経だと声が上がり、あっという間に非難・炎上します。その一方で、多くの人たちは自分で考えることをせずに、すぐスマホで検索して、そこに集まる大多数の意見に影響されます。これは一見、個性的な考えに見えて、みんな同じようなことを言っているだけです。そして、本当に真実なのか、因果関係があるのか、道理にかなっているかなど怪しく思われることがあります。
 ネット社会の特性として、それぞれが自分の考えをもって行動するのではなく、組み立てられたパターンに従っているところがあります。そして、個人の直接的な利害に結びつかなければ無関心なのに「~であるべき」と評論するのが特徴です。もし学校がその標的になったなら、そこで発生する危機は、オーバーに宣伝され、その火消しに終始しなければならないのです。
 これからの学校の危機管理意識で重要なことは対応の迅速さです。どの学校も「ホウ・レン・ソウ」で対応に当たるでしょうが、それだけではネット時代のスピードに即応していない可能性があります。初動対応で後れを取らないことです。また、情報の真偽をよく見極め、的を射た迅速な対処が必要になります。
≪だれの責任なのか 誰がリスクを引き受けるか≫
 ネット社会は、世の中を急変させました。ところがキャッシュレス、ペーパーレスの時代なのに、学校は相変わらずアナログ的な教師の「手仕事」による管理及び処理を行っています。
 集金は集金袋、家庭との連絡は「おたより帳」、学習内容や持ち物などを知らせるため、毎日数枚のプリントを渡します。プリントの中には、子どもの情報を記入させ、ハンコを押して回収するものなど、個人情報がそのまま載っています。学校現場ではありふれた光景ですが、これはかなりのリスクを伴っています。現金が教室にあったり、個人情報が身近に置かれていること自体が問題で、何か事が起こったら、そこに遡って危機管理が問われます。
 情報化社会の中で、取り残された感のある学校現場にやっとネットシステムを導入しようとしています。集金は、銀行口座やネット銀行、学校からの連絡はメール配信、個人情報はクラウドシステムへ、そうすれば教師たちの紙ベースの膨大な事務処理は大幅に軽減され、働き方改革は進み、必然的に教育の質がアップするはずです。
 ネットシステムは万能ではない!
 しかしながら、それは机上の空論に近く、学校の特殊性を踏まえて考えれば様々な壁にぶち当たります。一口に集金と言っても、教材費、赤い羽根、緑の羽根などの募金、PTA会費など、勧進元が多方面にわたります。いろいろな経緯があってアバウトに学校・教師に「おまかせ」の状態なのです。まずはそこを整理しなければネットシステムはかえって煩雑になってしまいます。
 学校は担任を窓口とする仕事が多すぎること、そして職員室という一つの部屋で指導案や成績処理、文書作成、備品営繕、その他の物品管理などなど多種多様な仕事をこなしているという学校独自の特殊性があります。「学校は遅れている、だからネット導入だ」ではなく、学校、家庭、各関係機関の責任をより明確にし、線引きした上でのネット利用が必要です。



2020年11月6日金曜日

花だより 本当に発達障害児なのか? ノコンギク マリーゴールド

 


 《指導が難しい子は、障害ではなく母子関係の悪さが問題なのかもしれない。》
😒発達障害だと言われている70%の子どもは、発達障害と同じような問題行動はあるものの発達障害ではないという報告があります。そういう子どものほとんどは、母子関係の悪い子どもたちなのです。(成育歴が関係している)
🤦‍♂️ある子は、荒れに荒れて、落ち着きがなく、自分の意見が通らないと暴言・暴力が始まります。その反面、特定の先生には、ベターっとくっついていきます。いろいろ調べていくと家庭内に問題があることが分かりました。愛情不足の欲求不満ゆえに出てきている問題行動なのです。母子関係の悪い子どもの多くは、ADHDや多動衝動型と同様な行動をとりますが、一つ違うところは、小学校でいえば、授業中はおしゃべりが止まらず教室を勝手に出て行ってしまっても休み時間になると教室に戻り、担任にベターっとくっついているというのが、母子関係の悪い子どもの典型です。   
🤷‍♂️この子の場合は、父子家庭で、母親の愛情を最も必要とする3歳のときに離婚、複雑な事情から父親がこの子を引き取りました。小学校入学時に発達障害と認定され特別支援学級に入級しましたが、成育歴を調べていくと発達障害ではなく、家庭環境からくる問題行動であることが分かりました。このケース以外でも、共働きで夫婦間の会話も少ない上、お母さんは、「仕事が忙しくて子どもの面倒を見ている暇がない。」子どもは放任でゲーム三昧。こうした子どもが増えています。これでは子どもがうまく育つはずがありません。忙しい中でも、ちょっとでもその子を抱っこしてあげれば違うのですが、子どもへの声掛けの仕方がわからないという母親もいます。
👀学級の中に指導が難しい子どもが急増していますが、発達障害ではなく、母子関係が悪い子どもではないかと頭に入れておくことです。しかし、母親だけを責めても問題は解決しません。子どもはもちろんですが、母親にも寄り添うことが必要です。子どもは家庭で育てるから、社会全体で育てるという発想の転換が必要です。学校やこども園、児童センター、子育て支援センター、児童相談所など関係機関が家庭教育を補う時代です。


2020年11月5日木曜日

花だより 木目澤一三先生 菊 イヌダテ

 

 恩師は誰かと言われたら、木目澤一三先生をあげます。(オホーツク教育局義務教育指導監から北見西小学校長を経て、網走市教育委員会教育長)
 教師として、管理職としてのものの見方、考え方について、いただいた示唆は数知れません。
~教育は百年の大計と言われてきたものの、その根底となる憲法や教育基本法の議論や教育の在り方そのものに対する認識が大きく変わりそうな勢いです。
 「間違った道は、行けば行くほど目的地から遠ざかる」と言われますが、教育の今後の方向性を誤らないために、これまで以上に議論を重ね家庭・地域・学校が一層信頼関係を築き、新しい時代を担う子どもたちが夢と希望に満ちて生きぬく力を育成していかなければなりません。
 「教師の命は授業である」「教師の命は研修である」「授業は教師の芸術である」「教師の前に人間であれ」「教師は人なり」言い古された言葉ですが、教師には古くて新しい課題として肝に銘じて研鑚することが肝要です。
「凡庸な教師はただしゃべるだけ。よい教師は説明する。優れた教師は範を示す。偉大な教師は子どもの心に火をつける」(アメリカの聖職者 ウィリアム・アーサー)
「人は木の花や葉、枝ぶりの美しさに心を奪われる。これはこれでいいが、木には見えない根があることを忘れてはいけない」(水上 勉)
 教師としての人間性、社会性はもとより指導力、研修欲など、教師としての心の玉をたゆまず磨き続けてほしいと期待しています。~
 今改めて、木目澤先生の言葉を思い出します。
 網走潮見小学校の校長時代にいただいて言葉に「理で説き、法で押さえ、情で動かす」「人は理屈だけではなかなか動かないものです。人は情で動くのです。トップに立つ者は、覚えておくべきです。」とおっしゃいました。
 大阪都構想が再度否決されました。人気のあるリーダーの説得も大阪市民には通用しませんでした。


2020年11月4日水曜日

花だより 現代の「良妻賢母」は、夫を「良夫賢父」にすること 菊

 


 現代の「良妻賢母」は、夫を「良夫賢父」にすること
🤷‍♀️慎ましやかに夫を立て、料理、裁縫、掃除をぬかりなく、賢い母として子どもを教育する「良妻賢母」は立派な女性です。しかし、現代の女性は妻であり、母であるだけでなく、職業人であり、社会人であり、また、趣味人であり、友人であり、というようにいろいろな顔を持っています。
🤦‍♀️それなのに「良妻」と「賢母」のたった二つだけの役割を押し込めてしまうと抵抗を感じるでしょう。昭和までの女性教育は良妻賢母でよかったのですが、現代はそれに加えいろいろな役割を果たす専門的知識やスキルを身に付けなければいけなくなりました。ファッションセンスにコミュニケーションスキルも必要です。家電製品の進化で、料理、洗濯、掃除などの家事からほとんど解放されました。現代の良妻賢母に必要とされるものは、自ら働きながら、家計を管理し、子どもを教育し、尚且つ、自分の趣味も大切にしながら、何より良きパートナーとして夫を理解し、支える能力が必要です。昔は、家事をする母親の後姿を見て子どもは育ちましたが、将来が見えない社会でどういう子どもに育てるか、洞察力と子どもが社会人として職業人として生きていく力を与える人間性が求められます。家事から解放されても母親になるのは本当に大変なことです。
👩‍🦱子育てを母親だけに求める時代ではなくなりました。父親にも育児休暇を取得してもらい、「良夫賢父」となって子育てを分担することです。行政には、子どもを預けて安心して働けるこども園や児童センターなどの環境を整備することが求められます。核家族化で頼れる人が身近にいなくなりました。一人で悩まず、周囲の助けを遠慮なく借りることです。


2020年11月3日火曜日

花だより 孫を「甘やかす」じいさん・ばあさん 白菊 マルバノキ

 

 ~孫を「甘やかす」じいさん・ばあさん~  
🤷‍♂️放課後児童センターにやってくる子は、やたらと膝の上に乗って甘えます。親が働いていて甘える時間が少ないからでしょうか、スキンシップを求めてくるのです。
「甘え」はダメだとよく言いますが、「甘えさせる」と「甘やかす」は違います。
「甘えさせる」は、大いにしなければなりません。しかし、「甘やかす」は、してはいけません。
😊「甘えさせる」は、情緒的な欲求にこたえることです。「抱っこして」とか、「お話聞いて」とか、あるいは子どもがわんわん泣いている。そういうことにちゃんと対応していくことは、「甘えさえる」で大事なことです。これは、いくらやったからといって、「甘やかす」にはなりません。
😒では、「甘やかす」というのは何かというと、情緒的な欲求ではなく、物質的な欲求に、子どもの言うがままにこたえることです。「お菓子ちょうだい」とか「おもちゃ買って」とか「お金ちょうだい」というような、子どもの物質的欲求に対して、子どもの言うがままに与えていくことは、「甘やかす」でよくありません。
👍子どもの情緒的な欲求にはしっかり答えて、その代わりに物質的な欲求はきちんと制限しなければなりません。
🤦‍♂️ところが今の世の中、ともすれば逆になりがちです。平日は忙しく子どもにかまってやる暇がない、その埋め合わせに、日曜日にお店に連れて行き、好きな物を買ってしまう。そうして育って子どもは、心の寂しさをモノで埋めようとします。食べ物で紛らわしたり、高価なカードを集めたり、万引きしたり、親のお金を抜き取ったりする。このような行動のほとんどの場合、心の寂しさから来ています。こうならないためには、情緒的な欲求「甘えさせる」にしっかりこたえてやることです。
👀特におじいちゃん、おばあちゃんは、孫の機嫌を取るために、モノを買い与えてしまう傾向にあります。自分も含めて気をつけたいものです。


2020年11月2日月曜日

花だより 不登校の原因は、夫婦仲にあった トリカブト 秋刀魚

 


 不登校の原因は、夫婦仲にあった!
😒小学生の時、とっても優秀で明るく元気な子が、中学生になって急に学校に行けなくなりました。理由は友人関係だというのですが、信じられませんでした。不登校は1年続き、ある日突然、登校するようになったのです。両親が離婚し、母親の下で新しい生活が始まってからです。離婚が原因で不登校になるケースはよくありますが、離婚して不登校が解消したケースは珍しい。
 よく聞くと不登校の原因は、友人関係ではなく、両親の不仲にあったのです。母親は悩んだ末に離婚を決意、娘と二人で新しく生活をやり直すことにしました。母親が精神的に安定したことで子どもの心の安定して、学校に行けるようになったのです。
 夫婦喧嘩をしない!
・両親が暴力的な喧嘩をするのを見て育った子は、感情を読む能力に欠ける傾向にある。
・両親が激しい口論をする姿を見て育った子は、感情を読みすぎる傾向にある。
・長期間、両親の喧嘩を見てきた子は、自分の感情(寂しい、怖いなど)をコントロールする能力に欠ける傾向にある。 
 これらは後に、不安症やうつなどのリスクを高める可能性があるという。やはり夫婦喧嘩は子どもの前ですべきではないことが分かります。
 コロナショックで、人々の心が荒んでいます。親のイライラが子どもに影響しています。虐待が増えているのも心配です。
💕喧嘩を全くしない夫婦はないと思いますが、子どものためにも早く上手に仲直りしてほしいものです。不登校にならないうちに!


2020年11月1日日曜日

花だより 家に何を飾る? 子どもをやる気にさせたいなら サクラダテ オケラ

 

  家に何を飾る? 子どもをやる気にさせたいなら
👌検診のため町のクリニックへ行った。待合室に町内の小学生の絵が飾られていた。題は「夏休みの思い出」、定期的に替えて展示しているという。病院嫌いの子どもも少しは、心が和むかもしれない。町内の商店には、見学に来た時の写真と子どもたちのお礼の手紙が貼ってある。
👍学校の近所にある中華レストランには、子どもの絵が貼ってあります。看板娘ならぬ看板息子の幼稚園ときからの作品がギャラリーになっている。この家庭の温かさを感じる。
😒テレビで欧米の家が映し出されて気が付くことは、絵や家族の写真が飾られていて、日本のようにカレンダーや何やら、ごちゃごちゃ貼られていないことだ。玄関に豪華な額装の絵が飾らている家もあるが、ミスマッチでセンスがあるとは思えない。それよりは、子どもがいる家なら、子どもが描いた絵を額に入れて飾った方がずっと良いと思う。
😁父は、私の絵や習字を玄関に額に入れて飾ってくれた。お客さんが来ると「あら、これ、よっちゃんがかいたの、上手ねえ~。」(お世辞にもそう言わざるを得ない状況)それを聞いて、すっかり勘違いした。今でも絵や習字が好きなのは、たぶんこれが理由。教員になってからは、「子どもの作品は是非、家に飾ってください。」と保護者にずっとお願いした。それもちゃんと額に入れて、何も立派な額でなくてもいい、量販店で結構お手頃でいい額を買うことができる。額に入れると見栄えが全然違う。
🤩あるとき、すでに成人した教え子のお母さんに会ったとき、「うちの子の絵、まだ玄関に飾ってあるんですよ。」と言われ、心がホッとステーションになった。
😉芸術の秋です。子どもの作品を飾りましょう!