人間には「徳の人」と「才の人」とがある。「徳の人」は大将の器なるべし、「才の人」は補佐役たるべし。リーダーとしての地位が高いほど、技量的能力よりも“徳”が要求される。(田辺昇一『未知への出発』)
“徳”とは、道徳的、倫理的理想に向かって心を養い、理想を実現していく能力として身に得たもの。また、その結果として言語、行動に現れ、他に影響、感化をおよぼす力。社会的な観点から評価される人格をいう。
よく西郷隆盛は「徳の人」で、大久保利通は「才の人」と例えられる。ロッキード事件のとき、一審、二審で有罪になった若狭得治全日空社長は、普通ならマスコミに叩かれ、社内からも退陣を求められるところである。ところが、しばらくぶりに出社したとき、全社員が拍手で迎えたという。若狭氏がどんな人物であったか想像ができる。
最後は“徳”を積むことである。自分はどちらでもないが、現在の菅総理大臣は、どっちなのだろう?
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