読解力指導の課題 これまで国語教育においては、文学的文章や説明的文章について「読み取る指導」、いわゆる「読解指導」が非常に熱心に行われてきました。主人公の気持ちの読み取りやどういうことが述べられているか、正しく理解することに重点が置かれていました。テストの記述問題でも、子どもに自由に書かせるものは少なく、正解を求める問題が主流でした。
書かれている事柄を正しく理解する力は確かに必要です。社会は大きく変わり、日本も国際社会を生き抜くために、議論を重ねて新しいものを生み出したり、論理的に相手を説得したりする必要が出てきました。このような背景から、学習指導要領においても「自分の意見を適切に述べる力」が求められています。
①文章を正しく理解した上で、②それを根拠にして、③自分独自の解釈を述べる力が、これからの社会を生きていく上で必要になります。そして、この読解力は、国語の時間だけでなく、学校の教育活動全体を通じ「考える力」を中心にして、「読む力」「書く力」を総合的に高めていくことが重要であるとされました。
👀この指摘は15年も前のことです。そして、できたのが全国学力・学習状況調査です。ところがどうでしょう?結果は芳しくありません。自分独自の解釈を述べるには、それ以前の文章を正しく理解する力が必要です。その指導が疎かになっているのではないですか?
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