2021年4月7日水曜日

花だより “まめやかな人” それが教師 オドリコソウ

 

 こども園で1週間が過ぎました。こども園で幼子と接する先生方を見ていて思い出した言葉がありました。 
 “まめやかな人” それが教師     倉橋惣三著 「育ての心」より
  「生きる力、伸びる力」それに「驚く心」がなくては、自然の移り変わりも子どもの成長の様子も本当には分からない。だが、驚きだけでは、詩とか研究は生まれても、教育にはならない。教育者は詠嘆者たるだけではないからである。子どもの力に絶えず驚きながら、その詠嘆のひまも隙間もないほどにこまかい心づかいに忙しいのが教育であり、教育者である。
  教育のめざすところは大きい、教育者の希望は遠い。しかし、その日々の仕事はこまごまと極めで手近なことである。丁度、園芸の目的は花にあり、果実にあることに似ている。よき園芸家とは、まめな人である。実際に行き届く人である。休む間もない気配りに、目と手と足が絶えず働いている人である。やがて咲かせたい花のことも、熟させたい果実のことも、手をあけて思う間のないほどに、目の前の世話に忠実な人である。驚く心がそのまますぐに実際のまめやかさになる人、そういう人が実際の教育者である。


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